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ようやくMTGに復帰できた雑魚プレイヤーの翻訳中心ブログです。

EDH(統率者)に友達を誘うためのデッキ構築をSCGから翻訳

      2016/06/14

AtarkaBanner

初心者向けに統率者(EDH)用のデッキを組む時のアドバイスをまとめた記事をStarcity Gamesから発見しました。プレイヤー人口が増え続けている今こそ、新規参入を増やしてマジック・コミュニティを広げて行きたいですね!

例によって要約も含むので原文も読んでみてください。(翻訳よりレシピを訳するほうがきつかった…)
Getting Friends To Play Commander by Erik Tierman

(翻訳開始)

統率者をやる日は何を持ってくるかな?僕は必ず2つのデッキを持参している。一つは僕のお気に入りの《報復するものオロス》デッキ、もう一つは《世界を溶かすもの、アタルカ》のデッキだ。オロスはちょうど「時のらせん」ブロックがスタンダードで使えたころに初めて作ったお気に入りの統率者デッキだ。アタルカは決して好みでも何でもない。しかし必ず持っていく。アタルカはいわゆるレンタルデッキ、初心者向けデッキにあたる。

何年も前に、僕はたくさんの必殺技を仕込んだ《狩るものヴォラシュ》デッキを用意して、新しい人がフォーマットを試す時に貸していたんだ。しかしデッキは複雑すぎて、自分が好きだと思っていた要素も新しい人には合わなかったりしたんだ。

そこで今度は《山賊の頭、伍堂》を貸すようになった。これは分かりやすかったが問題もあった。伍堂がすぐ死んでしまうのだ。次に《不可解なるイスペリア》を組んだ。これも楽しいのだが、毎回正しい飛行クリーチャーを選んでサーチするのは新しいプレイヤーには苦痛にもなる。

そして、次に新規プレイヤー向けのデッキとして《二つ反射のリクー》を作った。「デッキが無くても大丈夫さ。こいつを使え。最初はマナ加速してリクーを唱えるんだ。あとはカードを2倍唱えてヒャッハーするんだ!」そうやって大まかなガイドラインを教えて、プレイヤーにデッキを見せて、リクーの能力を出来る限り使うように教える。

それから、この入門デッキでいろいろと教訓を得てきた。リクーでもたくさん失敗をしてきた。プレイヤーに選択を強いるという問題があるんだ。僕自身は悪いプレイを無くして正しい選択をするプレイングに慣れているが、統率者を始めたばかりのプレイヤーはそうではない。例えば、僕だったら《クローサの掌握》で対戦相手の《忘却石》を壊したいと分かり切った場面でも、初心者は目の前の手札と7マナをどう使えばいいか迷ってしまう

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始めたばかりのプレイヤーを自分自身のデッキで圧倒して迷わせてはいけない。それを僕はだいぶ後になるまで気付かなかった。

★初心者向けデッキを作るときの目標

・統率者が面白いということを伝えなければならない

レンタルデッキの目的はこれだ。君はプレイヤーにこのフォーマットを売り込んでいる。他のフォーマットでは使われないような、マジックのデザインでも特に狂ったカードを遊び倒せるんだ。それを見せつけてやろう。
《二つ反射のリクー》はたくさんのイかしたカードやお化けクリーチャーが満載だ。《起源の波》《嵐潮のリヴァイアサン》のようなカードを使ってやろう。《太陽の指輪》や《スランの発電機》でマナを増やしてみよう。

・シナジーよりもパワーカードを優先する

派手なカードを見せるというのと重なるが、これはゲームプランに関することだ。初心者にはティミー寄りの大ぶりなプレイをさせて、雪だるま式にアドバンテージが膨れ上がるようなシナジーのシステムは避けたほうが良い。例えば、《覇者シャルム》デッキで《ファイレクシアの変形者》か《掘り込み鋼》を使い、《群の祭壇》《ズーラポートの殺し屋》《血の芸術家》を《飛行機械の鋳造所》《弱者の剣》と組み合わせて相手を殺し、バックアップに《時の篩》を加える・・・そんなデッキをこれから統率者を始める人に渡しても悪夢にしかならない。

個々の目標のために、個別の役割を持った様々なパーツの組み合わせがある。新規プレイヤーは初手にキープする手札、墓地に落とすカード、チューターで探すカードを判断し、同時に生き残らなければならなくなる。シナジーのパーツが少なくビッグプレーが多いデッキの方が、たとえ上手く回らなくても分かりやすく楽しいプレイになりやすいものだ。

