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【翻訳】新しいカードを評価する、その考え方をPVと覚えよう!

      2017/01/18

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フルスポイラーが公開され、新しいカードがスタンダードに参加します。このカードは強いのか?弱いのか?活躍する可能性はあるか?過去の事例を紐解きながら考え方を伝える解説がChannel Fireballに登場。

How to Evaluate New Cards by Paulo Vitor Damo da Rosa

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(翻訳)

いつもスポイラーの時期は新しいカードへの自分の意見を出しているけど、今回はちょっと違う事をやってみよう。今から俺がどうやって新しいカードを評価しているか、その過程を説明しようと思う。それでこの「魚の釣り方」(や似たやり方)を参考にして、異界月や今後のセットで自分でやってみて欲しい。これが俺が考えるときの要素だ。

★最高のシナリオVS最悪のシナリオ

通常は一番上手く行った時のシナリオよりも最悪のシナリオを見る方を好んでいる。例えば、緑白デッキにチャンドラが入っているのを見た時、俺の最初の感想は「ワオ!このチャンドラで予想外の角度から相手のクリーチャーを全部殺せるじゃん!」ではなく「チャンドラを引いても唱えられないんじゃないか」だった。俺は猜疑心が強く、理想主義者よりも現実主義者だ、少なくとも自分ではそう思う。自分がこうなって欲しいと思うよりも、実際はどうなっているかを見ようとする。楽しさは落ちるけど、大抵の場合はもっと効果的なんだ。

最初はこの考え方を全てに当てはめていた。それから、PTベルリンが起こった。

知らない人のために説明すると、PTベルリンはエルフデッキが登場した大会だった。《遺産のドルイド》《イラクサの歩哨》《垣間見る自然》のデッキだ。このデッキは俺が参加していたマジックリーグが発祥で、早い段階でデッキを知った。いくらかのプレイテストのあとデッキを諦めた。理由?《垣間見る自然》を引かなかったらデッキが回らないからだ。

現実のトーナメントではトップ8にエルフが6人、ミラーマッチにしか負けていない。当時のデッキは壊れていた・・・あらゆるデッキよりも何ターンも早く、復帰力も高い。俺自身はZooを使って、それなりだけど輝かしくはない結果だった。

どうしてこうなった?なぜ俺はこのぶっ壊れたデッキをプレイしていながら、他のみんなが捉えた可能性を見逃してしまったんだ?

CardGlimpseOfNatureJ

理由は、俺が最悪のシナリオに意識が偏り過ぎていたからだ。当時の俺の結論は事実だ。エルフデッキは《垣間見る自然》を引かなければ弱い。しかし違いは、俺はデッキを見て「《垣間見る自然》を引けなかったら勝てない」と考えたが、他のチームは「このデッキは《垣間見る自然》を引いたらぶっ壊れる。引かなくても戦えるようにするにはどうしたら良いだろう?」と考えた。彼らは一番良いシナリオに注目して、悪いシナリオを最小限にするための努力をする価値があると判断した。俺は悪いシナリオだけを見て、可能性に気付かなかったんだ。

スポイラーを見たら、君たちも同じアプローチ、つまり最高のシナリオを考えるべきだと思う。もし最悪のシナリオが悪いならば、それを緩和することが出来るが、最高のシナリオが弱ければ、何も出来ない。カードの悪い部分は対策する価値があるかを知らないといけないが、そのためにはカードが上手く機能した時にどれぐらい強いかを把握する必要がある。カードがポテンシャルを持つには強い時に強くなければならず、そこを見るべきだ。もしポテンシャルがあるなら、デメリットは後で解決を試みたらいい。

CardLupinePrototypeJ

《狼の試作機》を見てみよう。現実的に一番良いシナリオは何だろう?2マナの5/5は凄く強い。この時点で、《狼の試作機》は俺の中で探求する価値がある、なぜなら上手く行った時の見返りがあるからだ。上手くいかなかった時に挽回できるほどか?分からない、しかし良い時のシナリオを見て、その価値があると考えたから、悪いシナリオの時にどうするか、デメリットを補う試みをする価値があるかテストしてみようと思う。どれくらいの価値があるか分からないが、今のところスタンダードでは無理で、モダンに可能性があるというのが俺の印象だ。

★カードパワー

経験上、カードの強さを評価するには過去のカードと比較することだ。もし強力なカードと似ているならば強い可能性がある・・・もし、常に弱かったカードと似ているならば、そのカードも弱い可能性が高い。

CardEldritchEvolutionJ

新しく公開された《異界の進化》を見てみよう。これを見て最初に思い出したのは《自然の秩序》、《緑の太陽の頂点》、《出産の殻》、《修繕》だ。これらは恐るべきカードのリストだ。それらのカードよりも強くないとしても、似たカードが過去に壊れてきたということは、このカードも強い可能性あると思うべきだ。もう一つの例、《ガイア―岬の療養所》だ。どんなカードを思い出させる?《海の中心、御心》だろ?御心は壊れていなかったが、プレイアブルなカードだった。つまり、それに近いこのカードも可能性があると分かる。

