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無名の黒好きプレイヤーによるMTG記事の翻訳中心ブログです。ほとんどモダン。

【翻訳】レガシー各デッキの難しさをみんなに聞いてみた(前編)

   

Paulo Vitor Damo da Rosaプロがいろいろな環境でデッキの使いやすさ、難しさをコミュニティから取った統計をもとに考察したシリーズの完結編、最後はレガシーです。

(原文はこちら)

Ranking the Decks of Legacy From Easiest to Most Difficult to Play

(翻訳)

デッキの難しさを考える3番目の(そして最後の)記事:レガシーの時間だ。そもそもデッキの難しさとは何か、それを解明することがなぜ役に立つのか、一般的にどういう仕組みで回っているのかを詳しく知りたいなら、最初の記事を参照しよう。僕はモダンデッキのランキングも作った。

この記事では、評価のシステムは同じだ。僕はプロプレイヤーのグループと競技コミュニティ全体(r/MTGlegacy、すなわちレガシーをプレイする人たちだ)に、それぞれのデッキで大会に出て十分使えるようになるまでどれくらいの経験や練習が必要かを評価してもらった。これが下位から上位に向かっていくランキングだ。

#14:赤単プリズン

みんなの評価:1.76
プロの評価:1.3
PVの評価:1

レガシーデッキには誰かの初手の手札をみたらどちらが勝つか分かってしまうようなものが一部ある、そして赤単プリズンはその1つだ。大半のゲームは短くアクションも少ないから、あまり複雑にならない。君は基本的にゲームを通して7~9枚のカードで動き、その中で重要なものは2~3枚しかない(ゲームは文字通り1~2ターンで終わるわけではないが、現実にはいろいろな形でそうなってしまうからだ)。

このデッキで難しい所の多くは、どの「ロック」パーツで仕掛けるかを知る事だ。例えば、1ターン目に《虚空の杯》をプレイするか、それとも《血染めの月》をプレイするか?これは相手がどのデッキをプレイしているかで変わるが、もし相手を知っていたら完全に間違える事はまず無い(たとえ知らなくても、どちらが良いかを判断してから毎回それを選べば良い。)

#13:黒赤リアニメイト

みんなの評価:1.78
プロの評価:2.3
PVの評価:1

黒赤リアニメイトは赤単プリズンにとても似ている。君は全てのゲームで実行するゲームプランがを持っている(滅多に変わらないリストから一番良いクリーチャーを手に入れる・・・ほぼ常に《グリセルブランド》)、そしてそのための7~9枚のカードがある。

黒赤リアニメイトには2つの難関がある・・・マリガンとサイドボーディングだ。サイドボード後のゲームは中でもちょっと難しい、なぜなら《外科的摘出》や《フェアリーの忌み者》をケアしながらプレイしないといけないからだ、しかしこのデッキでそれを倒す方法は「相手が持ってない事を祈る」か「対策以上のリアニメイト呪文を押しつけられるように祈る」かだから、君が初心者でも大きな問題は無いと思う。

#12:エルドラージポスト

みんなの評価:1.81
プロの評価:1
PVの評価:1

エルドラージポストのゲームは前の2つのデッキほど早く終わらないが、君のゲームプランは誰に対しても同じだ・・・土地をいくつかプレイし、君が唱えられる一番大きなエルドラージに向けてマナ加速する。デッキの中には複雑になる可能性のあるカードもある(《終末を招くもの》は多くの選択肢を招く)、しかし全体的にはこのデッキは非常に寛容な方だ、なぜならもし君がそれらのカードにアクセスすることが出来たら、君がどうやっても勝つだろうからだ。僕の見立てではこれがレガシーで最も簡単なデッキになる(よりアグレッシブな形も同じように簡単だ)。

#11:Sneak and Show

みんなの評価:1.91
プロの評価:2.3
PVの評価:2

Sneak and Showは青いデッキだから、少なくとも多少は複雑であることを意味する。《意志の力》はほとんどいつでもプレイ出来るから使いこなすのは簡単じゃない、そして《渦巻く知識》はマジック史上適切にプレイするのが最も難しいカードの一つだ。

僕がSneak and Showに高いランクを出さなかった唯一の理由は、勝つために完璧にプレイする必要が無いからだ。君はただ手札をテーブルに叩きつけるだけで大抵は勝てる。君のゲームプラン、《グリセルブランド》か《引き裂かれし永劫、エムラクール》を戦場に出す、はだいたい不変で、君が全てのゲームで目指す事だ。多くの《渦巻く知識》も余った土地やコンボパーツがあるから簡単だ。

Sneak and Showはレガシーで一番の「青いデッキ入門」だと思う。《渦巻く知識》、《思案》、《意志の力》のトリッキーさを練習出来て、同時に君が欲しいものと要らないものを考える上でほぼ間違える事のないガイドラインが存在し、間違えてもそこまで負けはしない。また君がマジックや青いカードの一般的な経験があれば簡単に扱えるデッキでもある。Sneak and Show自体やコンボデッキ全体の経験すら必要ない。

