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ようやくMTGに復帰できた雑魚プレイヤーの翻訳中心ブログです。

CFBから、異色すぎるエスパーPWコントロール解説を翻訳してみた

      2016/05/01

NARSETbanner

プロツアーで上位の成績を収めたデッキの中でも明らかに他のどのデッキとも異なる、メインにクリーチャーがたった1枚のみのプレインズウォーカーコントロール。その生い立ちと戦略に迫ります。
軽さと読みやすさを重視して若干削って翻訳していますので、原文もどうぞ。

Esper Plainswalkers by Neal Oliver

(翻訳開始)
プロツアーにチームEast West Bowlが持ち込んだのはエスパー・プリンズウォーカーコントロールだ。GPアルバカーキ(訳注:米ニューメキシコ州の都市)の数日前はエスパードラゴンを調整していたが納得いく形には出来なかった(しかし、八十岡がまだまだやれると証明してくれたね)。特に気になっていたのがオジュタイだ。以前は《命運の核心》に《時を超えた探索》がバックアップとしてあったが、今はたくさんのカードの一つではなく、一枚の孤立した勝ち手段に思えた。衰滅との相性も悪く、白いデッキの除去はオジュタイを簡単に葬り去る。

同時にカードアドバンテージを得る手段が定まらなかった・・・《溺墓での天啓》では不十分だった。その時、Andrew Brownがプレインズウォーカー中心の構築を試したいと言ったのだ。私はすぐに興味をひかれた。エスパーカラーで使えるプレインズウォーカーはどれもカードアドバンテージを供給し、ゲームを決めることが可能だ・・・ドラゴン中心の構築で自分が足りないと感じていた2点がそこにあった。

調整に調整を重ねて我々は以下のデッキリストに決めた。特に白系の人間デッキとバントカンパニーを強くメタっている。

エスパー・プレインズウォーカーズ

土地 計27枚
4進化する未開地
3乱脈な気候
1詰まった河口
1コイロスの洞窟
4大草原の川
4窪み渓谷
1平地
3島
6沼

クリーチャー 計1枚
1終止符のスフィンクス

呪文 計32枚
4闇の掌握
4究極の価格
4予期
2破滅の道
2呪文萎れ
4衰滅
3卓絶のナーセット
1シルムガルの命令
1次元の激高
2闇の請願
2秘密の解明者、ジェイス
1灯の再覚醒、オブ=ニクシリス
2死の宿敵、ソリン

サイドボード 計15枚
3ヴリンの神童、ジェイス
2ゲトの裏切り者、カリタス
2苦渋の破棄
2否認
2強迫
1精神背信
1無限の抹消
2龍王オジュタイ

SpellShrivel

このデッキの一番の課題は十分に戦えるマナベースを構築する事だ。最後に決まったこのレシピではその域にたどり着いているとは思うが、決して良いという意味ではない。それが今のスタンダードで、この奇妙なそれぞれの枚数は十分なアンタップインと基本地形、総合的なマナソースを求めて妥協していった結果だ。このマナベースがうまく機能しているのは、このデッキが黒中心だからだ。3ターン目に「青青」を確保できないので《風への散乱》ではなく《呪文萎れ》を選んだ。タップイン、アンタップイン、タップイン、アンタップインと繰り返すことがあまりにも多いこのマナベースでは《意志の激突》もろくに機能しない。3ターン目にはX=1でしか唱えられず、そもそも5マナ6マナの脅威を出すためにタップアウトする事が多いこのデッキでは《意志の激突》そのものが弱い。

こうして、このエスパーは従来のコントロールとは違うデッキになった。プレインズウォーカー達の能力を連鎖させることと、彼らが死なないように序盤の戦場をコントロールする事だけに全てを賭ける。どのプレインズウォーカーも初期忠誠値が凄く高いからこのプランが成り立つ。

Narset

やるべき事ははっきりしている。目の前の敵を全て殺し、プレインズウォーカーを着地させる。《卓絶のナーセット》はこのデッキと相性が良いが、特に反復の力はカードを引く以上に強力だ。カードを引くのも強いが、《衰滅》やさらに大きく《シルムガルの命令》を反復させられることでナーセットがプレイアブルになる。《予期》を反復するだけでも正しい時に正しい回答を得られるだろう。

