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【翻訳】「異界月」版白黒コントロールとプロツアー後の調整

      2016/08/15

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シドニーに集結した幾多のプレイヤーが「我はエムラクール…」と侵食される中、プロツアーを優勝に導いた白黒コントロール。しかもそのレシピは、実はメタを見誤った調整ミスだったという。
デッキ解説、サイドボーディング、そして今のメタゲームに対応した調整レシピが提供されています。

若干省略あり。原文はこちら。
Black/White Control Deck Guide by Martin Juza

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(翻訳)

プロツアー「異界月」で、私は白黒コントロールをプレイした。我々はメタゲームの判断を誤ったが、結果的にLukasが優勝を決めた。我々のチームはリミテッドはいつものように上手く出来たが、エムラクールを完全に見落としていた。その理由の一つは、テスト初日からチームのほぼ全員が気に入ったスピリット・カンパニーを見つけていて、当時の攻撃的なメタゲームで上手く行ってなかった遅いデッキをずっと切り捨てていたからだ。そのせいで《衰滅》と《最後の望み、リリアナ》が強く見えたんだ。

火曜日に、我々はDan Unwinのドレッジリストを入手してそれに取り組んだ。このデッキは強い動きをしていたが、ゲームによっては何も出来ずに《秘蔵の抱合体》や《憑依された死体》を大量に手札に抱えたまま死ぬこともあった。プロツアー前の最後の日に、私は《首絞め》や《ジェイスの誓い》をまだプレイしたいか分からなかったし、サイドボードに何を入れたら良いのか分からなかった。このデッキは他の昂揚には有利だが、スピリットや4ターン目カリタスといった感じのアグレッシブなデッキに勝てなかった。木曜日の夜、カリタスが売り切れになっているのを見た時、私は諦めて白黒コントロールを登録した。

★サンプルレシピ

(Lucas Blohon プロツアー「異界月」優勝)

クリーチャー7
3:《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet》
3:《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn》
1:《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver》
呪文27
3:《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope》
2:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》
1:《死の宿敵、ソリン/Sorin, Grim Nemesis》
2:《精神背信/Transgress the Mind》
3:《骨読み/Read the Bones》
2:《破滅の道/Ruinous Path》
4:《衰滅/Languish》
4:《闇の掌握/Grasp of Darkness》
2:《究極の価格/Ultimate Price》
2:《神聖なる月光/Hallowed Moonlight》
2:《苦渋の破棄/Anguished Unmaking》
土地26
4:《乱脈な気孔/Shambling Vent》
4:《放棄された聖域/Forsaken Sanctuary》
4:《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
1:《荒廃した湿原/Blighted Fen》
4:《平地/Plains》
9:《沼/Swamp》
サイドボード15
1:《究極の価格/Ultimate Price》
1:《精神背信/Transgress the Mind》
1:《苦渋の破棄/Anguished Unmaking》
4:《強迫/Duress》
2:《死の重み/Dead Weight》
2:《無限の抹消/Infinite Obliteration》
4:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》

★マナベース

マナベースは簡単だ。《荒野の確保》が良くなかったから、《ウェストヴェイルの修道院》はデッキに入れなかった。《ガイア―岬の療養所》も試したが、クリーチャーで攻撃的にならなければいけないと気が付いた時、カットした。《荒廃した湿原》は「対戦相手1人を対象」と書いてあるから、エムラクールを食らっても自分に使うことは無いし、カリタスと組み合わせたらゾンビトークンも出て来る。16枚の白マナ減は最小限の枚数だが、沼を1枚減らして無色マナの土地をを1枚増やすことも可能だ。

★クリーチャー

天使バージョンも試したが、ほぼ同じコストでエムラクールが使えるのに、7マナも支払って場に出た時に何も出来ないカードを使おうとは思えなかった。このデッキから分かったのは、カリタスとアヴァシンが素晴らしく、複数使いたかったという事だ。

カリタスがどれだけ強いか当時は判断が付かなかったが、《コジレックの帰還》で殺させなければ、現出デッキは勝つのが難しくなるので、3枚はちょうど良い枚数だった。アヴァシンはあらゆるデッキに対してパフォーマンスを発揮し、メインデッキにはあまり入らないので、予測できない対戦相手は4/4の《残忍な剥ぎ取り》や《呪文捕らえ》を何度も突っ込ませていた。

