Pauperで流浪のドレイクが禁止になったのでお勧めデッキ語ってみる
一部の人を除いてそこまで関係が無いという人も多いかもしれませんが、11月16日のメンテナンス明けのリーグより、《流浪のドレイク》が禁止になります。
(参考)
PAUPER BANNED LIST CHANGE
(主な部分の翻訳)
カラデシュの発売前に、R&Dは《流浪のドレイク》を禁止するべきか検討しました。我々が変更に対する議論をしていた時、イゼット(青赤)ドレイクは、週によってばらつきはありますが、前月の競技メタゲームの約11%を占めていました。最も強いパフォーマンスを見せていましたが、大差という程ではありませんでした。その時のメタゲームはまだ多様性があり、変更を起こさないという決定になりました。
それから、このデッキは結果を増やして行きました。競技メタゲームでの割合は倍増し、勝率も上がっていきました。今は著しく競技メタゲームの多様性を害しています。以上の理由から、Pauperで《流浪のドレイク》を禁止します。
マジックのフォーマットは通常、禁止制限リストの変更は毎年4つの主要セットのリリース時のみに行っています。しかし、Pauperはマジックオンラインのみに存在するフォーマットなので、我々はより素早く変更を行い世界中に実施して全てのプレイヤーに反映させることが出来ます。これが紙のフォーマットとは異なる点で、このような変更は普通にあるわけではありません。しかし、これはデジタルの場ならではの柔軟さとデータを活用する機会ではありました。
R&Dによる変更の要望により、『霊気紛争』まで楽しくないフォーマットを続けることなく、11月16日のダウンタイムでこの禁止を実施します。
現在マジックオンラインで実行中のPauperフレンドリーリーグは11月15日の午後10:00(太平洋標準時)に参加を締め切り、11月16日の午前3時に終了します。11月16日のダウンタイム明けから新しいリーグが開始し、それ以降は禁止になります。
★これから
コンボデッキ環境から一転、メタゲームは一つ前の状態に戻りました。
さて、ここで終わったことを批判してもしょうがない・・・とまでは言わないけど、記事として面白くないのでPauper経験者としてデッキをいくつか紹介したいと思います!!これからPauperをやってみようと思う人が増えてくれたらと思います。なお下に行くほどコントロール寄りになって行きます。
レシピは過去のMOの5-0リストから。
★親和
クリーチャー17
4:《エイトグ/Atog》
4:《甲殻の鍛冶工/Carapace Forger》
4:《金属ガエル/Frogmite》
1:《歯車襲いの海蛇/Gearseeker Serpent》
4:《マイアの処罰者/Myr Enforcer》
呪文27
4:《感電破/Galvanic Blast》
2:《投げ飛ばし/Fling》
2:《危険な研究/Perilous Research》
4:《物読み/Thoughtcast》
4:《彩色の星/Chromatic Star》
2:《皮剥ぎの鞘/Flayer Husk》
4:《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》
2:《胆液の水源/Ichor Wellspring》
3:《予言のプリズム/Prophetic Prism》
土地16
4:《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
4:《大焼炉/Great Furnace》
4:《教議会の座席/Seat of the Synod》
4:《伝承の樹/Tree of Tales》
サイドボード15
2:《電謀/Electrickery》
3:《水流破/Hydroblast》
1:《クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman》
4:《紅蓮破/Pyroblast》
2:《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
2:《古えの遺恨/Ancient Grudge》
1:《部族養い/Feed the Clan》
Pauper界のトップアグロその1。モダンでも活躍している親和ですが、Pauperではあの禁止されたアーティファクト・土地が全部使えます!ありえない速度で4/4の《マイアの処罰者》や《甲殻の鍛治工》がポンポン飛び出してくると思ったら、《エイトグ》と《投げ飛ばし》で一撃必殺を狙ってきたりと広い角度で攻めることが出来ます。アーティファクトを活かして《物読み》などのドロー、1マナ4点がどこにでも飛ぶインスタント火力《感電破》とアドバンテージ源や除去も存在。しかし、マナアーティファクトや《彩色の星》などを引きすぎて、クロックを引けずに負けることもあります。
★緑単ストンピィ
クリーチャー26
2:《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla》
4:《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》
