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無名の黒好きプレイヤーによるMTG記事の翻訳中心ブログです。ほとんどモダン。

【翻訳】モダン各デッキの難しさをみんなに聞いてみた(前編)

      2019/01/06

Paulo Vitor Damo Da Rosaによるデッキの難しさについての話、今回はモダン編です。

(原文はこちら)
Ranking the Decks of Modern From Easiest to Most Difficult to Play(Channel Fireball)

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(翻訳)

先週、僕はデッキの難しさについての記事を書き、どのデッキが理論上練習しなくても手に取れるくらい簡単か、そのコンセプトまたはデッキ自体の練習や経験がちょっと必要なデッキはどれか、どのデッキが大量の練習が必要か、スタンダードで人気のデッキを分析した。今日は同じ事をモダンデッキで話そうと思う。

今から各デッキを掘り下げていくが、全体的な考え方については先週の記事を参照する。評価は同じ仕組みを使っている。僕はプロプレイヤーのグループと競技コミュニティ全体に、トーナメントに出て充分なパフォーマンスが出来るようになるまでどれくらいの練習/経験が必要だと感じるかを評価してもらった。

18.バーン

みんなの評価:1.69
プロの評価:1.31
PVの評価:2

バーンはおそらく代表的な「頭を使わない」デッキ扱いだが、僕は(2と評価したように)不適切な分類だと思う。以前はバーンが歴代で一番シンプルなデッキだと思っていたことは認めないといけない、しかしプレイを続けみると、多くの選択肢に伴うこのデッキの難しさが分かって来た。

バーンは多くのゲームでは単純明快、ただカードを投げつけて君より先に相手のライフがゼロになるよう祈れば良いから「簡単」だという風評がある。しかし、このデッキでは正しい勝ち筋を見つけるのが難しいゲームもある。バーンでの厳しいゲームはとても難しい・・・何を(いつ)フェッチするか、メインフェイズに何を唱えるか、対戦相手を焼くかクリーチャーを焼くか、コントロールの役割を意識するか3ターンで2枚の火力を引く事を祈るのとどちらが適切か、そんなたくさんの異なる判断を含む。バーンが「2」になった理由はそういうゲームが少ないからだ・・・ただ相手が死ぬまで焼き続けるゲームの方がずっと多い。常にそのアプローチを採れば大抵の場合は勝つのに十分だが、コミュニティのみんなもプロの仲間たちもバーンデッキが持つ複雑さを過小評価している。

17.トロン

みんなの評価:1.83
プロの評価:1.75
PVの評価:1

トロンは逆に僕が極めて使うのが簡単だと思っているデッキだ。君のゲームプランは基本的に何が起こっているかに関係なく同じで、驚くことは何もない・・・トロンを集めて重い呪文をプレイする、以上。もちろん僅かな例外はある(例えばトロン対ランタンのマッチアップでこれは完全に理解するためにはやり込まないといけない)が、一般的にはトロンで一番難しい事はマリガンとサイドボーディングで、どちらもたくさん「アウトソーシング」出来る(ちょっとサイドボードガイドを読んでそれを大会に持ち込める)。

16.スケープシフト

みんなの評価:2.09
プロの評価:1.16
PVの評価:1

僕の考えでは、スケープシフトはモダンの中でプレイが最も簡単なデッキだ。どんな時でも同じゲームプランを揃えるという意味ではトロンと全く同じだが、得られる報酬が必ず一定だという違いがある。トロンでは《古きものの活性》で何を選ぶか、どの重いカード・・・カーンをプレイする方が良いのか、それとも《忘却石》を使うか、そういう選択がある。スケープシフトではいつでも「土地をいっぱい並べる」、そして《風景の変容》をリーサルで唱えるか、そうでなければ《原始のタイタン》をプレイするかだ。

15.ホロウワン

みんなの評価:2.5
プロの評価:2.45
PVの評価:2

ホロウワンも比較的プレイが簡単なデッキだ。SiggyとSamと一緒にPodcastでこれについて話していた時、Siggyはホロウワンが見かけ以上に難しいと言っていた(例えば、もし《虚ろな者》が手札にあれば1ターン目に《燃え立つ調査》を唱えるか《炎刃の達人》を唱えるか?もし2枚あれば?特定のカードを引くことを願って《通りの悪霊》をサイクリングするか、それとも後で《虚ろな者》が簡単に出せるように動くか?)、そして僕はこういう状況に圧倒されることがあるのは同意するが、大抵の場合は片方を選んだらそれを大会中は維持するようなものだ。例えば、もし君がこの状況を考えて《炎刃の達人》をプレイするのがベターだと感じたら、毎回この選択に迫られたら《炎刃の達人》をプレイするべきだ、何も変わることは無い。