・チューター(教示者)を減らし、多様性を楽しむ

もう一つの指針はチューターを減らすことだ。《闇の誓願》《Demonic Tutor》《神秘の教示者》と大量にプレイすることが悪いとは言わない。しかし、新規プレイヤーには60枚のデッキ構築では見られない素敵なカードを見せたほうが良い。山のようなチューターだらけのデッキは結局100枚のデッキではなく15枚程度のカードを使って終わりになる。これではフォーマットの楽しさを伝えることが出来ない。

・プレイングの選択を減らす

選択が多いと情報過多に悩んでしまい徐々に苦痛になってくる。慣れたプレイヤーはこれに耐性があり、間違った考えやプレイングを排除することが出来る。しかし統率者に慣れていないプレイヤーはこれが出来上がっていない。仮に(スタンダード等で)トーナメントの経験があるプレイヤーであっても、3人分の対戦相手と戦場の中で判断するのはずっと複雑だ。何が良いプレイかはっきり分かりやすくして、可能な限りプレイミスを許容できるデッキか、自分から脅威を展開するデッキを組んであげよう。

・戦闘を推奨する

プレイヤーは戦闘が大好きだ。ウィザーズはそれに応えるためにクリーチャーを強化し続けている。僕はそれを伍堂、イスペリア、ヴォラシュで試そうとした。しかしこれらのデッキは必ず余計な要素があった。

人にデッキを貸す時はデカいストンピィ系のデッキを組んで、レッドゾーンに突っ込んで相手をひねり潰すように仕向ける方がいい。君が初心者向け統率者デッキを組むとしたら、赤緑白の組み合わせが戦闘向きだ。膠着状態や複雑な戦場を突破できるように、《踏み荒らし》系の効果や《ならず者の道》みたいな回避能力を与えるカードも用意しておこう。

・空気を読む

一番大事なことは、君のお店やグループの暗黙の了解などに合わせることだ。例えばランデス(土地破壊)を嫌っているようなグループの中で《壊滅させるものヌーマット》なんて使わせたら、その新人はひどい目にあうだろう。

同様に、カジュアル寄りな雰囲気の中で4~5ターンキルなんてやらかすのもダメだ。君の仲間内のマナーに配慮して、統率者を楽しんでもらおう。間違っても「おれは統率者をやっていると思ったらいつの間にかアーチエネミーをやっていた」なんて事にならないようにね。

★なぜ《世界を溶かすもの、アタルカ》なのか?

運命再編が登場した時に《世界を溶かすもの、アタルカ》を組んでからは、そのデッキで調整を続けている。ドラゴンはやっぱりカッコいいから初心者デッキを作るのにうってつけだ。ドラゴンに二段攻撃をつける能力がプランAで、普通にドラゴンで殴るのがプランBになる。プレイングの選択とチューターは最低限にしたが、追加のドラゴンや相手への回答を見つけるために若干残している。

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主なプランはマナを増やし、速攻を付与するカードを出して、ドラゴンを出す。《火のるつぼ》なんてスタンダードでは有利な状況でさらに有利になり不利な時は役に立たない類の無駄なカードだ。しかし統率者ではドラゴンたちが戦闘を耐え抜き、ゲームを終わらせる重要なパーツになる。

僕のガールフレンドがよくこのデッキを使うようになった。彼女が言うには統率者は大量の誘発型能力や対応が多くて、このアタルカで殴りかかるデッキで助かったそうだ。また、ドラゴンのおかげで不利なゲームからでも素早く相手に殴りこめるという。

新規プレイヤーはまだフォーマットを勉強している途中で、クリエイティブになる必要は無い。まずは複数の対戦相手と変化の激しい戦場に慣れる必要がある。デッキの部族テーマがプレイヤーにとってシンプルな動きをもたらす。ドラゴンを出して殴るだけだ。

多くのプレイヤーが統率者を《龍王アタルカ》に変えたらと勧める。悪くはないが僕はそう思わない。このデッキが自分用であればそうする、なぜなら《世界を溶かすもの、アタルカ》のほうがヘイトをもらいやすいからだ。しかし、新規のプレイヤーには誰でも二回の攻撃で相手を倒せるようにしておきたい。

このデッキは手札の消費が若干早くガス欠になりやすい。しかし《世界を溶かすもの、アタルカ》が解決する。アタルカは高い打点を持ち、いつでもプレイ出来る。リセットを連打された場合、僕なら回答を探しに行けるが、新規プレイヤーにとってはアタルカで殴ることが回答になる。

★サンプルレシピ《世界を溶かすもの、アタルカ》

土地 38枚
9森
14山
1古の墳墓
1統率の塔
1進化する未開地
1炎族の村
1グルールのギルド門
1精霊龍の安息地
1カザンドゥの隠れ家
1苔汁の端
1オパールの宮殿
1岩だらけの高地
1踏み鳴らされる地
1Taiga
1邪神の寺院
1先祖の院、翁神社
1高地の森林