Dark_petition

ナーセットは《闇の誓願》とも相性がいい。誓願は必要なカードを探すと同時に脅威に対処することで、次のターンにアンタップしてスフィンクスやソリンを叩きつけてゲームを終わらせることが可能になる。しかもこれをナーセットで反復すれば、そのターンはタダでマナが増える。

Sphinxofthefinalwords

《終止符のスフィンクス》を使うと聞いたら「頭おかしいのか」と思うかもしれないが、御覧の通りだ。このカードはバントカンパニー相手のマッチアップを安定させるために入れた。多くのゲームはクリーチャーを十分殺せるが最後は《伐採地の滝》で負けるか、少なくとも何度もプレインズウォーカーを倒される。スフィンクスが壁となりフィニッシャーとなってくれたおかげでそれが解決した。衰滅に耐えつつ相手の除去は腐る。ゲームを終わらせるに十分な活躍をしてくれた。

除去が腐ると言えば、サイド後には除去を抜いた相手に叩きつけるアグレッシブサイドボーディングを用意することにした。《ヴリンの神童、ジェイス》は強力だが《焦熱の衝動》で焼かれると弱い。サイド後ならそれも少ないだろう。オジュタイとカリタスも能動的に変わる戦術の一部で、オジュタイは《永遠の見守り》が付いた相手のオジュタイに対処する意味合いもある。しかし《翼切り》などが持ち込まれる可能性もあるからあまり好きじゃない。

Obliteration

《無限の抹消》ランプ相手に入れたかったが、マッチの中でこれを反復までしてから負けた試合もあった。ランプに勝ちたければオジュタイと一緒にカウンターを積むべきだった・・・本当にランプを大量に見るようなメタになるならば、もっと攻撃的なデッキを使った方が良いだろう。

闇の誓願からのシルバーバレットの一つとして《悪性の疫病》が欲しかった。緑白の数によってメインデッキに入れるかどうかが変わるが、メインの《ドロモカの命令》を外してくれるようにサイド後に仕込むほうが良いだろう。このカードは白黒の《ウェストヴェイルの修道院》や《荒野の確保》を使うデッキ、同じ荒野の確保と《炎呼び、チャンドラ》を使うマルドゥにも効く。

全体的にこのデッキはパワフルだしメタに合わせて調整が利くデッキた。今後はバントカンパニーや白単人間も減っていくだろうから、除去を減らしてクリーチャー以外への対策を増やすだろう。否認よりは強迫のほうが良いと思うがテストはしていこうと思う。このデッキは間違いなくこれからのスタンダードのイベントでオススメできるよ!

そしてプロツアーに向けてデッキを一緒に調整してくれたAndrew BrownとTeam East West Bawlのみんなに感謝を!

プレイングと注意点

Evolving_wilds

・ナーセットで見てトップが土地だったら、《進化する未開地》でシャッフルすると良いよ!
・ナーセットの+能力を使うならスペルを引く可能性を高めるために他のアクションを済ませてからにしよう。例えば、ソリンの+能力の前にナーセットを起動して土地がめくれた場合、逆の順番だったらその下にある呪文を引けたかもしれない。
・時には基本土地を他より優先して出した方が、トップデッキで引いたバトルランドをアンタップインできて良い場合もある。例えばSethがRubinと戦ったゲーム5では、乱脈な気候より沼をプレイするべきだったと思う。そうすれば3ターン目に青いバトルランドを引いて呪文萎れを構えられたかもしれない。
・《進化する未開地》で何を引くか迷ったら、必ず《沼》をフェッチしよう。どんなゲームでも黒マナは4つは欲しい、時には6つの黒マナが欲しくなることすらある。
・《闇の誓願》の魔巧が消えないように、スペルをサイド後に抜きすぎないこと。あとクリーチャーを5~7体入れるなら、ナーセットを1~2枚削ることも考えてくれ。
・ナーセットを先に起動するのは《ヴリンの神童、ジェイス》がいる時だ。ナーセットでスペルを引けば、ジェイスの能力にとってより充実した手札になる。
・ナーセットで見たカードを取らないという選択もある。時には、ソリンの前にナーセットを起動して、ソリンのプラス能力でダメージを与えるか、マイナス能力で場を安定させるかを考える場合もあるだろう。

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