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【翻訳】PVから出題、この手札はキープ?それともマリガン?

      2016/07/17

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時々プレイヤーに問題を出してくるChannel Fireball。PVから複数のフォーマットでマリガンの問題が出ました。マリガンで悩んでいるプレイヤーは考えてみよう。

Keep or Mulligan with Petr Sochurek by paulo Vitor Damo Da Rosa

(翻訳)

Keep or Mulliganが帰ってきた。そして今日はGP優勝経験を持ち、プラチナプロ間近なチェコのプレイヤー、Petr Sochurekをゲストに迎えた!ありがとう、Petr!

問題1:君はモダンでCorey Burkhartのグリクシスデッキを使用している。

サンプルレシピ
土地 22枚
4:《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
2:《湿った墓/Watery Grave》
2:《蒸気孔/Steam Vents》
2:《硫黄の滝/Sulfur Falls》
1:《血の墓所/Blood Crypt》
3:《島/Island》
1:《山/Mountain》
1:《沼/Swamp》
2:《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》

クリーチャー 7枚
4:《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
3:《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》

呪文 31枚
4:《祖先の幻視/Ancestral Vision》
4:《血清の幻視/Serum Visions》
1:《戦慄掘り/Dreadbore》
4:《思考掃き/Thought Scour》
4:《稲妻/Lightning Bolt》
2:《呪文嵌め/Spell Snare》
1:《差し戻し/Remand》
1:《否認/Negate》
3:《終止/Terminate》
3:《コラガンの命令/Kolaghan's Command》
4:《謎めいた命令/Cryptic Command》

君は先手で未知の対戦相手とプレイしている。君の手札はこうだ:

Mulligan1

キープ?マリガン?

PVの回答
マリガン。
このハンドは単純に遅すぎる。ターン1の《祖先の幻視》は魅力的で、一部のデッキには有効に決まる(手札破壊満載の黒いデッキが相手ならキープしたい)が、リスクが高過ぎる。ジャンドやジャンク以外のあらゆるデッキに対して、この手札は充分じゃない。グリクシスは消耗戦型のデッキで一気にアドバンテージを追い上げるようなメカニズムは無いから、たとえ《祖先の幻視》を両方解決しても《滅び》のようなカードが引けないから負ける可能性がある。
Petrの回答
当然マリガン。
コントロールミラーならキープするが、多くのマッチアップでこの手札は何も機能しなくて、君は何も出来ずに死ぬ。多くの人は、幻視解決までたどり着けば大幅に有利になるからキープする価値があると考えるかもしれないが、たとえそこまで生き延びたとしても勝てるとは限らないと気付くべきだ。

問題2:君は緑白トークンを使用している。

君は後手で、未知の対戦相手とプレイしている。君の手札はこうだ:

Mulligan2

キープ?マリガン?

PVの回答
キープ。
だがあまりうれしくは無い。この手札は先手なら良いが、後手では少し遅く、ターン2に行う何らかのアクションと、白マナを引く必要がある。一番の問題は、緑白はニッサより前にプレイできるカードがあまり入っていないから、マリガンしたとしても手札に来るとは保証できない事だ。最終的に、相手の立ち上がりが早ければ厳しいけれど、大半の「普通」の動きであれば強いから、僕はキープを選ぶ。
Petrの回答
当然キープ。
既に手札にはニッサがあるし、ギデオンを引くころには白マナを引く可能性は高いから、ニッサ、ギデオン、アヴァシンと素晴らしいマナカーブで始める十分な可能性がある。そうならなくても、他に唱えるための呪文を引くだろう。

問題3:君はスタンダードでエスパープレインズウォーカーを使用し、緑白トークンと対戦している。

君は後手で、サイドボード後、ドラゴンをサイドインしている。君の手札はこうだ:

Mulligan3

キープ?マリガン?

PVの回答
マリガン。
これはプロツアー「イニストラードを覆う影」の準決勝、最終ゲームで、Steve Rubinを相手にした際に、Seth Manfieldがキープしたハンドだ。最初はこの手札は酷すぎで確実にマリガンだろうと思っていたから、Sethは気が動転していたと結論付けた。しかし後から念入りに分析するとこのマッチアップではドラゴンが一番強いカードだから、悪くはないと思った。緑白トークンをコントロールして勝とうとしたら勝つ可能性の方が高いから、序盤用の受動的な呪文と中盤用のドラゴンを確保しておかなければならず、この手札は両方ある。

それでもやはり、《沼》2枚ではダメだ。正しい色で何枚もカードを引かなければいけないし、君の受動的なカードはカウンターだから、もし土地を引けなかったりタップインして、相手がギデオンをプレイしたら、あとから土地を引いて挽回するのは不可能だ。もし《衰滅》が「全てのクリーチャーとプレインズウォーカーを破壊する」と書かれていたら、序盤で不利になっても勝つ手段があるからキープするが、緑白クリーチャーデッキではないから、この手札では何もかもが都合よく行かないと勝てない。

Petrの回答
マリガン。
この手札で戦おうと思ったら、あまりにも多くの事が思い通りにいかないと勝てない。確実に土地だけを引くなら、この手札は素晴らしい、しかし(運が良くても)一部しか引かないだろうしドラゴンを唱えるには確実に時間がかかるだろう。そして後手が使う2枚の《呪文萎れ》も相手が早い立ち上がりを見せたら特に強くもない。《衰滅》がこのマッチアップで強ければまだ良さそうだが、このケースではそうではない。

問題4:君はモダンでGerry Thompsonのナヒリデッキを使用している。

君は後手で、Craig Wescoeが対戦相手だ。君の手札はこうだ:

Mulligan4

キープ?マリガン?