リンヴァーラはバントカンパニーに対しての妥協案だ。あまり良いとは思えなかったが、このマッチアップではとても良かったのでそのままにしておいた。

★プレインズウォーカー

デッキの初期は《リリアナの誓い》と4枚のギデオンが入っていた。悪くは無かったが、カンパニーに対しては相手が《薄暮見の徴募兵》や《不屈の追跡者》でアドバンテージを出している間にこちらは1-1交換を繰り返しているだけで、最終的にアドバンテージ負けしていた。我々はギデオンをサイドボードに移し、クリーチャーを入れる枠を取るために誓いをカットした。

リリアナは《無私の霊魂》他あらゆる2マナ域への回答で、《衰滅》で流せるように相手に展開を強要させることが出来る。コントロールのマッチアップでは、単に忠誠値を上げるだけでよく、相手が回答できなければ奥義での勝利が約束される。また《精神壊しの悪魔》、《墓後家蜘蛛、イシュカナ》、変身したアヴァシンといったタフネス5のクリーチャーを《衰滅》と組み合わせて破壊できる。オブ=ニクシリスとソリンは、このデッキのような大量の回答カードを使うデッキでは素晴らしいアドバンテージ源だ。

★その他の呪文

《闇の掌握》は今のフォーマットで最強の除去で、確実に4枚だ。《究極の価格》は良くは無いが、他に強い2マナの除去が無いから必要悪だ。《苦渋の破棄》は《熱病の幻視》《面晶体の記録庫》、プレインズウォーカーへの回答で、追放だから昂揚を妨害するという点も無視できない。

《精神背信》と《破滅の道》はエムラクールへの回答だ。《神聖なる月光》は大抵はサイクリングだが、《集合した中隊》への対策になり、イシュカナがトークンを生み出すのを防ぐ時もある。

★エムラクールへの回答

このデッキは実際エムラクールに対して多くの回答がある。トーナメントの間何回も《精神隷属機》を食らったがその半分以上のゲームに勝った。もちろん、《骨読み》やプレインズウォーカーによるドローの助けで運が良かった事もあるが、正しいタイミングでの《精神背信》に加え、《荒廃した湿原》、《灯の再覚醒、オブ=ニクシリス》、《破滅の道》があれば、エムラクールは必ずしも「約束された終末」ではない

★サイドボーディング

このデッキの素晴らしい所はサイドボードが非常に多様なところで、多くのマッチアップで狙うが、完全にギアを変えて手札破壊からギデオンに繋ぐことで、攻撃に回ることが出来る。

対バントカンパニー

-3最後の望み、リリアナ
-1衰滅
+1精神背信
+2強迫
+1究極の価格

多くの人が考えているのとは逆にバントカンパニーは良くないマッチアップで、特に向こうが大量の《否認》みたいなカウンターを入れて来るサイド後はなおさらだ。もし相手が良い引きをしていたら、カリタスがバウンスされてまた唱える頃には大量のプレッシャーをかけられているかもしれない。未だ《強迫》をサイドインするべきかは分からない。もし外したら、アドバンテージを失うのが痛い。どうしても《否認》を防ぎたい時まで取っておいた方が良いかもしれないが、《集合した中隊》を取り上げる可能性も捨てがたい。相手は《無私の霊魂》をサイドアウトするだろうからリリアナが実質何も出来ないし、《衰滅》も来ると分かっていれば脅威ではない。

対ティムール現出

-4衰滅
-2神聖なる月光
-3最後の望み、リリアナ
-2究極の価格
-1保護者、リンヴァーラ
+4ゼンディカーの同盟者、ギデオン
+1精神背信
+2無限の抹消
+1苦渋の破棄
+4強迫

相手のゲームプランを手札破壊で狂わせ、4ターン目にギデオンかカリタスをプレイするように心がける事。相手はどちらも対処するのが難しい。出来る限りすぐにゾンビはカリタスに捧げて、墓地からの《コジレックの帰還》で死なないようにしよう。エムラクールは《無限の抹消》の最初のターゲットだが、《老いたる深海鬼》を選んだ方が良い場合もある。

対ミラー

-4衰滅
-2神聖なる月光
-2究極の価格
-2闇の掌握
+4ゼンディカーの同盟者、ギデオン
+1精神背信
+1苦渋の破棄
+4強迫

他に相手のクリーチャーを処理できる除去はあるから《闇の掌握》は2枚より多くは要らない。リンヴァーラも強くはないが、お互いがプレインズウォーカーを増やしてギデオンやカリタスのトークンが溢れる状態にもなるから、構わない。

