Gathered!

無名の黒好きプレイヤーによるMTG記事の翻訳中心ブログです。ほとんどモダン。

Mini Deck Tech:白青赤緑「門」コントロール(スタンダード)

      2019/01/29

先週金曜日に満を持して『ラヴニカの献身』が発売されてましたが、ご存知の通りプレリリース前にはマジックオンラインやマジックアリーナでカードは解禁済み。早速新しいデッキで遊びまくって全勝リストが出回っていますが、その中でもひと際目立つデッキを紹介。とりあえずデッキリストから見ましょう。

デッキリスト

(GGoggles MO競技リーグ5-0)

クリーチャー10
4:《門破りの雄羊/Gatebreaker Ram》
2:《アーチ道の天使/Archway Angel》
4:《門の巨像/Gate Colossus》
呪文24
4:《成長のらせん/Growth Spiral》
1:《否認/Negate》
4:《可能性の揺らぎ/Shimmer of Possibility》
4:《燃え立つ門/Gates Ablaze》
4:《迂回路/Circuitous Route》
3:《発展/Expansion》
4:《ギルド会談/Guild Summit》
土地26
1:《アゾリウスのギルド門/Azorius Guildgate》
3:《繁殖池/Breeding Pool》
1:《森/Forest》
4:《グルールのギルド門/Gruul Guildgate》
1:《島/Island》
4:《イゼットのギルド門/Izzet Guildgate》
4:《調和の公有地/Plaza of Harmony》
1:《セレズニアのギルド門/Selesnya Guildgate》
4:《シミックのギルド門/Simic Guildgate》
2:《蒸気孔/Steam Vents》
1:《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
サイドボード15
2:《シヴの火/Shivan Fire》
3:《燃えがら蔦/Cindervines》
2:《溶岩コイル/Lava Coil》
3:《否認/Negate》
1:《押し潰す梢/Crushing Canopy》
2:《アーチ道の天使/Archway Angel》
2:《強撃/Thrash》

(※赤字は『ラヴニカの献身』で追加されたカードです。)
(※デッキリストはMTG Goldfishより引用)

かつて『ラヴニカへの回帰』では《迷路の終わり》コントロールと言うデッキがあり、ターボフォグのような動きで粘りながら10種類のギルド門を全て揃えて勝利する変則的な戦術でメタゲームに存在していました。

今回は即死コンボのような勝ち手段こそありませんが、合計14枚もの「門」を使って様々なシナジーを爆発させていくデッキとして登場。

まず、デッキの主役になるフィニッシャーは《門破りの雄羊》と《門の巨像》。

門が大量に並んでいれば破格のコストパフォーマンスになる上に、雄羊はトランプルが付き、巨像はパワー2以下のクリーチャーにブロックされないのでチャンプブロックが困難。圧倒的なパワーで速やかにゲームを終わらせてくれるでしょう。

《アーチ道の天使》は門の数を参照するライフゲインが派手で、白いカードはこれだけですが環境初で流行りやすい赤単に対抗するためにタッチされているようです。

カードアドバンテージ源として《ギルド会談》もあり、後続で出した門に全て1ドローが付くようになります。土地を出しただけですぐ1ドローは相手からすると対処の仕様がありませんね。

ほとんどの土地がタップインになる上にシナジーを機能させるために数を要求するというデメリットを補うのが、《成長のらせん》と《迂回路》。成長のらせんはマナ加速しつつデッキを掘るドローとして機能し、《迂回路》は基本土地だけでなく門でも良いので、このスペルまでたどり着いたら確実に事故は消えます。タップインの間に展開されたクリーチャーは《燃え立つ門》でまとめて焼き払い、盤面をリセットしてからライフゲインやフィニッシャーに繋いでアグロデッキを封じ込めることが出来そう。

デッキの構造がランプなので、3枚投入された《発展+発破》もトンデモない数字に成長する可能性があります。除去しつつドローしたり、超巨大なクリーチャーで殴りながら本体火力で止めを刺したり、カウンターを逆に打ち消したりと高マナ域の戦いをサポートするのにうってつけのいぶし銀です。ちなみにメインデッキのうち特殊地形を除くレア以上はこれだけなので、アリーナのBO1でもワイルドカードを節約しやすいデッキかもしれません(他のデッキで使わないレアの《調和の公有地》を4枚揃えるかどうかは考えどころですが・・・)。

新環境になってまだそこまで経ってないですが、様々な《ハイドロイド混成体》デッキが登場して買取価格が上昇したり、マナ加速権インスタントドローである《成長のらせん》がデッキの安定性を高める潤滑剤として機能したりと、今のところシミックが台風の目になっている印象です。

もちろん他のギルドのデッキも次々入賞していますし、赤単、ボロスアグロ、青単アグロ、ゴルガリのような既存デッキもしっかりアップデートされて暴れていますので、今が一番楽しめる時期ですね。

あ、管理人はアリーナでカード資産作りのため『ラヴニカの献身』のトラディショナルドラフトに籠っています。

関連

 - スタンダード