CardWolvenwaldObserverJ

今度は《ウルヴェンワルドの観察者》を見よう。このカードは《収穫の魂》に近い、ただしもっと弱そうだ。《収穫の魂》はフォーマットで特に活躍しなかったから、このカードが活躍することもなさそうだ(普通に弱いから比べるまでも無いけど)。俺はどんなデッキにも試すつもりはない、なぜならこれまでの歴史でこういうカードは強くないと知ってるからだ

似たカードが無ければ、これまで強力だった能力にそっくりな効果を探そう。もちろん、《トレイリアのアカデミー》は強力だった、しかしなぜか?大量のマナを素早く出すからだ。大量のマナを出すカードは強力だから強くなる可能性がある。これまでの歴史で最も強い効果はこれだ:

1.マナで不正をする。マジックのカードが壊れているとき、そのカード自身か他のカードと組み合わさってマナをおかしなことにする。単純に膨大なマナを生み出す(《暗黒の儀式》、《Black Lotus》)こともあれば、特定の状況でコストが軽くなる(ファイレクシア・マナ、《意志の力》、親和)、非常にコストが軽く設定されている(《タルモゴイフ》)、または、本来ならもっとコストが高いカードやカードの組み合わせをプレイさせてくれる(《石鍛冶の神秘家》、《集合した中隊》、《動く死体》)ものだ。異界月では、幾つかのカードがその条件に入っている・・・例えば現出を持つすべてのカード、それらより劣るけど合体カード。それらが全部壊れているとか、強いとまでは言わないが、持っている能力は非常に強力だから注目する確かな価値がある。《異界の進化》と《ゲートウォッチ配備》も支払うよりも多くのマナに該当するカードを戦場に投入するし、《狼の実験体》、《詮索好きのホムンクルス》、《単体旗手》、そして《約束された終末、エムラクール》はどれも本来よりコストが軽いクリーチャーだ。

2.少ないマナでカードを引くかライブラリーを操作する。歴史的にこれらのカードは一見強そうに見えないけど非常に強かった。《Ancestral Recall》のことだけを言ってるんじゃないぞ。《物読み》、《血清の幻視》、《思案》、《定業》、《垣間見る自然》、《ネクロポーテンス》、教示者、《召喚の調べ》、《出産の殻》、《適者生存》、《納墓》だ。正しいリソースを探すことは重要で、それが軽いマナで出来るのは多くの場合強力な効果だ。
このセットでは、《棚卸し》は複数のカードを引ける軽いカードだし、《実地研究者、タミヨウ》はちょっと高いが大量のカードを引ける。《異界の進化》、《久遠の闇からの誘引》、《サリアの槍騎兵》は教示者だ。これらのカードはどれも興味深い(第一印象では《久遠の闇からの誘引》は高過ぎたが)。

★パワーVS環境

単純な力よりも、前後の環境がどうカードの強さに影響するかを理解するかが重要だ。時にはポテンシャルのあるカードが出てもローテーション落ちするか大会に持ちこまれるまで気付かれない事もある。カードが本質的に強くないのか、メタゲームが正しくないかがとても重要だ、なぜならある時点でメタゲームは変化して、カードが強くなった時に備えておきたいからだ。

スタンダードの環境そのものが特定のタイプのカードを締め出していることもある。親和が強い環境であれば他のアーティファクトをプレイしたくないし、ドレッジが人気であれば、他の墓地を利用したコンボは使わないだろう。対策カードに引っかかってしまうのは強いカードが特定のフォーマットで使われない事で、環境が変化してその対策カードが使われなくなったら、強くなる機会が得られる。

CardJacetheMindSculptorJ

時には1枚のカードが他のカードの輝く時を奪うこともある。たとえば《精神を刻むもの、ジェイス》だ。歴代のスタンダードで最も強かったカードの一つだが、それが公開された時はぶっ壊れていなかった。それは《血編み髪のエルフ》がスタンダードで一番重要な存在で、バウンスが役に立たない速攻持ちであったことから、ジェイスの人生を惨めにしていた。ジェイスでタップアウトして、相手が血編み髪で回答したら相手の方が有利になる。結果、ジェイスは最初あまり多くのプレイヤーに使われなかった。《血編み髪のエルフ》がローテーションで姿を消してから、ジェイスはポテンシャルを開放して強力なカードになったんだ。

似たような事は《祖先の幻視》にも起こった。誰もかれもが《差し戻し》を使い、《強迫的な研究》でフルタップしても気にしない環境ではそこまで強くなかったが、《差し戻し》が落ちてフェアリーが登場してから、《祖先の幻視》は3ターン目にマナを立てておきたいフェアリーで強くなった。

カードの強さを左右する環境的な要素はたくさんあるが、大まかな案内をするなら、(環境を定義する要素は)これらを含む:

1.環境の速度。これは一番速い主要なデッキで決まる。もしそのデッキが4ターンで君を殺せるなら、10マナのカードは良くないだろう。もしほとんどのデッキが遅ければ、耐久力のある脅威やボムが良くなる。スタンダードでは、一番速いデッキは人間で、しかも環境に十分増えて俺はぎこちないデッキはプレイしたくないから、そういうカードはあまり興味が出てこない。

2.使える除去。よほど強くない限り、脅威は回答しづらいものなら大抵強い。今の環境で除去はどうなっているか?軽いか重いか?タフネスを参照するか?ソーサリーかインスタントか?追放か?リセットはどうか・・・コストは?

