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【翻訳】SCGコロンバスの結果から分かった異界月スタンダード(前編)

      2016/07/27

BannerSpellQueller

異界月が解禁されてから最初の週末が終わりました。それぞれ新しいデッキを試したところだと思いますが、今回のメタはどうなったのか・・・?元記事はMTG Goldfishです。早速かなり深い数字分析を出していますので、翻訳してみました。

長いので省略も多少しています。
Eldritch Moon Week 1: What We Learned by Saffron Olive

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(翻訳)

待ち続けていた「異界月」がやっと届いて、きっと夢が広がっているだろう!バントカンパニーや緑白トークンのようなデッキの支配は終わるのか?「異界月」の部族はスタンダードで戦えるのか?昂揚は使われる存在になれるのか?現出カードはどうか?聞きたいことはたくさんあるだろうから、今日は「異界月」が出たから最初の週に起こったことを確認して答えを探そう!もちろん、この時期の議論はすべてそうだがサンプルが非常に少なく、分析も仮の物だと言う事は理解してくれ。先週末コロンバスで行われたSCGオープンの結果がこれから数週間の舞台を定義するだろうが、これからカラデシュ発売までの数か月のメタを本当に固めるのはプロツアー「異界月」だ。では、SCGコロンバスのメタを「イニストラードを覆う影」までのスタンダードのメタと比べながら見ていこう。

★メタは変わっている

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「異界月」のリリースまで3つのデッキがスタンダードを支配していた。バントカンパニーがメタの4分の1を占め、白赤人間がちょうど20%、緑白トークンが15%弱だ。全部足すと上位の3デッキでメタの61%になり、Tier1を形成していた。後は、スゥルタイコントロールが5%、そしてTier2、Tier3を形成する3%デッキがたくさんだ。次に、「異界月」意向で最初の大型トーナメントになるSCGコロンバス2日目のメタゲームと比べてみよう。

EMNmeta2

良い知らせとして、バントカンパニー、緑白トークン、白赤人間が占めていたメタは15%も落ち込んで、「イニストラードを覆う影」までのメタよりも多様化したと言える。スピリットが高いパフォーマンスを発揮したこともエキサイティングだね。初日段階のメタゲームが無いので比べることが出来ないが、フォーマット最初のトーナメントで新しいデッキがメタの2位になっているのは、人々がこのデッキは少なくとも強いと確信しているということだろう。悪いニュースはバントカンパニー、既にスタンダードで最強のデッキが、フォーマットの地位を確固たるものにして、前環境終了時点の25%から39%まで伸びたことだ。

★バントカンパニーはさらに強化された

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先ほど述べたように、バントカンパニーはフォーマットの25%から39%まで伸びており、私はここから近いうちに大きく落ち込むことは無いと予測している。たった1回の週末でスタンダードの環境を決めつけてしまうのが馬鹿げているのは分かっているが、バントカンパニーがもしかしたらローテーションまで、少なくともプロツアーまでは、勝たなければいけない最強のデッキである事は間違いない。

《呪文捕らえ》が印刷された時、青白スピリットをTier1に押し上げてもっとスピリットについて話すものだと思っていた、しかし《呪文捕らえ》がやってのけた事のひとつは、スタンダードで一番強いデッキをさらに強くしてしまったことだ。既に不愉快なほどに強い《反射魔導士》があり、《呪文捕らえ》によってバントカンパニーは実質8枚アクセスできるようなものだ。もちろん、やってることは微妙に違うが、その意図や目的という意味では《呪文捕らえ》も《反射魔導士》も同じだ。バントカンパニーが受けたイノベーションの中でも、《呪文捕らえ》は最も人気なだけでなく、最も意味のある強化だった。

バントカンパニーの多くで使われたもう一つの「異界月」のカードは《異端聖戦士、サリア》だ。《呪文捕らえ》ほど多くのリストには入っていないが、1~2枚入れているデッキが散見された。ミラーマッチを制する潜在能力は本物で、多くのミラーマッチ(残念ながら今週末ではありふれ過ぎた)が地上で泥沼になる事が多い中、《集合した中隊》から出て来る相手のクリーチャーが1ターンでもがタップしている事が勝敗を分ける差になりうる。今後多くのカンパニーデッキが、75枚のリストのどこかに1~2枚採用するだろう。

★緑白トークンは死んだ(かも)

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これまでのスタンダードでは多くのプレイヤーが、バントカンパニーや白赤人間にリードされていても緑白トークンを最強のデッキだと考えていたので、このアーキタイプの凋落は相当ショッキングに見える。セットのリリースによって激動が起こるといっても、ローテーション落ちは無いのだ。なので、緑白トークンの数が83%も落ちたのは驚くべき事態だ。まるで《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》や《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》をプレイしていた層が急にまとめて他に乗り換えたようだ。なぜか?

