初心者向けにマジック用語集をまとめてみた(デッキ編)
2016/12/29
マジックのデッキには、性質や個性でだいたい決まった呼び方があります。アーキタイプ(雛形)ってやつですね。この呼び方を覚えておけば、そのデッキが大まかにどんな動きをしていくのか分かって、いろいろな記事も読みやすくなります。
それに「自分はどんなスタイルが好みなのか」というのを把握しておくとプレイが楽しくなり、自分に合ったデッキを使う事で勝率も上がると同時に無駄な出費を防げる場合が結構あります。
ここでは環境や時期を問わず使われる言葉に絞り、極力簡潔に説明して行きます。経験者は適宜ツッコんでください(笑)
攻撃型デッキ
・アグロ(Aggro)/ビートダウン(Beatdown)
クリーチャーを出して殴るデッキの総称です。今はデッキ名としてはアグロと呼ぶ方が多いですね。ビートダウンはクリーチャーで攻撃する行動そのものを言う場合もあります。
・ウィニー(Weenie)
アグロの中でも特に1マナ2マナのコストが軽いクリーチャー中心で作られた特に攻撃特化のデッキをこう呼びます。多くの環境で白ウィニーが存在し、昔ながらのファンが多いデッキです。
・スライ(Sligh)/レッドデックウィン(Red Deck Wins)
赤単色のアグロやウィニーを特にこう呼びます。クリーチャーの攻撃にプラスして、火力(ダメージ呪文)を補助的に使えるのが特徴。スライは赤単というデッキの組み方を最初に活躍させたプレイヤーの名前が由来ですが、今はあまり使われません。日本では赤単、英語ではレッドデックウィンという呼び方でほぼ統一されています。
・バーン(Burn)
相手プレイヤーに直接ダメージを与えるカードを中心に据えたデッキです。スタンダードでは組み辛くなりましたが、モダン等では安いカードが多いので入門デッキとしてよく勧められます。
・クロックパーミッション(Clock Permission)
クリーチャーを並べながら、相手の強いカードを打ち消していく青のデッキです。クロックは相手を倒すまでの時間、転じてクリーチャーのこと。パーミッションは後述。コントロールやコンボ、ランプに極端に強く、ウィニーに極端に弱いことが多いです。英語ではあまり見ないので和製英語かも。
守備型デッキ
・コントロール(Control)
ゲーム開始直後はクリーチャーを破壊したり手札破壊やカウンター(打ち消し)を使って守りを固め、ゲームを長引かせます。デッキのほとんどはそのためのカードで出来ています。
ターンが進んで土地が増えたら少数のコストが高い強力なクリーチャーやプレインズウォーカーで相手を倒します。この相手を倒すためのカードを、ゲームを終わらせるという意味で「フィニッシャー(Finisher)」と呼びます。
・パーミッション(Permission)
コントロールでも、特にカウンター呪文(打消し)を使うものをこう言います。相手はカードを唱えるたびに「これを使っても良いですか?」と許可(Permission)をもらわないといけないので、こう呼ばれるようになりました。
・ミッドレンジ(Midrange)
アグロとコントロールの中間的なデッキです。1マナ~2マナ域のカードは除去やマナ加速を行い、3マナ~6マナのクリーチャーやプレインズウォーカーで攻撃に入る事が多いです。攻守のバランスが良いですが、純粋なコントロールや後述のランプには不利になりやすいです。
・ランプ(Ramp)
場の土地をどんどん増やして6マナやそれ以上のコストのカードを何度もぶつけて行きます。他のデッキではまず入れられない7マナ以上の巨大なカードを扱う派手なデッキ。
・スーパーフレンズ(Super Friends)
別名プレインズウォーカーコントロールとも。普通の方法では対処しにくいプレインズウォーカーを何体も並べて、継続的な能力で戦場を制圧します。マジック最大の札束デッキかもしれませんね(笑)。
・グッドスタッフ(Good Stuff)/ジャンク(Junk)
選んだ色の強力なカードを突っ込んでまとめた寄せ集め的なデッキで、大抵は3色のコントロールかミッドレンジになります。1枚1枚のカードが強い代わりに器用貧乏になることも多く、使い手のレベルが問われるデッキともよく言われます。
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特殊なデッキ
・コンボ(Combo)
特定のカードの組み合わせで相手を一瞬で倒してしまうデッキです。上手く決まれば本当に1ターンで20点のダメージを与えたりライブラリーが無くなってしまうことが環境次第であります。相手を邪魔するカードが少ないためアグロに対して強く、逆に妨害されやすいコントロールに弱いです。
・ミル(Mill)
語源は《石臼》。相手のライブラリー、つまり山札を破壊して勝つデッキです。そのための強力なカードが出て来るか、なおかつそれまで自分自身が生き残れるかという課題が常に存在します。コントロールがフィニッシャーの代わりにこのライブラリー破壊を狙う場合も。また、ライブラリーアウトで相手を倒すことを英語ではデック(deck)とも言います。
・ドレッジ(Dredge)
相手ではなく自分のライブラリーを墓地に送り込む動きを、昔の能力からドレッジと言います。自分自身のライブラリーを崩していく動きを、英語ではセルフミル(Self-mill)ともよく言いますね。墓地のカードを増やして、墓地から復活する能力を持つクリーチャーを使って戦います。
・リアニメイト(Reanimate)
先ほどのドレッジと同じように自分のライブラリーや手札をどんどん墓地に送り込みます。ドレッジと違い、こちらは一瞬で相手を倒せるような、普通は簡単に唱えられない巨大なクリーチャーを墓地から復活させることに特化します。
・プリズン(Prison)
コンボの亜種(?)で最近使われ出した名前です。クリーチャーで殴れなくしたり、何度も何度も追加ターンを狙ったりして、相手が何も出来なくなることで勝つデッキです。
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