14.人間

みんなの評価:2.61
プロの評価:2.8
PVの評価:3

人間は評価すると興味深いデッキだ、というのも本質的に複雑なわけではないがデッキ自体と環境の両面で知識が必要だからだ。人間デッキは使ったことが無ければ理解出来ないような小技を使える(《サリアの副官》をプレイして、能力をスタックにおいてから2枚目の《サリアの副官》を《霊気の薬瓶》で出す)。君がオールインで突っ込んでも良いのか抑え目に行くべきか、《幻影の像》でどのクリーチャーをコピーするのか、そしてもちろん単体でフォーマットの知識を要求する《翻弄する魔道士》のために、みんなが何をプレイしているのか知り尽くしていることが重要だ。全体として人間デッキを使うのに天才である必要はないとは言えるが、人間デッキの経験と環境の知識が必要だ。さもないと、最も簡単なゲーム以外では全部苦戦することになるだろう。

13.スピリット

みんなの評価:2.69
プロの評価:2.8
PVの評価:2.5

コミュニティが思い込んでいるのとは逆に、僕はスピリットは人間よりはプレイが簡単なデッキだと思っている。スピリットはテーマにおいてプレイが難しいデッキだったフェアリーを連想させる、だが実際にはほとんどのゲームは他のデッキよりもマーフォークに近い・・・ただロードを並べて相手を《踏み荒らす》のだ。複雑さは人間デッキとは違うところにある・・・人間は人間デッキとモダンを理解する事が全てだが、スピリットはどちらかと言えばマジックを理解する事になる。だからもし君が非常に経験のあるプレイヤーだがこのデッキや環境についての経験が無かったとしたら、スピリットは君にとっては簡単になるだろう、一方でもし君が一つのデッキに集中して一つの大会で勝ちたいなら、僕は人間を勧める。それでも全体としては、完全な新規プレイヤーには人間よりもスピリットを勧めるだろう。

12.青赤フェニックス

みんなの評価:2.82
プロの評価:3
PVの評価:3

青赤フェニックスはまだ新しい方のデッキ(実は僕はまだプレイしたことが無い)だから、ここの僕の評価は的外れかもしれない。一見するとスタンダードデッキがちょっとシンプルになったものに見える、プランの変更が少なく君がどちらに向かって進めばよいかはよりはっきりしている、攻めるか守るかだ。キャントリップも良くなっているから、小さいことを何もかも正しくやるようなプレッシャーは消えている、だがそれでも多くの選択肢と、与えられたターンに多くの異なるプレイ方法があるから、3より低い評価は付かない。

しかし、青赤フェニックスをプレイするために必要な経験はほとんどが全体的な経験だと思うから、もし君が既に経験の深いプレイヤーなら、このアーキタイプについての経験が無くても手に取って上手くプレイできるだろう。

11.ジャンド/アブザン

みんなの評価:2.92
プロの評価:2.35
PVの評価:2.5

ジャンドやアブザンの多くのゲームは複雑なゲームではないが、複雑なゲームは失敗を咎められる。これらは少しずつアドバンテージを重ねていくメカニズムを持つデッキで、もし何かを間違えたらそこから這い上がる強力なカードや戦術を持っていない。

このタイプのデッキが持つ複雑さの大半を占めるのは脅威と役割の評価だ。《思考囲い》のようなカードを唱えたら、アドバンテージを得るためにゲーム全体がどうなるかを理解する必要がある。除去はたくさんあるが、無限ではない・・・ジェスカイが出来るように見えたものを何でも除去することは出来ない。いつコントロールの役を演じ、いつアグロの役割を演じるかを理解するのは、ジャンドのようなデッキでは簡単じゃない。

僕が3ではなく2.5しかやらなかったのは、このデッキで上手くやるためにこれを全部把握する必要はないと思うからだが、それでも注意してプレイしなければ、君は間違いなく自分の役割を間違えてそれに気づきもしなかったせいで負ける。

10.親和

みんなの評価:2.98
プロの評価:3.15
PVの評価:4

親和はプレイするのは簡単だが上手くプレイするのは極めて難しいデッキだ。多くの場合は上手くプレイしなくても勝てる(《頭蓋囲い》がやってくれる)ため簡単なデッキに見えるが、多くのゲームは極端に複雑だ。《電結の荒廃者》は簡単にプレイできるカードではなく、君が出来る事を計算して、同時にそれを安全に実行できるかという感覚が問われる。親和デッキが持つ能力の多くが0や1マナだから、毎ターンあらゆるプレイの可能性が存在する。

これが今回の調査でコミュニティと僕の評価が2番目に離れていたデッキだ。例えば、僕自身が親和を手に取って2日後の大会に出るのは極めて不安だし、マジックと親和の両方に経験がある人でなければ親和は本当に勧めない。そのデッキで走った距離が長くなくても勝つことは出来るが、勝てる数は相当下がるだろう。

9.ドレッジ

みんなの評価:3.27
プロの評価:2.7
PVの評価:2.5

ドレッジには一つの大きなハードルがある・・・「何なんだ、このカードを引かずに墓地からカードを掴むのは」と言う部分だ。僕たちはカードを引き、戦場と手札にカードがある事が何より重要であるゲームに慣れているが、ドレッジは墓地が全てであり、マジックの経験がどれだけあってもドレッジは理解しづらいことがある(君の経験が深いほど普通のやり方に慣れているだろうから、かえって難しい可能性もある)。