4:《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》
4:《スカルガンの穴潜み/Skarrgan Pit-Skulk》
4:《若き狼/Young Wolf》
3:《リバー・ボア/River Boa》
2:《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》
3:《野生の雑種犬/Wild Mongrel》
呪文17
4:《地うねり/Groundswell》
1:《吠え群れの飢え/Hunger of the Howlpack》
2:《変異原性の成長/Mutagenic Growth》
4:《巨森の蔦/Vines of Vastwood》
1:《勇壮な対決/Epic Confrontation》
1:《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》
4:《怨恨/Rancor》
土地17
17:《森/Forest》
サイドボード15
1:《変異原性の成長/Mutagenic Growth》
3:《散弾の射手/Scattershot Archer》
1:《ヴィリジアンの長弓/Viridian Longbow》
2:《勇壮な対決/Epic Confrontation》
4:《上機嫌の破壊/Gleeful Sabotage》
3:《滋養/Nourish》
1:《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》
親和と並ぶPauper界のトップアグロその2。親和と比べると爆発力は落ちる印象がありますが、この後に出て来るトップメタの青単Delverに対して、強力な対策カードを持ち優位に立てるという、メタゲーム的な強みを持っています。安定性や除去耐性(=コントロール耐性)という意味でも優れているかも。《若き狼》や《スカルガンの穴潜み》と《怨恨》の組み合わせは見た目以上に極悪。
★Red Deck Wins(赤単アグロ)
クリーチャー33
4:《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》
4:《ゴブリンの群勢/Goblin Cohort》
4:《ジャッカルの使い魔/Jackal Familiar》
4:《モグの徴集兵部隊/Mogg Conscripts》
4:《泥騒ぎの群勢/Mudbrawler Cohort》
2:《ラクドスの切り刻み教徒/Rakdos Shred-Freak》
4:《谷を駆ける者/Valley Dasher》
3:《内炎の見習い/Inner-Flame Acolyte》
4:《ゴブリンの踵裂き/Goblin Heelcutter》
呪文8
2:《稲妻の連鎖/Chain Lightning》
4:《稲妻/Lightning Bolt》
2:《火炎破/Fireblast》
土地19
19:《山/Mountain》
サイドボード15
2:《電謀/Electrickery》
4:《炉の小悪魔/Forge Devil》
3:《紅蓮破/Pyroblast》
2:《倒壊/Raze》
4:《粉々/Smash to Smithereens》
Pauperの赤単と言えば長い間フルバーンかゴブリン部族デッキが主流でしたが、それに捉われない新しい赤単が登場しました。様々な条件で2マナパワー2速攻が並びライフをごっそり奪っていく、昔で言うスライに近い赤単です。中途半端にライフを残しても《火炎破》で簡単に焼き尽くしてしまいます。赤単ゴブリンと比べてタフネス2が多く、Pauperで流行りやすい「タフネス1の全体・繰り返し除去」に耐性があるのが最大の強みです(例:《電謀》、《減縮》、《クォムバッジの魔女》)。
★青単Delver
クリーチャー20
4:《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
4:《フェアリーの悪党/Faerie Miscreant》
4:《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》
4:《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours》
4:《尖塔のゴーレム/Spire Golem》
呪文23
4:《思案/Ponder》
4:《定業/Preordain》
4:《蒸気の絡みつき/Vapor Snag》
4:《対抗呪文/Counterspell》
4:《目くらまし/Daze》
1:《断絶/Snap》
2:《噴出/Gush》
土地17
17:《島/Island》
サイドボード15
3:《無効/Annul》
3:《珊瑚の網/Coral Net》
2:《消灯/Curfew》
1:《払拭/Dispel》
3:《水流破/Hydroblast》
3:《嵐縛りの霊/Stormbound Geist》
THE・トップメタ。ドレイクが出るまで、ドレイクと同じぐらいの支配力を誇っていたデッキがこちら。禁止されていない《思案》《定業》で容易く変身する《秘密を掘り下げる者》も強力ですが、2マナ構えられた後の《対抗呪文》《呪文詰まりのスプライト》《深き刻の忍者》のプレッシャーとマナ効率は破格です。後半になれば親和(島)で最小0コストで出せる2/4飛行の《尖塔のゴーレム》も下手なアグロは突破困難。
