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【翻訳】MO競技スタンリーグ5-0を達成した赤黒コントロール現る

   

BannerTransgress

カラデシュのプレビュー体制が始まり異界月スタンダードも終了が近い中、新しいデッキがまだまだ出て来ています。管理人が一度組んで挫折した、ラクドス(赤黒)コントロールがリーグ全勝を決めました。CFBによる解説を翻訳してみました。

(原文はこちら)
Deck of the Day – Red Black Control by Eric Froehlich

(翻訳)

今のスタンダードでは《精神背信》のチャンスを最大化したい、だから《精神背信》を何度も何度も唱えられるような構築は魅力的に見える。

CardTransgress

《精神背信》にも制限はある。序盤のマナ域を落とすことは出来ないからアグロには弱いし、《ヴリンの神童、ジェイス》、《薄暮見の徴募兵》、《森の代言者》といった重要なカードを見逃してしまう。それでもほとんどの黒いデッキは単体除去とリセットを持っているから、高いカードをケアする傾向になる。

《否認》や《意志の激突》を落とせないのは大きなロスにも見えるが、それでも一番の脅威を落としてくれる。このカードはミッドレンジに対して非常に強く、プレインズウォーカー、《集合した中隊》とその対象クリーチャーの半分、墓地から《過去との取り組み》で戻って来るエルドラージを追放できるという事実は、《精神背信》の評価を大きく引き上げている。

白黒コントロールは2色の黒いデッキの選択肢だった。その理由の大半は《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》だったが、環境でギデオンが圧倒的でない場合、別のデッキに手を広げてもいい。《乱脈な気孔》、《死の宿敵、ソリン》、その他いくつかの素晴らしいカードを失うことになるから、代わりのカードが必要になる。

CardChandraFlamecaller

《炎呼び、チャンドラ》は完璧だ。彼女はソリンに近く、あっという間にゲームに勝ってくれるし、デッキを素早く掘り進め、本当に必要な時は戦場をリセットする。最近チャンドラを見かけないが、赤そのものをあまり見かけないなんて!スタンダードでこの色を見落とす最大のデメリットが彼女だ。

CardGoblinDarkDwellersJ

スポイラー登場と同時に盛り上がり、しかしスタンダードでは伸びずに、異界月の時点では完全に脱落してしまったもう一つの赤のカードがある。《ゴブリンの闇住まい》はまだまだイケる。5マナで4/4威迫は十分で、重要なスペルをフラッシュバック出来るのは大きな後押しになる。《精神背信》、さらに4/4付きの《精神背信》で相手を倒すのは強烈だ。他に優秀なドローと除去で、闇住まいは常にデカいパンチを持っている。

《コラガンの命令》とのコンボでカードアドバンテージを確保しつつ闇住まいをさらに持って来よう。もしタフネス2のクリーチャーやアーティファクトが環境にいるなら、《コラガンの命令》はいい位置にいる。昂揚を狙うために《面晶体の記録庫》、《崩れた墓石》、《巡礼者の目》といったアーティファクトが増え始めている。《コラガンの命令》の株も上がるだろう。

他の除去は基本的なものだ。《焦熱の衝動》、《闇の掌握》、《究極の価格》、《破滅の道》はやっかいなクリーチャーやプレインズウォーカーを対処し、《ゴブリンの闇住まい》で戻って来る。

《骨読み》はリーズナブルなコストでカードアドバンテージとカード選択をもたらす。これも《ゴブリンの闇住まい》と組み合わせるのが有効だ。2枚のカードと8マナから生まれる占術4、4枚ドロー、4/4に勝つのは困難だろう。

《ゲトの裏切り者、カリタス》はやっぱりおかしい強さで《焦熱の衝動》は1番軽い除去だから赤との組み合わせも合う。《コラガンの命令》で戻せるのも悪くないオマケだ。

CardLilianaLastHopeJ

そして《最後の望み、リリアナ》だ。彼女は強い・・・小さな脅威に対処し、他の除去と組み合わせて大きなクリーチャーも倒してくれて、奥義でゲームに勝ち、小マイナスで《ゴブリンの闇住まい》を回収し、または墓地を肥やす。1枚のカードにこれ以上何を求められるだろう?君の予算が許す限り、もっとリリアナを使う事を勧めるよ!

CardHanwierGarrisonJ

このデッキは黒コントロールではあるが、アグレッシブサイドボーディングも仕込んである。軽い除去やリセットを減らすことを見越して、《ハンウィアー守備隊》が素早くゲームを奪ってくれるはずだ!

★赤黒コントロール

(MTGO Competitive League 5-0)

クリーチャー8
1:《竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast》
4:《ゴブリンの闇住まい/Goblin Dark-Dwellers》
3:《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet》
呪文26
2:《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller》
2:《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope》
4:《骨読み/Read the Bones》
4:《破滅の道/Ruinous Path》
4:《精神背信/Transgress the Mind》
4:《焦熱の衝動/Fiery Impulse》
3:《闇の掌握/Grasp of Darkness》
2:《コラガンの命令/Kolaghan's Command》
1:《究極の価格/Ultimate Price》
土地26
2:《荒廃した湿原/Blighted Fen》
2:《燃え殻の痩せ地/Cinder Barrens》
4:《凶兆の廃墟/Foreboding Ruins》
4:《燻る湿地/Smoldering Marsh》
5:《山/Mountain》
9:《沼/Swamp》
サイドボード15
1:《究極の価格/Ultimate Price》
3:《強迫/Duress》
4:《ハンウィアー守備隊/Hanweir Garrison》
2:《無限の抹消/Infinite Obliteration》
2:《衰滅/Languish》
1:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》
1:《護法の宝珠/Orbs of Warding》
1:《引き裂く流弾/Rending Volley》

(翻訳終了)

赤黒。ラクドス。いい響きです。
《精神背信》や必要な除去を連打し、さらに闇住まいを使いまわすのは強そうです。異界月で《焼夷流》《誘惑に負けて》という相性の良さそうな後継カードも出ていますし、カラデシュに向けたアレンジもやりやすそうですね。

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