Languish

スタンダードで最強の除去は《ドロモカの命令》、《反射魔導士》、《衰滅》だ。《ドロモカの命令》があまりにも流行っているから、エンチャントは自動的に駄目になる。(この記事を書いている時点では)今のところ異界月にはあまりエンチャントは無い(《リリアナの誓い》が強くて破壊されても気にならない)けれど、強いエンチャントが登場しても次のローテーションまではまともに使われることは無いだろう。

《反射魔導士》は《ドロモカの命令》以上に圧迫する、そして全てのデッキが使わないとしても、スタンダードの選択肢を狭めている最大の要因だ。こいつは多くのデッキに使われていて、その存在自体で「戦場に出た時に誘発する能力」を持たないクリーチャーは価値が下がっている。《鏡翼のドラゴン》のようなカードは《反射魔導士》に非常に弱く、《折れた刃、ギセラ》も《反射魔導士》が存在する限り見た目ほど強くはならないと俺は確信してる(それでも強いと思うが)。《墓後家蜘蛛、イシュカナ》のようなカードは普段よりも強力になる。《反射魔導士》が相手でも優秀なブロッカーになるからだ。

この環境には《石の宣告》と《停滞の罠》、比較的少なめの火力がある。ギセラのタフネス3があまり問題ならないことを示す事実だが、過去の環境によっては大問題になる、例えば《稲妻》が使えた環境ならギセラは使い物にならないだろう。それは新しいサリアに関しても同様だ。タフネス2はこの環境ではあまり関係ない(これを殺せるカードはもっと大きい対象も殺せる)、しかしみんなが突然《焦熱の衝動》を使うようになれば、サリアはあまり使われなくなるだろう。

黒にはタフネスを参照する除去があり、一番重要なのはタフネス5だ。《衰滅》と《闇の掌握》を生き残れるようになるからだ。これに関しては《鏡翼のドラゴン》や《墓後家蜘蛛、イシュカナ》はリードする。《無私の霊魂》はフォーマットによっては強力なリセット対策だが、一番使われているリセットは《衰滅》だから、あまり仕事はしてくれない。《衰滅》が落ちて新しいリセットが《次元の激高》のような何かだったら、《無私の霊魂》はおそらく頭に入れておくべき強力なカードだろう。

モダンになると話は大きく変わって来る。カードパワーが高いだけでなく《稲妻》が非常に多く使われているから、サリアやブルーナのようなカードは使われる可能性は低く、《騒乱の陥落者》はもっと可能性を秘めている(《突然の衰微》も避けてくれるしね)。《四肢切断》が《闇の掌握》や《衰滅》よりも使われているから、タフネスが5であることは意味が無いが、6になると重要だ。一方、ほとんどのリセットはダメージによるものか単純にクリーチャーを破壊するものだから、《無私の霊魂》が輝く可能性は高い。

★クリーチャーのサイズ

基本的なルールとして、新しいクリーチャーは既に存在するクリーチャーと戦えるようになって欲しい。スタンダードでは、《森の代言者》と《反射魔導士》によって2/3が一番多く戦闘をする相手で、3/3も多く、白いデッキは2/1がたくさん入っている。つまり《流城の死刑囚》は戦闘では3/3になってほとんどの相手を倒せるから強力だという意味になる。3/2や3/4が多い環境なら、あまりよくは無い。サリアは3/2の先制攻撃で大半の相手を倒せるから攻撃面で優秀だが、もしサリアが2/2であったり、環境に2/4が多ければ、さほど強くはなかっただろう。

ゲームが進んでいくと、《大天使アヴァシン》が戦闘相手になり、君の大型クリーチャーは5以上のタフネスを持っていなければならない(頻繁に変身するならタフネス7だ)。《鏡翼のドラゴン》は4/4ではなく4/5になったことで非常に価値があり、《消えゆく光、ブルーナ》は変身したアヴァシンすらブロックできる。

今日のところは以上だ!楽しんでいたら嬉しい。また来週会おう。

(翻訳終了)

管理人としてはもう一つ「1枚で無限にリソースを増やし続けるカードは壊れる」という法則を追加します。具体的には《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》《薄暮見の徴募兵》《不屈の追跡者》のようなカードですね。昔のカードだと《苦花》《闇の腹心》《遍歴の騎士、エルズペス》《精神を刻むもの、ジェイス》。4マナ以下だと特に爆弾になりやすいです。
逆に《最後の望み、リリアナ》や、昔の《ジェイス・ベレレン》《思考を築く者、ジェイス》は、アドバンテージが取れる小マイナスばかり使っているといつか忠誠値が無くなるので違います。活躍はしても、環境を支配したり圧迫することはありません。

あとはカードの買い方ですが、「これ高いけど、どうしようかな~?」と迷った時は、胸に手を当ててこの記事を一度読んでください
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