#10:ドレッジ

みんなの評価:2.74
プロの評価:2
PVの評価:2

僕はレガシーのドレッジはモダンのドレッジよりもプレイがシンプルだと思う(ゲーム全体で呪文を唱える事すらない時もある)、しかし他の何よりも異質だ。君がどれだけマジックをプレイしていても、レガシーのドレッジを手に取るとショックを感じるだろう。実際のところ、僕はマジックをたくさんプレイしているとさらに難しくなると思う。しかし一度その最初の壁を乗り越えたら、このデッキは基本的にゲーム中の全てのターンに自動的にプレイされるようなものだから、君がどれだけスキルや経験があるプレイヤーであろうと、ある程度練習する時間を採れるなら簡単に手に取れると思う。

#9:マーヴェリック


みんなの評価:2.98
プロの評価:2.3
PVの評価:2.5

マーヴェリックは古典的な「プレイするのは簡単だけど完璧にプレイするのは難しい」デッキだと思う。一見するとどこにでもあるクリーチャーデッキ(バージョンによる)で、君は相手のライフが0になるまで攻撃し続けるだけだ、それは難しいとは限らないが、このデッキは色々な角度からプレイ出来て小さな選択がいくつもあり、例えば《緑の太陽の頂点》からのクリーチャー選択や《聖遺の騎士》からの土地の選択を含む。僕にとってこのデッキが2.5になる理由は君がこのデッキで上手くやるために「達人」になる必要はないと思うからだ。Sneak and Showみたいに、マーヴェリックは準最適レベルのプレイでOKなんだ。

マーヴェリックは、君が間違える可能性がある小さなことが山のようにあるが、考えられる最高のプレイは2番目に良いプレイよりもほんの少し強い程度で、2番目のプレイは3番目より少し強い程度だ。もし君がゲームごとに2番目のプレイを選び続けることが出来れば、君は充分勝つ可能性があり、このデッキは失敗をあまり咎められない。そのためこのデッキは入門用としてオススメだ。このデッキは君が環境の経験があるならプレイできると思う、なぜなら君はマーヴェリック自体の経験が無くても何のカードを探しに行くべきか分かっているからだ。

#8:青白(黒/赤)Stoneblade

みんなの評価:3.1
プロの評価:-
PVの評価:3

(プロの評価が無いのは、僕がプロプレイヤーのグループから回答を集めた後になってこのデッキを加えたからだ。この後出て来るデッキでも同じようなのがいくつかある。)

StonebladeはSneak and Showの次に青使いがステップアップするデッキだ。君は《渦巻く知識》、《思案》、《意志の力》の3種の神器という複雑さを抱えることになる、しかしSneak and Showと違って、君が必要な物とそうでない物は明確にならない。

全体として、StonebladeはMaverickに近い。多くの小さな選択を提示するが、多くの場合君が間違っても許してくれる。そういう意味で、これは「プレイするのは簡単だけど完璧にプレイするのは難しい」と言えるデッキの一つだが、実際にはプレイは簡単ではない。ゲームによっては《殴打頭蓋》、《梅澤の十手》、《真の名の宿敵》のようなカードで相手を踏みつぶす。そういったゲームは簡単だ、しかしそれ以外のゲームでは君はあらゆるミスが命取りになり得るとてつもない消耗戦を繰り広げる、そしてこのデッキでは君がゲームを通じてたくさんのミスをする可能性がある。

レガシーの多くのデッキで共通していることではあるが、もし君がマジックの上手いプレイヤーで《渦巻く知識》を使ったことがあるならば、最低限の練習で大会にStonebladeを持ち込んでも良い。もし上手いプレイヤーではなければ、僕だったらプレイしない。

#7:グリクシスDelver

みんなの評価:3.1
プロの評価:3.75
PVの評価:3.5

Grixis DelverはStonebladeが持つ複雑さを抱えつつ、1枚で勝てるカードが少ない。Stonebladeなら、君は何回かやらかしても《精神を刻むもの、ジェイス》を唱えたり《真の名の宿敵》に十手を装備させられる時があり、そうなったらどんな状況からでも巻き返すことが出来る。Grixis Delverでは、単体でここまで強力なカードは無い。

明らかに、Grixis Delverにもイージーウィンが存在する・・・《秘密を掘り下げる者》をプレイし、変身させて、2回《不毛の大地》を起動して、相手がプレイするものを全部打ち消す。しかし一般的にはこういうゲームは少ない方で、そうならないゲームはかなり複雑になる。

全体的にGrixis Delverはデッキについての特別な知識もレガシーの知識も必要はないと思う、しかし大会に持ち込むなら、君はデッキの力を十分引き出せるような総合的に優れたプレイヤーでなければならない。

#6.グリクシスコントロール

みんなの評価:3.39
プロの評価:2.6
PVの評価:2.5

みんなはコントロールをプレイする難しさを過大評価する傾向にあり、ここでもそうなっていると思う。グリクシスコントロールはやはりレガシーの青いデッキで、簡単になることは無い、しかしコンボデッキと同じようにゲームプレイの仕方は不変で、すなわちいくらか簡単になるという意味だ。君は全てのゲームで同じことをしたい。僕はグリクシスコントロールはレガシーの青いデッキとしてもコントロール全体としても入門に適していると思う。

(翻訳ここまで)

トップ5と総評は後編に続きます。

レガシーをやり込んでるプレイヤーなら、原文を読まなくても「このデッキが出てないよな?」とか分かるかもしれませんね。

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