【翻訳】永遠神オケチラは令和のスカラベ!?バントミッドレンジガイド
2019/05/14
・・・ノリでタイトル作ったが原文メングッチさんですよ・・・イタリア人が令和なんて認識するわけないだろ・・・というセルフツッコミはさておき、新環境のカードパワーを活かしたデッキが次々出てきています。
その中でもミッドレンジ好きとして気に入っているのが、《永遠神オケチラ》の爆発力や《時を解す者、テフェリー》によるネクサス対策を狙って白を入れたバントミッドレンジ。サイドボードガイドを含む記事を翻訳しました。
(※5/14 デッキリストからドビンの拒否権が抜けていたので追加)
(原文はこちら)
Is God-Eternal Oketra the New Scarab God?(Channel Fireball)
(翻訳)
タイトルは私の配信中に始まったSCGオープン・リッチモンドでトップ8に入ったRudy Brizkaのジョークから取った。私はアメリカ人がイカれたミッドレンジデッキが大好きだという話をしていて、そういうデッキを「バインダー」デッキと呼んでいるが、それはバントになりやすい。
前シーズンは《恩寵の天使》が4枚入ったデッキだった。それ以外の時は、コントロールデッキやスゥルタイのようなより優れたミッドレンジデッキと戦う道具を持っていない、ミッドレンジカードのコレクションだった。
しかし今回は、このバントミッドレンジは『灯争大戦』でたくさんのイカしたオモチャを手に入れて、ようやくスタンダードでバントデッキが輝くときが来たかもしれない、ほぼ3年ぶりになる。
サンプルレシピ:バントフラッシュ
クリーチャー29
1:《黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer》
2:《拘留代理人/Deputy of Detention》
4:《エリマキ神秘家/Frilled Mystic》
4:《成長室の守護者/Growth-Chamber Guardian》
4:《ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis》
4:《培養ドルイド/Incubation Druid》
2:《秋の騎士/Knight of Autumn》
4:《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
2:《永遠神オケチラ/God-Eternal Oketra》
2:《豊潤の声、シャライ/Shalai, Voice of Plenty》
呪文7
3:《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》
4:《野獣の擁護者、ビビアン/Vivien, Champion of the Wilds》
土地24
2:《森/Forest》
4:《繁殖池/Breeding Pool》
3:《氷河の城砦/Glacial Fortress》
4:《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
4:《内陸の湾港/Hinterland Harbor》
3:《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
4:《寺院の庭/Temple Garden》
サイドボード15
2:《拘留代理人/Deputy of Detention》
2:《ドビンの拒否権/Dovin's Veto》
2:《秋の騎士/Knight of Autumn》
4:《不可解な終焉/Baffling End》
2:《黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer》
1:《殺戮の暴君/Carnage Tyrant》
2:《打ち壊すブロントドン/Thrashing Brontodon》
話すことはたくさんある。まずは一番いい所から始めよう:《永遠神オケチラ》だ。
私はMCロンドンの準備をしている間このカードが大嫌いだった、というのもドラフト中にずっと剥いてそのたびに1枚で勝ってゲームを全部メチャクチャにしたからだ。
だから私はツイッターで、オケチラがリミテッドを荒廃させるためだけに印刷されたのか、スタンダードで戦うポテンシャルがあるのか聞きたくなったんだ。
https://twitter.com/Mengu09/status/1125293122395701250
何日か後、私は《永遠神オケチラ》が確かにスタンダードでプレイアブルなカードだと本当に信じるようになった。
彼女は単独でゲームを奪うマスト回答な脅威で、かつて《スカラベの神》がそうだったようにミッドレンジ/アグロの戦いではほとんどゲームオーバーだ。
《黎明をもたらす者ライラ》と違って彼女を殺すのは簡単じゃない。確かに《ヴラスカの侮辱》や《拘留代理人》は通るが、3ターン後には、それか《野獣の擁護者、ビビアン》が戦場にあれば《スカラベの神》のように次のターンには戻ってくる。