一度そのハードルを乗り越えたら、このデッキは驚くほどシンプルだと思う・・・全てのプレイで筋書きがきっちり用意されている。墓地に発掘持ちを送り込み、毎ターン可能な限り発掘を行い、多少のずれはあるが後はただ起こるものだ。ただし、君の誘発型能力は覚えて置かないといけないが。

全体としてドレッジの複雑さはドレッジ自身によるもので、君がどれだけ上手いプレイヤーであるかや環境をどれだけ知っているかは関係ない。君がドレッジをどこまでプレイしているか、それだけが重要なのだ。

誘発型能力を見落とすだろうからドレッジを全くプレイしたことが無い人に大会で勧めるのは不安だが、2日間でもプレイした人になら勧めてもOKになる、なぜなら君が理解するべき事は少なく、一度覚えたらあとはいつも同じようにやれば良いからだ。

8.ジェスカイ

みんなの評価:3.33
プロの評価:2.5
PVの評価:2.5

コントロールデッキはプレイが難しいという評判があるが、ジェスカイはここに当てはまらないと思う・・・君のモットーは「戦場に出たものを全部殺せ」で、それに成功したらテフェリー、《アズカンタの探索》、何らかの大型クリーチャーで最後は勝てる。すべてがインスタントスピードで起こるから、君が何に対応しているのか必ず分かる。

ジェスカイはかなり両極端なマッチアップになっていて、君がどのようにプレイしても勝ち負けが決まってしまうほどだ。例えば、片っ端から単体除去を向ければよいからジェスカイで人間に負ける事はめったに無い、しかし君がどれだけ上手くプレイしてもトロンには勝てない、だからマッチアップに対してプレイングは二の次なデッキだ。

ジェスカイで複雑なのはコントロールミラーで、これはかなり難しい。ジェスカイについての知識は必要じゃないが、「コントロール」の知識が不可欠だ・・・もし君がコントロールとジェスカイの経験が無いプレイヤーだったら、コントロールミラーではゲームが長引き運で変化する要素も少ないから、君は経験者の良いカモになるだろう。

だとしてもコントロールデッキはモダンでそこまで人気が無く、青白とジェスカイが数パーセントだけだ。だから君がコントロールを学びたいと思っているプレイヤーなら、これは手に取ってみるのに良いデッキとフォーマットだ。

7.青白

みんなの評価:3.35
プロの評価:2.45
PVの評価:2.5

青白とジェスカイはプレイスタイルも複雑さも非常に似通っている。僕が感じる違いは2つある:

青白は、マッチアップが両極端じゃなくなる。人間は「勝ち確」ではなく、トロンも「負け確」ではない(君の組み方による)。これに関連して、ジェスカイよりも君のプレイングの方が重要になるから、このデッキは難しいデッキという事になる。

青白は、君の勝利は常に完璧な勝利だ。負けることが無いと分かるまでゲームをコントロールし続けなければならず、それが君の勝ち方だ・・・青白では「うっかり勝つ」事が無い。ジェスカイなら、少なくとも《瞬唱の魔道士》で攻撃+《天界の列柱》+想定外の火力2枚で負けに見えるゲームから勝つことが出来る。これに関連して、ジェスカイではより多くの事に注意を向ける必要があり(ここから勝つ事が出来るか?)、そのため青白がより簡単になる。

全体的に、どちらのデッキも同じくらいの複雑さだというだろう。もし君がより年季の入った筋金入りのコントロール使いなら、青白の方が若干簡単に感じるだろう、一方で何もない所からゲームをひっくり返すデッキを使ったことがあるならジェスカイが僅かに簡単に思うだろう。だが結局のところ、君が片方をプレイできるのであればもう片方をプレイするのに苦労はしないだろう、だからこれらのデッキは取り換えやすい。

6.硬化した鱗

みんなの評価:3.37
プロの評価:4
PVの評価:5

これがコミュニティと僕の間で評価に最も差があったデッキだ。親和について言ったこと全てが《硬化した鱗》にも当てはまるが、カウンターが動くたびに数が2個や3個増えるのでその計算はさらに複雑なので、《硬化した鱗》はさらに難しい。《硬化した鱗》を上手く使うには複雑な勝ち筋を正確に見抜き、予想外な時に勝てることもあるので常に「ここで相手を殺せるか?」と考えないといけない。

参考に、僕たちがチーム戦のグランプリに出た時、Matt Nassが《硬化した鱗》を使っていた。Matt Nassはこのデッキを数え切れないほど使い続けてきた、だから彼はこのデッキやこのスタイルのデッキに関しては誰よりも経験を持っている。かれは大会中6マッチしか終わらな方、それはどれだけデッキを知り尽くしていてもあらゆる選択でよく考えないといけないからだ。

基本的に僕は君がこのデッキの経験があって計算に強くなければ、大会に《硬化した鱗》は勧めない。

(翻訳ここまで)

また長いので途中で区切らせていただきました。少し中途半端な位置ですが、トップ5と総評は後編に続きます。

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 - モダン