Gathered!

無名の黒好きプレイヤーによるMTG記事の翻訳中心ブログです。ほとんどモダン。

今からスタンダードを始めるコントロールのススメ

      2016/11/03

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今回は管理人がスタンダードに復帰してから3週間までの足跡をたどってみました。環境終了まであと僅かなタイミングでの復帰になったので、妥協もいっぱいしたデッキを組んだこともあります。それをもとに、初心者・低予算向けの白黒コントロールを紹介。

(はじめに)

この記事は、たった今から、実質カラデシュからスタンダードを始める、または復帰するプレイヤー向けの構築を含む記事です。
ガチデッキ、トーナメントプレイ向けの攻略ではありません。また、管理人は2~3回戦規模の大会しか優勝した経験がない一般のプレイヤーです。

★コントロールを組むべき理由

初心者向けは多くの場合クリーチャー満載のビートダウンや赤単バーンを勧められることが多いです。それは概ね値段が安くなりやすいから、クリーチャーで殴るのが楽しいから、プレイングの判断が少なく見えるから、です。

しかし、管理人はそうとは限らないと思っています。いろいろ試した末、スタンダードを初めて間もなく黒単コントロールや青黒コントロールに染まり切ってしまった人間です。むしろ初心者こそコントロールやミッドレンジも組んでいいじゃない!そう思ってます。確かに青いデッキは難しいです。しかし、それ以外の除去で戦って長期戦を狙うデッキ、大型クリーチャーを狙うデッキは魅力的です!

理由1:総合的に安い

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今のスタンダードやモダンは、基本的に「回答より脅威が強い」ものです。
つまり相手を攻めるクリーチャーや、場に残ってカードを引いたり除去を撃ったりし続けるプレインズウォーカーが強くなるように作られています。
(その影響で最近はモダンがエルドラージに染まったりスタンダードがバントカンパニー1強になったりもしますが・・・)

その影響もあり、基本的に相手の脅威を除去するカードは安い上に、強い除去や手札破壊は最低限のデッキから抜けることは無いので、無駄になりにくいです。迷ったら土地と除去をとりあえず買っておきましょう。

理由2:プレイングしやすい

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これは言い換えれば、コントロールでもアグロデッキでも、「どんなデッキでも別方向にプレイングは難しい」ということです。つまり大抵のデッキはそれぞれ難しく、人によってあう合わないもあり結局大して変わらないと言うことです。

クリーチャーデッキは戦場が混乱してくると正しいプレイング、特に攻撃やブロックの判断が難しくなってきます。コンボデッキでも、モダンの一部コンボデッキは《血清の幻視》の占術やマナの出し方ひとつに気を配ることもあります。コントロールはコントロールでやはり自分の手札と戦場と相手のデッキをしっかり考えて生き残る必要があります。

逆にコントロールは「相手の物を全部潰して生き残ればいいからカンタン」と言う人もいます。
結局感じ方の問題です。

理由3:楽しい

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コントロールは楽しい。あくまで個人的な意見ですが、コントロールは楽しいんです。
たった100円の《闇の掌握》やカウンターが、相手の神話レアを無惨に潰していく気持ちよさ。
手札に「回答」をいっぱい抱えられた時の安心感。

そして何より、耐えて耐えて最後に少しだけのフィニッシャーを送り込んでゲームを終わらせるときの派手さ。それは単に強いレア満載のデッキで連打するよりも、たった数枚のフィニッシャーが明らかに輝き、俺の嫁!と言える愛着が必ず沸きます。

さて最後に、オマケ程度に自分が使っていた白黒コントロールを乗せておきます。特に結果が出たわけではないですが。

★墓標

プレインズウォーカー8
2灯の再覚醒、オブ=ニクシリス
2死の宿敵、ソリン
4ゼンディカーの同盟者、ギデオン
呪文26
1強迫
4精神背信
4闇の掌握
4破滅の道
2リリアナの誓い
2究極の価格
2苦渋の破棄
4骨読み
3次元の激高
土地26
4乱脈な気孔
4放棄された聖域
4コイロスの洞窟
2荒廃した湿原
4平地
8沼
サイドボード15
3強迫
1血統の呼び出し
1光り葉の選別者
2鞭打つ触手
2死の重み
1神聖な協力
2フェリダーの仔
1保護者、リンヴァーラ
2無限の抹消

赤字は落ちるカード

極力「タルキール龍紀伝」と「マジックオリジン」のレアを抑えるため、《衰滅》の代わりに《次元の激高》が入っています。これが結果的に高タフネスのクリーチャーを使うデッキが「異界月」で増えたおかげで大きなロスにならなかったです。後は普通より多めの除去や手札破壊が入っています。

★次の環境に向けて

おそらく、全く同じようなジャンルのデッキはほとんど組まれることは無いと予想しています。
それは《究極の価格》が落ちて、それに代わる2マナの優秀な黒い除去が「カラデシュ」に無いから。そして《衰滅》が落ちました。

除去としても手札破壊としても黒の力は大きく弱まっています。ある程度の低予算デッキとしては組めなくはないですが、メタゲームとしては完全に消えると思っています。

★サンプルレシピ 準低予算型白黒コントロール

クリーチャー6
4金線の使い魔
2空中対応員
プレインズウォーカー4
2死の宿敵、ソリン
2灯の再覚醒、オブ=ニクシリス
呪文24
4精神背信
4闇の掌握
4破滅の道
2停滞の罠
2苦渋の破棄
1絶妙なタイミング
3燻蒸
4誘惑に負けて
土地26
4乱脈な気孔
4秘密の中庭
4放棄された聖域
2荒廃した湿原
4平地
8沼

デッキを循環させてライフを維持する《金線の使い魔》を軸に、フィニッシャーのソリンに繋ぐように組んだ、高額の神話レアをギリギリまで抑えたリストです。カードパワーもデッキパワーも極めて厳しいので、環境の様子見やお金をセーブするための参考程度に。オススメはしません。
なお《破滅の道》4、《停滞の罠》2、《苦渋の破棄》2、さらに《死の宿敵、ソリン》2と、プレインズウォーカーを除去するカードを計8枚。

サイドボードは未知数ですが、バーン対策に《ゲトの裏切り者、カリタス》がいると心強い。

また、プレインズウォーカーが多い環境なら天使コントロールに寄せると飛行クリーチャーで相手のプレインズウォーカーを殴りやすくなります。

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