このデッキのもう2つの強力な新戦力は、マジックのやり方を完全に買えてしまう3マナのプレインズウォーカーだ。
《時を解す者、テフェリー》は既に様々なフォーマットでその力を証明してきたが、1枚でネクサスデッキを対処しエスパーにとっても厄介になるスタンダードで最も輝く。
《拘引者の忠告》はスタンダードでプレイアブルなカードではないけれど、強力な常在型能力と一緒なら問題ない。このデッキなら、テフェリーは気軽に戦場に出てから《エリマキ神秘家》《秋の騎士》《ハイドロイド混成体》を手札に戻し、戦場に出た時の能力を何回も誘発できて、これが良く起こる。
《野獣の擁護者、ビビアン》は別の役割を持っている。いつでも《豊潤の声、シャライ》や《エリマキ神秘家》を構えておけるのは大きい。相手にとって正しいカードをケアしながら動くのはとても困難だ。君が何も持っていなくて、エンドに《培養ドルイド》や《成長室の守護者》を順応させる事もあるだろう。
《荒野の再生》デッキに対しても、ビビアンは《秋の騎士》や《拘留代理人》を第二メインフェイズにプレイ出来るようになるのが素晴らしく、このマッチアップが有利になる要因だ。
サイドボード
SCGオープンでトップ8にたどり着いた2つのリストはサイドボードに多くのスペル、特筆するなら《軽蔑的な一撃》と《ビビアン・リード》が入っていた。私はそれらが気に入らなかった、というのはコントロールに対しては《野獣の擁護者、ビビアン》の力を最大限まで引き出したくて、クリーチャーを引き当てる確率を下げたくなかったからだ。なのでそれらカードを追加の柔軟なクリーチャーに変えたら、前よりも勝てるようになった。
サイドボードに入る呪文はネクサスのキーカードを打ち消すのに優れている《ドビンの拒否権》と、《野獣の擁護者、ビビアン》を複数減らす赤単や白単のようなデッキに対する《不可解な終焉》だけだ。
赤単
Out
-4《野獣の擁護者、ビビアン》
-3《時を解す者、テフェリー》
-1《エリマキ神秘家》
-4《ラノワールのエルフ》
In
+2《拘留代理人》
+2《秋の騎士》
+4《不可解な終焉》
+2《黎明をもたらす者ライラ》
+2《打ち壊すブロントドン》
このマッチアップは君のほとんどのカードが重くてぎこちないのでゲーム1は良くない。サイド後は軽いクリーチャー相手に噛み合わないからプレインズウォーカーを削って、軽いクリーチャーに置き換えるのが好ましい。
《秋の騎士》と《拘留代理人》は特別優れているわけではないが、相手が回答できない事が多い君の強力な5マナ域でゲームを奪い返すまでの時間を稼いでくれる。
《豊潤の声、シャライ》が君が焼き切られるのを防ぎつつ《黎明をもたらす者ライラ》も守ってくれるから、4ターン目に彼女でブロックしないように、そうすればシャライと一緒にアンタップして5マナのボムを落として大体はゲームオーバーだ。
エスパー
Out
-4《ラノワールのエルフ》
-1《黎明をもたらす者ライラ》
In
+2《ドビンの拒否権》
+1《殺戮の暴君》
+2《拘留代理人》
可能な限りプレインズウォーカーによるゲームを行い、《ケイヤの怒り》に気を付けよう。《成長室の守護者》は内在的にカードアドバンテージを得られるので君の主力となる脅威だ。
覚えておこう:もし相手が《時を解す者、テフェリー》を出して君が《野獣の擁護者、ビビアン》を持っている場合、君はインスタントスピードでクリーチャーを出すことが出来ない、だから相手のテフェリーにプレッシャーをかけるのが肝要だ。たとえ4/3の《秋の騎士》という控えめなカードでも、クロックを突き付けるため重要になり得る。
ネクサス
Out
-2《永遠神オケチラ》
-1《黎明をもたらす者ライラ》
-2《豊潤の声、シャライ》
-2《ハイドロイド混成体》
-1《培養ドルイド》
In
+2《ドビンの拒否権》
+2《打ち壊すブロントドン》
+2《拘留代理人》
+2《秋の騎士》
《荒野の再生》への回答がたくさん入る。重いカードが出ていく。私たちは相手が戦場に残そうとするものを文字通り全部殺したい。
君のサイド後の構成に有効だから《爆発域》に注意しよう。《成長室の守護者》を頼りに最大ダメージを叩き出すんだ。君自身の《秋の騎士》を《時を解す者、テフェリー》でバウンスしよう、特に《爆発域》をケアするめに。
《拘留代理人》は相手が君に投げつけるどんなプランBにも対処できるから、《アズカンタの探索》や《荒野の再生》をのような物に対しては先に《秋の騎士》を使おう。
この相手は有利なマッチアップだ。積極的にマリガンして最も重要なプレインズウォーカーのどちらかを探そう。
このデッキはプレイするのが凄く楽しくて、さらにとても強い。もっとプレイするのが楽しみでたまらないよ!
(翻訳ここまで)
メタゲームが動き、デッキレシピやサイドボーディングも洗練されていると思いますが、アグロ・コントロール・ネクサスに対する基本はまだまだ使えると思います。