モダンホライゾン注目カードと値段が下がるカード:反省編
モダンホライゾンが発売されてまだ一カ月くらいしか経っていませんが、早くも環境が動いて次の基本セットのスポイラーも始まっていますので、ここで答え合わせをしてみます。
まずは過大評価されていそうな値段が下がると予想したカード、それから注目したカードの実際の動きがどうなっているかを振り返ってみます。
またこの記事では参考にMTG Goldfishのデッキリストや値動きへのリンクをいくつか用意しています。
値段が下がるカード
5.《灼陽大峡谷》ほか2色地形各種
正解。
値段はまだ底をついたという程ではありませんが、一部デッキに限定した選択肢なのでそれなりの値段に下がって来ています。
バーンやイゼットフェニックスのような攻撃的で枠が余る2色デッキなら採用に値する、というくらいの立ち位置に落ち着いています。
(参考)
Burn by AndreasNeu85
Izzet Phoenix by ander_lizarrakoa
4.《筋腱と鋼鉄の剣》
正解。
流石に今までの剣もそんなに使われているわけじゃないし、これが流行る事はないだろう・・・と思っていましたが、実際にデッキを検索して使われているリストが見つからなかったのを見て、黒や赤をよく使う身としてちょっと安心しました。
3.《否定の力》
不正解。
青白コントロールやジェスカイコントロール、さらにはマーフォークのような青いデッキが2~4枚採用する定番カードになっています。値段も他のカードと比べてもほとんど横ばいで落ちていません。
ただ早いコンボデッキを止めるだけでなく、強力なプレインズウォーカーや《至高の評決》のようなリセットをソーサリータイミングで唱えつつ相手の致命的なアクションに対してカウンターを構えられるので、使いこなせば十分強力なカードです。
(参考)
Merfolks by monte
Azorius Control by Kungpowpow
2.《慈悲深きセラ》
正解。
今のところ白の4マナプレインズウォーカーを使うデッキは表れていません。青白コントロールのようなデッキでは《精神を刻むもの、ジェイス》他多数の4マナ域、緑を含むスピリットのようなデッキでは《集合した中隊》という強力なライバルが存在します。
最初にモダンホライゾンが発表された時は1枚50ドルで予約されていましたが、今は4分の1くらいの値段まで下がっています。
1.《狼狽の嵐》
正解。
発売と同時に値段が上がりましたが、これまで通りレガシー以下の環境でサイドボードとして使われる以外の需要はありません。《否定の力》や《呪文貫き》と違ってプレインズウォーカー、アーティファクト、エンチャントに触る事が出来ないのは、モダンではあまりにも致命的ですね。
まだはっきり落ち込んだたことは言えませんが、日本での最安値はモダンホライゾン発売前の元通りレベルまで下がって来ています。
注目カード
5.《歴戦の紅蓮術士》
正解。
とにかく種類の多いアンフェアデッキに対応するのが難しくフェアデッキの構築が厳しいモダン環境で、《戦慄衆の秘儀術師》や《発掘》のような軽いアドバンテージ源や回収手段を活用するデッキが登場。
(参考)
Rakdos Arcanist by Acousty
Red-Black Aggro by wildabeast49
軽い呪文を唱えるプレイを推奨する赤いカードと手札破壊でコンボを妨害しやすい黒のカードという組み合わせは、これからもモダンを支えるアーキタイプの一つとして続きそうです。
4.《真冬》
不正解。
このカードを運用するデッキがメタゲームに大量には出ていないので活躍したと言うにはイマイチ。
ただアーティファクトを大量に使用するプリズンデッキが《アーカムの天測儀》も採用してデッキ全体を氷雪に寄せてサイドボードに2枚ほど仕込んでいます。
今まで唸りプリズン(Whir Prison)と呼ばれていたこのデッキは《最高工匠卿、ウルザ》などモダンホライゾンのカードをこれでもかと採用していて注目です。
(参考)
Whir Prison by alemilan19
3.《不確定な船乗り》
正解。
《スレイベンの守護者、サリア》や《翻弄する魔道士》とコストが重なる人間ではそこまで使われないものの、スピリットではメインデッキに最大4枚採用されるカードになっています。
ドレッジやイゼットフェニックスなどのクリーチャーを並べるタイプのコンボを止めることは出来ないので、メタゲームが今よりフェアデッキ寄りになればこのカードはもっと輝くと思います。
ちなみに下リンクのアゾリウス・スピリットは、《大魔導師の魔除け》をサイドまで合わせて4枚採用しているのも熱い。
(参考)
Bant Spirits by egMAGIC4EVER
Azorius Spirits by Cotaurapha
2.《精神の掻き寄せ》
不正解。
墓地を利用するデッキが大出世している現在のモダン環境では、相手に任意でカードを捨てさせるのはリスクの方が大きかった。ドレッジ側も2マナ域は発掘を進める《安堵の再開》や《苦しめる声》の方が優先されるべきカードで、それ以外のデッキならアドバンテージを失うカードよりも普通の2マナ域の方が安定して強力です。
1.《地操術士の計略》
不正解。
《大爆発の魔道士》と比べて採用するべきかどうかくらいに考えていましたが、モダンホライゾン発売以降でウルザトロンやエルドラージトロンが入賞数を大きく減らしているように見えます。
さらなるスピードを得た発掘やブリッジヴァインがトップメタに出現した結果、《解放された者、カーン》でカードを1枚追放したり、あらゆる方法ですぐに戻ってくるクリーチャーを《忘却石》で破壊したり、《難題の予見者》や《現実を砕くもの》を並べる程度では間に合わなくなっていそうですね。
(最後に)
記事の最後をお知らせに使いますが、管理人の仕事環境でマジック(特に紙)に接する機会が少なくとも今年中はほとんどゼロに近い状況になりました。
このブログの更新ペースも休止に近いレベルで少なくなる可能性がありますので、あらかじめご了承お願いします。
取りあえず、基本セットのフルスポイラーが出たらまた活躍カード予想を書くと思います。