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【翻訳】レガシーの奇跡コントロールは禁止するべき!?CFBで議論沸騰中!

   

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高い上位占有率でレガシー環境を長く圧倒し続けるデッキがある。青白奇跡コントロール。《師範の占い独楽》でトップを操作し、《相殺》で何もかも延々と打ち消しながら《終末》と《天使への願い》の奇跡を狙って起こします。CFBでは真っ向から禁止しろと訴える記事が登場して話題に。

(原文はこちら)
Ban Mirackes by Andrea Mengucci

翻訳

GPコロンバスとGPプラハを経てから、それぞれのトップ32からレガシーのメタゲームを計ることが出来るようになった。

BanMiracle

見ての通り、奇跡コントロールはレガシーを圧迫している・・・GPコロンバスではトップ8のうち4つを占めるほど支配的になった。

レガシーでは原則として全てのカードが使えるフォーマットのはずだから、ここまで不均衡な結果になるのは苦々しい。

奇跡コントロールはその存在だけでフォーマットの形を決めてしまっている。単に奇跡を破るためだけに微妙なデッキ(運上の座、アグロローム、奇妙な感染デッキ)が組まれ、単にこの奇跡を倒すためだけに妙なカード(赤青緑Delverに《冬の宝珠》)がメインデッキから入れられたりする・・・これらすべてが不健康なフォーマットを作っている。

GPプラハでは、環境はスゥルタイ続唱(原文ではShardless Sultai)とエルドラージだらけだった・・・奇跡に対抗するためにそれらのデッキを人々は持ち込んだ。それでも奇跡がスゥルタイを倒すところを見てきたし、僕自身2-1だった、Lukas Blohonは続唱でトップ8になったが、奇跡は有利な相手ではないと認めていた。エルドラージは2日目に進出した中では一番多かったがトップ32では3人、トップ16にはいなかったことからGP全体で言えば一番の負け組だろう。

奇跡コントロールによるもう一つの問題は、プレイヤーが《天使への願い》をトップに置ける状態にしたまま40分間時間を稼ぎ続けてサイドボード後に時間を残さず1-0でマッチに勝ってしまう事だ。もしそんな事が可能ならそれはリーガル(合法)であってはならない。

★時間

プレイ時間も問題だ。奇跡コントロールは「本当に準備していないと全部引き分けになる」と必ず言われる。達人プレイヤーなら素早くプレイできるが、もしあなたの友達が奇跡コントロールをトーナメントで初めて使うと言ったら?無理なのだ。早くプレイ出来ないだけでなく、対戦相手までもが、奇跡側が並みのスピードではなく超スピードでプレイ出来ないために不本意な引き分けに陥るという問題を引き起こすからだ。

じゃあ、どうしたらいいか?

★《師範の占い独楽》を禁止する

《師範の占い独楽》が奇跡コントロールを動かすカードだ。《渦巻く知識》や《思案》もあるが、独楽無しでは奇跡を起こすのは無理だろう。独楽の入ってない奇跡コントロールは考えられない。

独楽はプレーを遅くする原因でもある。奇跡コントロールの判断はトップ3枚をどう並べ替えるかが全てで、ゲーム中に何度も何度も繰り返される。奇跡コントロール以外でも《師範の占い独楽》はNic-FitなどTier2~3のデッキに使われているが、《森の知恵》で代替できる。

★《相殺》を禁止する

《相殺》はこのデッキがコンボに強い理由だ。奇跡がこれを使うという事実があるだけで、コンボデッキはゲーム1から《突然の衰微》を使う事を強要される。

あなたは《相殺》か《突然の衰微》をプレイしなければいけない。そんなフォーマットが健全だろうか?否だ!《相殺》を禁止すれば奇跡コントロールはコンボデッキにゲーム1では弱くなる。Delverなどがまともに何も解決できなくなるようなソフトロックも無くなる。《相殺》は他の主要なアーキタイプでは使われて無いから、禁止しても他のデッキには打撃にならない。

★《終末》を禁止する

《終末》はデッキ名の由来の一つだ。このデッキを危機から救ってくれる、まさにインスタント1マナの《神の怒り》に等しい。

一方で《渦巻く知識》、《精神を刻むもの、ジェイス》を引くか6マナ溜まらなければ、手札で腐る。《終末》は禁止する必要は無いと思う。それをケアさせられても問題は無く、状況次第で1マナの《神の怒り》があっても良い。

★《渦巻く知識》を禁止する

多くの人々がこれについて記事を書いている。僕は一言だけ付け加えておこう。

《渦巻く知識》に触れるな!

★反論への反論

確かに奇跡コントロールはデッキビルダーにフェアであることを要求し、1ターンキルがあるコンボデッキの支配を防いでいる。

だが奇跡はANT、ベルチャー、リアニ、Show and Tellに対して最強のデッキではない。Delverがそうだ。Delverはより大量の圧力とカウンターを持ちコンボに対して非常に有利だ。もし奇跡コントロールが無くなっても、コンボデッキを監視する役目は存在する。

奇跡コントロールが無くなった後のメタゲームはこうなる。

BamMiracle2

この流れを奇跡コントロールが終わらせた。奇跡コントロールはこの3分の2、いや、3つ目に対しても有利になってしまった。

レガシーはモダンのように過剰に多様な種類のデッキがあるフォーマットだが、《意志の力》と《目くらまし》にアクセスできるおかげで、相互干渉をしないゲーム(モダンなら日常茶飯事だ)が少なく抑えられている。

多くの人がこの愛されているデッキと別れたくないことは知っているが、レガシーは奇跡コントロールが無い方が良い。

(翻訳終了)

チャネルでは通常の30倍くらいのコメントが伸び続けている大激論の場となっています。
管理人はレガシー勢ではないので意見は言えないのですが、
一度だけデッキ借りてプレイした時に《相殺》は相手にして辛いと思いました。

よろしければあなたの考えを聞かせてください。

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