【翻訳】SCGより、異界月はこうなる!?10の大胆な予測!(後編)
2016/07/18
異界月のカードがどのような道をたどるのか、予測を書いた記事の続きです。
前半はこちら。
なお、原文はこちらをどうぞ。
Ten Bold Predictions For Eldritch Moon by Jim Davis
(翻訳)
#6:《見事な再生》はこのセット中最も強力なカードで、スタンダードで使われ、エターナルでは永遠に続く影響を持つ。
《見事な再生》のパワーレベルは極めて高い。
スタンダードで土地を墓地に送るのは難しくなく、フェッチランドがあるモダンとレガシーはなおさらだ。《見事な再生》はスタンダードでの強化《爆発的植生》からエターナルで膨大な土地を戦場に戻すなど、その可能性に限界は無い。
実際に《見事な再生》で何が出来るかは正確にわからないが、色々なフォーマットでぶっ壊れたことが起こると確信している。
このカードは、他のカードの下位互換で終わるような強さではない。
#7:《最後の望み、リリアナ》と《実地研究者、タミヨウ》は一見微妙だが、どちらもスタンダードで使われる強さだと証明される。
最新のプレインズウォーカーはどちらもあまり歓迎されていなかったが、見た目以上の強さがある。
どちらも興味深いデザインで、《炎呼び、チャンドラ》《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》のような単純に「私はタダ強だからとにかくデッキに入れなさい」というタイプのプレインズウォーカーではない。
どちらも強さを発揮するためには特定の条件が必要だが、スタンダードにおいて既存のものだ。リリアナは墓地を肥やし、独自のカードタイプを持つことから昂揚デッキでは素晴らしい選択だ。
タミヨウはアグロデッキを要求し、3色であることは確かに大きな欠点ではあるが(君が見つけられるなら《揺るぎないサルカン》に今何をしてるか聞いてくれ)、バントは今のフォーマットで最強の色の組み合わせだ。
これらの条件を達成できなければプレイされるのに十分な強さを持てないが、条件が整えばどちらもスタンダードで使われる存在になるだろう。
#8:《騒乱の歓楽者》はスタンダードでも強いが、エターナルでビッグウェーブを巻き起こす。
ウィザーズがコスト減少のメカニズムを推し続けてくれるのは本当に嬉しく思う。
《騒乱の歓楽者》はスタンダードで仕事をする可能性はあるが、特定のデッキセットや条件が必要になる。スタンダードでは十分な軽いドローが無くて、大量にカードを引くデッキは自分の手札を全部捨てて補充したくはない。
モダン、それから特にレガシーでは、《騒乱の歓楽者》は絶対的な枠組みを作る。《思案》、《思考掃き》、《ギタクシア派の調査》、その他のカードで十分な数の呪文を素早く墓地に落とすことが可能になり、レガシーやモダンで良くある感じの青いデッキは一度に大量のカードを引くカードを持っていない。レガシーのDelverは《思案》や《渦巻く知識》でデッキの安定化はするが、3ターンを過ぎたらあまり多くの手札は持てない。
ここが《騒乱の歓楽者》の強い所だ。《稲妻》と《突然の衰微》の両方を避けて、ちょっと助けるだけでフォーマットで最大級のクリーチャーが飛び出してくる。
《騒乱の歓楽者》はスタンダードでは切られるかもしれないが、エターナルフォーマットでビッグな事を起こすと見ているよ。
#9《老いたる深海鬼》などの現出カードで《作り替えるもの》が強化され、《絹包み》と《焼夷流》が価値を増す。
《作り替えるもの》は素晴らしい。
スタンダードでは3ターン目に無色マナを確保してアドが取れる3マナ域を求めるのは悪くない立ち上がりだが、問題は収まるデッキが無かった事だ。しかし戦場に出てしまえば、《作り替えるもの》は追放されない限り相手にとって必ず損をする交換だ。
《老いたる深海鬼》と仲間たちが組み合わされば、《作り替えるもの》の株は跳ね上がる。「生け贄になるのが大好きだ」という性質が、それを後押しする。《老いたる深海鬼》は異界月の中で比較的強いカードだが、他の現出カードもむしろプレイアブルに見える。
これはもちろん、軽い追放する除去が価値を上げる事も意味する。我々はみんな《絹包み》の強さを知っているが、新しい《焼夷流》は赤もその楽しい仲間に加えてくれた。赤はスタンダードから長く欠席し続けていたが、《焼夷流》のようなシンプルなカードがそれを変えてくれるはずだ。
今の赤は、必要なら相手本体も焼けて《搭載歩行機械》、《作り替えるもの》のようなイライラする脅威と《折れた刃、ギセラ》を簡単に処理できる軽くて強力な火力呪文を手に入れた。赤の除去は相手の顔面を焼けることが極めて重要で、多くの赤いデッキで《焦熱の衝動》が弱い理由の一部だ。
#10:《約束された終末、エムラクール》は《絶え間ない飢餓、ウラモグ》と同じスタンダードで最大のフィニッシャーになる
彼女が帰ってきた、そして唱える準備が出来た。
《約束された終末、エムラクール》がどれくらいのパワーを持つかは多くの人が心配している事柄だろう。これまで見たように、昂揚を可能にするカードや昂揚で強くなるカードが異界月にはたくさんあり、エムラクールを7マナで唱えることもそれほど無茶ではない。もっとも7マナ域なら《精神隷属機》と回避能力2つがついた除去しにくい13/13よりりも《龍王アタルカ》を唱えた方が良い。
エムラクールをもっと専用のデッキでプレイしても良いが、10マナを支払えるなら《絶え間ない飢餓、ウラモグ》が未だランプデッキ最強のフィニッシャーだろう。
それでも、エムラクールは新たなスタンダードで多くのゲームの終末を約束する。以前の《精霊龍、ウギン》のように、彼女は他の全てのフィニッシャーが立ち向かうべき最大レベルの脅威として君臨する。
(翻訳終了)
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