おそらく最大の理由は《呪文捕らえ》、少なくとも第一週の時点で最も影響を与えた「異界月」のカードだ。ギデオンを唱えるためにタップアウトした結果《呪文捕らえ》に追放されて終るのは緑白にとって壊滅的なテンポロスで、デッキ自体の除去が数枚の《ドロモカの命令》ともしかしたら《石の宣告》くらいと少量であることを考えると、《呪文捕らえ》を除去してプレインズウォーカーを取り返すことも出来ないわけだ。さらに、もともと緑白トークンはフライヤーに弱く、そこにバントカンパニーが《呪文捕らえ》にアクセスし、スピリットデッキが成立し、ある程度のプレイヤーが成功するかどうかは分からないが様々な《折れた刃、ギセラ》デッキを試している。

★現出は専用デッキだけの存在ではない

先週末まで、《老いたる深海鬼》や《膨らんだ意識曲げ》は強力だと考えられていたが、《作り変えるもの》や《空中生成エルドラージ》のような生け贄に捧げるクリーチャーが議論の中心だった。しかし分かったのは、これらの強力なエルドラージを利用するのにわざわざ専用の現出デッキを組む必要は無かったという事だ。

公平さを保つために言うと、SCGコロンバスのトップ64で使われていた現出カードの数は驚くレベルではない。《老いたる深海鬼》は「異界月」カードの中では8番目の使用率で、《膨らんだ意識曲げ》は15位にも入っていない。使われた枚数ではなく、どのようなデッキに現れたかが特筆すべき点だ。マイノリティではあるがバントカンパニーの一部は《老いたる深海鬼》を使い、色々な緑黒昂揚デッキ(最初の方のラウンドでフィーチャーされカメラに映ったが、初日の終わりにはほとんど姿を消していた)が《膨らんだ意識曲げ》を採用していた。これらの可能性は氷山の一角に過ぎないだろう。どちらもスタンダードの常連になる力があり、幅広いアーキタイプ(特化した現出デッキ以外を含む)で使用されている事実を考えると、彼らの未来は明るい。後はどうやったら一番上手く使えるかだ。

★ギセラは異界月で最も過大評価されているカードだった

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《折れた刃、ギセラ》がプレビューで公開された時、誰もが大興奮していた。ギセラは《消えゆく光、ブルーナ》と合体すると言うオマケが付いた小さな《悪斬の天使》みたいなものだ。しかし、セットの全体が公開される前にカードを評価する事の危険性を示す例として、その後のスポイラーでは《折れた刃、ギセラ》に対するきわめて強力な回答が飛び出してきた・・・まず《焼夷流》、そして《呪文捕らえ》、とどめに《殺害》・・・そして盛り下がった。

まあ、今回のトーナメントの結果は《折れた刃、ギセラ》に対する最悪の恐怖を後押しした。まず第一に、一部の白系天使デッキを除いて使われることが無かった。第二に、ギセラが(黒い除去とカリタスを使う白ジャンドのような白黒天使デッキから)出て来ても、何度も《反射魔導士》にバウンスされ、たとえ《悪夢の声、ブリセラ》に合体しても《集合した中隊》から《反射魔導士》でバウンスされる。相手が緑白トークンの時のような《折れた刃、ギセラ》がゲームを支配する強い状況もあった、しかしフォーマットの40%がバントカンパニーで残りが15%のスピリット、少量の除去コントロールで埋まったメタでは、《折れた刃、ギセラ》は今のところ良くないみたいだ。

少なくとも《集合した中隊》が9月に落ちるまでは、《折れた刃、ギセラ》はギリギリのところでプレイアブルになれないだろう。少数のマッチアップに備えてサイドボードには居場所を見つけるかもしれないが、秋まではそれが限界だ。この対比はちょっと早まっているかもしれないが、今のフォーマット、《反射魔導士》と《呪文捕らえ》のコンビは旧イニストラードに似ている・・・コストが高くメインフェーズで動くクリーチャーが《蒸気の絡みつき》と《瞬唱の魔道士》からのフラッシュバックで酷い有様だ。これだけのテンポを奪われたらゲームも奪われる。

(後編に続く)

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