対白単

-2精神背信
-3骨読み
-2神聖なる月光
+2死の重み
+1究極の価格
+4強迫

リリアナと《衰滅》がこのマッチアップのカギだ。見えた者は全部殺して、ライフを減らさないようにしよう。《骨読み》はライフを2点を支払ってカードを引いている余裕なんてないからサイドアウトだ。

対黒緑昂揚

-3衰滅
-3最後の望み、リリアナ
-2神聖なる月光
+1精神背信
+1苦渋の破棄
+2強迫
+4ゼンディカーの同盟者、ギデオン

《究極の価格》は《残忍な剥ぎ取り》を殺せないが《巨森の予見者、ニッサ》や《不屈の追跡者》(あとたまに《精神壊しの悪魔》)を殺せるから残さなければならない。ゲームが長引いてトップデッキ勝負になった時に何もしないから、手札破壊を入れ過ぎてはいけない。《無限の抹消》を入れるべきかは難しいが、エムラクールが1枚しか入っていないことを考えると、自分はノーに傾いている。

赤緑昂揚ランプ

-4衰滅
-2神聖なる月光
-3最後の望み、リリアナ
-1保護者、リンヴァーラ
-1死の宿敵、ソリン
-1究極の価格
+1精神背信
+4ゼンディカーの同盟者、ギデオン
+2無限の抹消
+4強迫
+1苦渋の破棄

このマッチアップはLukasが準々決勝で戦ったマッチアップでゲーム1は明らかに背筋が凍るほど酷いが、12枚のサイドボードを入れ込むことが出来れば、相手は追放効果によって昂揚達成が難しくなり、カードの質が落ちる。《ウルヴェンワルド横断》とイシュカナはサイドボード後は何も出来ず、ランプ側はギデオンの処理に困るはずだ。

対青赤《熱病の幻視》

-4衰滅
-3最後の望み、リリアナ
-2神聖なる月光
-1骨読み
+4ゼンディカーの同盟者、ギデオン
+1苦渋の破棄
+1究極の価格
+4強迫

このマッチアップは実際に当たったことは無いが、相手側にとっては当たりたいデッキの一つだろう。6枚のハンデスと3枚の《苦渋の破棄》が《熱病の幻視》に回答でき、カリタスがライフを稼げるからそこまで悪くは無いかもしれない。ギデオンは例によってビートダウン要員だ。

★今後に向けて

我々は明らかにメタゲームの予測を間違えた、だからリリアナ、《衰滅》、《神聖なる月光》はほとんど全部のラウンドで真っ先にサイドアウトしていた。実質9枚のハズレカードがあるデッキでこれだけの成績が残せたのは確かに凄かった。たぶんサイドボード後の形が強かったのだろう。それを踏まえて、今このデッキを組むなら以下のようになる。

★サンプルレシピ 調整版白黒コントロール

クリーチャー6
3:《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet》
3:《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn》
呪文28
3:《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope》
3:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》
2:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》
1:《死の宿敵、ソリン/Sorin, Grim Nemesis》
2:《強迫/Duress》
2:《精神背信/Transgress the Mind》
3:《骨読み/Read the Bones》
2:《破滅の道/Ruinous Path》
4:《闇の掌握/Grasp of Darkness》
2:《究極の価格/Ultimate Price》
2:《苦渋の破棄/Anguished Unmaking》
2:《リリアナの誓い/Oath of Liliana》
土地26
4:《乱脈な気孔/Shambling Vent》
4:《放棄された聖域/Forsaken Sanctuary》
4:《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
2:《荒廃した湿原/Blighted Fen》
4:《平地/Plains》
8:《沼/Swamp》
サイドボード15
1:《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver》
1:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》
4:《衰滅/Languish》
2:《神聖なる月光/Hallowed Moonlight》
1:《究極の価格/Ultimate Price》
1:《苦渋の破棄/Anguished Unmaking》
2:《強迫/Duress》
1:《精神背信/Transgress the Mind》
2:《無限の抹消/Infinite Obliteration》

最後まで読んでくれてありがとう、今後の大会に出るなら幸運を祈るよ!

(翻訳終了)

調整後のレシピは《衰滅》がメインから完全に外されているのが印象的ですね。地元のメタに合わせて、バントカンパニーやアグロが多いならプロツアー優勝のレシピ、昂揚や現出、コントロールが多いなら調整後のレシピをベースにすると良さそうですね。

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