★黒単信心
クリーチャー17
4:《騒がしいネズミ/Chittering Rats》
1:《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》
3:《リリアナの死霊/Liliana's Specter》
4:《ファイレクシアの憤怒鬼/Phyrexian Rager》
4:《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》
1:《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》
呪文19
3:《見栄え損ない/Disfigure》
2:《チェイナーの布告/Chainer's Edict》
1:《残響する衰微/Echoing Decay》
1:《ゲスの評決/Geth's Verdict》
1:《無残な収穫/Grim Harvest》
4:《血の署名/Sign in Blood》
2:《夜の犠牲/Victim of Night》
3:《堕落の触手/Tendrils of Corruption》
2:《堕落/Corrupt》
1:《黒死病/Pestilence》
土地23
2:《やせた原野/Barren Moor》
21:《沼/Swamp》
サイドボード15
3:《強迫/Duress》
2:《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
1:《チェイナーの布告/Chainer's Edict》
2:《吐き気/Nausea》
2:《精神ねじ切り/Wrench Mind》
1:《リリアナの死霊/Liliana's Specter》
4:《腐臭の地/Rancid Earth》
イゼットドレイクという凶悪なコンボデッキの影響で姿を消していた黒単ミッドレンジですが、禁止になった後なら活躍の場面は絶対に広がっていくと思います。このあたりはスタンダードだと「《霊気地の脅威》が姿を消したから黒緑昂揚が選べるようになった」というあたりと似ているかも。アンフェアな動きには弱いですが、圧倒的な汎用性、そして《アスフォデルの灰色商人》のドレインは一度体験してほしいですね。病みつきになります。このリストには入っていませんが《クォムバッジの魔女》というハマれば強力な砲台クリーチャーも注目。
★青黒コントロール
クリーチャー11
2:《空中生成エルドラージ/Eldrazi Skyspawner》
2:《海門の神官/Sea Gate Oracle》
4:《熟考漂い/Mulldrifter》
3:《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》
呪文27
2:《見栄え損ない/Disfigure》
1:《恐ろしい死/Ghastly Demise》
3:《定業/Preordain》
2:《悲劇的な過ち/Tragic Slip》
4:《蓄積した知識/Accumulated Knowledge》
1:《苦悶のねじれ/Agony Warp》
4:《チェイナーの布告/Chainer's Edict》
4:《対抗呪文/Counterspell》
1:《霊魂放逐/Remove Soul》
3:《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy》
2:《魂の操作/Soul Manipulation》
土地22
3:《ディミーアの水路/Dimir Aqueduct》
4:《陰鬱な僻地/Dismal Backwater》
1:《進化する未開地/Evolving Wilds》
7:《島/Island》
2:《光輝の泉/Radiant Fountain》
5:《沼/Swamp》
サイドボード15
2:《払拭/Dispel》
3:《強迫/Duress》
3:《水流破/Hydroblast》
2:《鋼の妨害/Steel Sabotage》
2:《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》
1:《完全無視/Complete Disregard》
1:《嵐縛りの霊/Stormbound Geist》
1:《綿密な分析/Deep Analysis》
昔のような遅いコントロールが組みたい!《対抗呪文》のような強いカウンターを構えたい!そんなあなたにはPauperの青黒コントロールをお勧めします。従来の《神秘の指導》型から、最近のリストでは《禁忌の錬金術》を使用し、墓地利用を強めているリストが増えています。そこから《グルマグのアンコウ》を探査したり、《魂の操作》で想起した《熟考漂い》を回収しつつクリーチャーを打ち消すなど、動きの幅も増えています。
いかがでしょうか?これ以外にも山ほどデッキはあります。メタゲームの影響で出番が少なかっただけで。ここに並べたデッキはどれも神話レア1枚程度の値段で組めます。気になる人は、Pauperで気軽にMOを体験してみよう!