クリーチャー 22枚
1つややかな雄鹿
1鋼のヘルカイト
1憤怒
1ボガーダンのヘルカイト
1ドラゴンの大母
1ドラゴン魔導士
1ドラゴンの暴君
1龍王の召使い
1ドラゴン語りのシャーマン
1激情の共感者
1起源
1狩りの先駆け
1ヘルカイトの突撃者
1マナ蓄積のドラゴン
1凶暴な熱口
1玉座の災い魔
1嵐の息吹のドラゴン
1雷破の執政
1雷口のヘルカイト
1暴君の使い魔
1ウトヴァラのヘルカイト
1龍王アタルカ

プレインズウォーカー 3枚
1ドムリ・ラーデ
1ラノワールの憤激、フレイアリーズ
1野生語りのガラク

呪文 36枚

1アタルカの碑
1バジリスクの首輪
1統率者の宝球
1ダークスティールの鋳塊
1緋色のダイアモンド
1稲妻のすね当て
1太陽の指輪
1速足のブーツ
1不安定なオベリスク
1ウルザの保育器
1火のるつぼ
1龍の大嵐
1精霊の絆
1ヤヴィマヤの火
1開拓地の包囲
1ガイアの頌歌
1古霊の踏み行く処
1ゼンディカーの復興者
1アタルカの命令
1狩人の眼識
1クローサの掌握
1秘宝の破壊
1大地への回帰
1サルカンの凱旋
1真っ二つ
1巨森の蔦
1パーフォロスの槌
1ドラゴンの嵐
1調和
1外殻貫通
1狩人のユウキ
1圧倒する暴走
1不屈の自然
1明日への探索
1魂の威厳
1根組み

★新しいプレイヤーに統率者を教えるために

最後に新規プレイヤーのために統率者デッキを組んで教えるときに考えて欲しいことを伝えたい。君が統率者をプレイするときに何枚のカードを読まないといけないか?少ないはずだ。では、君がもしマジックをスタンダードやモダンでも経験がなかったとしたら?カードを手に取って読まないといけないのは?もっと多いだろ。

統率者ではほとんどのプレイヤーが見たことも無いカードを大量にプレイする。これが新規プレイヤーにデッキをわかり辛くして、ゲームを退屈にしてしまうだろう。

他のプレイヤーが何をしているかを先に説明してはいけない。まずは自分のデッキのプランを伝えて、相手の大まかな戦略を話すのだ。「君のデッキは攻撃的なドラゴンの部族デッキだ。アタルカを出してドラゴンに二段攻撃を付けて殴っていけ。《龍王オジュタイ》はコントロールだ。《胞子の教祖、ゲイヴ》はほとんどトークン戦略だろう、《Phelddagrif》はいくつかの全員にメリットがあるカードと、手札の枚数を参照するカードがあるはずだ」という感じにね。

新しいプレイヤーはカードの効果で何があったのか分からなくなると思う。それは大した問題ではない、そして、新規プレイヤーがいろいろ聞いてきたときにバカにしてはいけない。何が起こったて、戦場がどう変わったのかを説明しよう。自分がカードをプレイするときは必ず一つ一つ宣言して、とりあえず気にしなくて良い事もそう伝えるようにしよう。(例えば、《夢石の面晶体》は単なる《面晶体の記録庫》の上位種で、サクるとカードを引けるマナ・アーティファクトだ。)

あとは、新規プレイヤーの横について最初の1ゲーム2ゲームは教えながらプレイして、それか他のプレイヤーにそのプレイヤーが始めたばかりだということを伝えて考える時間を与えれ貰うように取り計らおう。賞品をかけてプレイしているわけではない。仮に賞品をかけてガチでやるのであれば、そもそも新規プレイヤーを連れ込んではいけない。

新規プレイヤーに統率者を教える上でもう一つ良いのが、まずは一度ゲームを観戦させて、プレイ中の考え方を教えながらやってみせることだ。今やってることが後でどう響いてくるのか、スタンダードやモダンでただ強なカードが統率者戦ではなぜ大したことは無いのか説明してあげよう。(《タルモゴイフ》、あんたの事だ。)

何度も言うが、君は新規プレイヤーにこのフォーマットを売り込んでいる。彼らが楽しむことが出来なければ、またやろうとは思わない。ゲームを投げ捨てろとまでは言わないが、トーナメントレベルの統率者デッキを持ち込むべきではない。君が正しくやるべきことをやれば、君の友達も自分の統率者デッキを用意してくるはずだ。

もしよければ、キミの初心者向け統率者デッキと、初心者にマジックを教える際のアドバイスを送ってほしい!

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