『基本セット2020』スタンダード&モダン注目カード
2019/07/01
お久しぶりです。基本セット2020の発売が近づいて、いやこの記事を見るころにはアリーナやMOでは既に解禁されているころだと思います。
フルスポイラー公開後の恒例で活躍しそうなカードをピックアップしてみます。『灯争大戦』の時は全神話レアを評価・・・という形にしてみましたが、その結果《世界を揺るがす者、ニッサ》、《時を解すもの、テフェリー》、《炎の職工、チャンドラ》、《覆いを割く者、ナーセット》のような神話レアよりもずっと影響を与えたレアやアンコモンを語れなくなってしまったのがマイナスに感じたので、元の活躍予想ランキングに戻すことにします。
(コメント等でムー・ヤンリンの初期忠誠値を勘違いしていたことに気付いたので、ランキングをダウンさせました。)
スタンダード要注目カード
5位《空の踊り手、ムー・ヤンリン》
『灯争大戦』でジアン・ヤングーが出てきたのに、相棒のこちらはストーリーのチョイ役だけでカード化されなかったので違和感を感じましたが、基本セットの看板プレインズウォーカーとしてヤングーよりも出世しました。
青を含む3マナプレインズウォーカーはライバルがかなりいますが、役割が一番近いのは《大嵐のジン》でしょう。出してすぐマイナスを起動するだけで3マナ4/4飛行、基本島に依存しないアタッカーとして青単のクロックパーミッションはもちろん、プレインズウォーカーコントロールでも素早いクロックとして使える可能性がありそう。
↑修正しました。初期忠誠値2なので、出して最低1ターン後でなければ4/4トークンは出せません。逆に出せたらかなりのコストパフォーマンスです。
https://twitter.com/Tri_ple/status/1141927225232510976
アジア市場に向けた優美な雰囲気の女性キャラクターとして、向こう2年間いろんな意味で活躍したり別のヤンリンが作られる可能性もありそうです。
4位《翼ある言葉》
《航路の作成》にも似た、条件を達成したら2マナ2ドローという非常にコストパフォーマンスの良いドローに化ける呪文。このセットは他にも飛行を持つクリーチャーがドラフトのアーキタイプとしてサポートされていますが、後で紹介するカードと合わせてスタンダードで青単アグロがまた活躍する可能性がありあそう!・・・管理人は使いこなす自信ありませんが。
3位《丸焼き》
このセットでサイドボード常連になれそうなカードNo.1です。過去に登場した《焼却》がプレインズウォーカーも対象になって帰って来ました。
《ドミナリアの英雄、テフェリー》を素早く潰したり、赤単が《黎明をもたらす者ライラ》を焼くために使ったり、かつて《欠片の双子》コンボが成立してた時のように場合によっては特殊なコンボを止めるために使われる対策にもなります。
2位《ゴブリンの首謀者》
現在の赤単は火力中心のバーンよりなデッキが多いですが、定期的にカードが追加されてゴブリンというアプローチも可能性が残っていました。このカードはクリーチャーとして殴るだけでなく大量のゴブリンを補充できるので、リセットの返しに最適。《実験の狂乱》や《炎の職工、チャンドラ》のゴブリン版になります。
1位《目覚めた猛火、チャンドラ》
打ち消されないプレインズウォーカー!?しかも+1+2を使うだけで絶対に消すことが出来ないダメージ源!?しかもマイナス二つは奥義と言うよりはとにかく小回りの利く単体除去とリセット。
あらゆるデッキにとって理不尽なことこの上無い凶悪なカードが登場しました。コストの関係上使えるデッキが赤を含む重いデッキ、例えばジェスカイコントロール、ティムールの門や《荒野の再生》デッキ、グルールカラーのミッドレンジやランプデッキに限られるのが救いか。
個人的な推測ですが、このカードは《パルン、ニヴ=ミゼット》で実験したうえで、7マナでは採用が厳しくなってきた「コントロールミラーのゲームを早く終わらせるためのカード」として作られたのでは?と思います。
モダン要注目カード
3位《朽ちゆくレギサウルス》
毎ターンカードを捨てる代わりに3マナではありえないサイズを持つカード。今までこういうデメリットを持つクリーチャーはカードを捨てなければ生贄に捧げるという条件が付いていましたが、単純に手札を空にすればデメリットが無くなるというのは初です。
素早く手札を消耗するモダンのアグロデッキや手札破壊系のデッキと相性が良さそうな1枚。
2位《傲慢な血王、ソリン》
スタンダードだと吸血鬼の部族がよほど強くなければ活かしにくいカードですが、モダン以下の環境ではこの軽さで踏み倒しが出来るとなると・・・夢が広がりますね。プレインズウォーカーを唱えつつビートダウン用の吸血鬼を出しても良いですし、4マナ以上のフィニッシャーやコンボも狙えるかもしれません。
1位《神秘の炉》
《実験の狂乱》に近い無色カードで、ライブラリートップが土地ならライフ1点を支払って変更可能、手札のカードも普通に唱えられると専用デッキなら至れり尽くせりなカード。親和や鱗親和のようなアーティファクトアグロが存在するモダンではすぐに息切れ防止として活躍が見込めるカード。
さらにモダンのカードプールならコンボやプリズンのパーツとして悪さ出来る可能性も。今のメタゲームで《蘇る死滅都市、ホガーク》デッキを乗り越えられるか期待したいところです。
今回の注目カードは以上です。
新しい環境になってどんなカードが活躍してどんなデッキが生まれるのか、楽しみですね!