PVの回答
キープ。凄く嬉しいキープだ。
この問題の意図は「対戦相手のアーキタイプ傾向を知っているときにマリガンを合わせるべきか?」ということで、答えは「イエス、やるべきだ」になる。Craigがクリーチャーデッキをプレイすると確定したわけではないが、その可能性は高い。もし対戦相手が特定の何かを他よりもプレイすると知ってるならば、キープに迷った時はそう予測して考えて良い。例えば、Guillaume Wafo-Tapaが相手ならこのハンドはキープしないだろう。特定のデッキタイプをプレイし続けるのはメリットがある・・・そのデッキが非常にうまくなることだが、欠点もあり、これはその一つだ。
Petrの回答
即キープ。
もし好きな7枚のカードをデッキから手札に選んで良ければ、相手がWescoeならこうする。

問題4b:同じ状況だが未知の対戦相手。

キープ?マリガン?
PVの回答
キープ。あまり嬉しくは無いが。
モダンは25種類くらいのデッキがあり、大半は何らかの形でクリーチャーを用いる。感染のような、「クリーチャーデッキ」と呼ばれない一部のデッキも、勝つにはクリーチャーが必要だ。相手がコントロールであればこの手札は弱いが、土地が4枚あるから最悪ではない。もし相手が(むかつきなどの)ノンクリーチャーのコンボを使っていればこの手札は最悪だが、これはトーナメントでジェスカイをプレイするリスクだ。君の手札は全てのデッキに有利になることは無いから、相手が特定のアーキタイプではない事を祈るしかない場合もある。もし手札が逆であったら(3枚のコントロールに強いカードと4枚の土地)キープはしない、なぜならクリーチャーデッキの方が数が多く建て直す時間も無いからだ。
Petrの回答
キープ。
序盤の除去が《流刑への道》しかないのは理想的とは言い難いし、大抵のマッチアップに対して何も出来ないハンドだが、モダンで悪いデッキをプレイしたらこうなり、君は両手を組んで祈るしかない。

問題5:君は「イニストラードを覆う影」のリミテッドで、プロツアーでLuis Salvattoが組んだ緑白を使用している。

土地 17枚
9:《森/Forest》
7:《平地/Plains》
1:《ねじれ地帯/Warped Landscape》

クリーチャー 16枚
2:《アヴァシン教の宣教師/Avacynian Missionaries》
2:《群れの守護獣/Pack Guardian》
1:《戦闘的な審問官/Militant Inquisitor》
1:《敬虔な福音者/Pious Evangel》
1:《物騒な群衆/Unruly Mob》
1:《裏道の急使/Byway Courier》
1:《薄暮見の徴募兵/Duskwatch Recruiter》
1:《ナッターノールズの隠遁者/Hermit of the Natterknolls》
1:《剛胆な補給兵/Intrepid Provisioner》
1:《偏執的な皮剥ぎ人/Obsessive Skinner》
1:《針毛の狼/Quilled Wolf》
1:《孤独な狩人/Solitary Hunter》
1:《茨隠れの狼/Thornhide Wolves》
1:《巣網から見張るもの/Watcher in the Web》

呪文 7枚
1:《天使の粛清/Angelic Purge》
2:《狙いは高く/Aim High》
1:《腕っぷし/Strength of Arms》
1:《忘れられていた家宝/Neglected Heirloom》
1:《信条の香炉/True-Faith Censer》
1:《刹那の器/Vessel of Ephemera》

君は先手で未知の対戦相手とプレイし、最初の手札をマリガンした。君の次の手札はこうだ:

Mulligan5

キープ?マリガン?

PVの回答
キープ。
やはりこのハンドは好きじゃないが、5枚になるよりも勝ち目はある。デッキには十分な数である16枚のクリーチャーがあり、1枚でも引けたらゲームになる。それにこのデッキは特別なアグレッシブデッキでもない・・・アグレッシブだが、肉厚なクリーチャーもいるから、素晴らしく早いスタートを切らなくても終盤に勝てる。それに《群れの守護獣》2枚と《薄暮見の徴募兵》もあるから、余った土地もリソースに変えられる。
Petrの回答
キープ。
僕は機能するかあるいはそこにたどり着ける現実的な手札であれば6枚でキープする。この場合、必要な事はクリーチャーを引くだけで、デッキにはたくさんある。明らかに手札は悪いが、5枚にマリガンするよりも高い勝率になると思う、それだけだ。

もしマリガンを検討してほしい面白いシナリオがあったら、ぜひ投稿してくれ、そうしたら今後の記事で分析できるよ!

(翻訳終了)

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