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無名の黒好きプレイヤーによるMTG記事の翻訳中心ブログです。ほとんどモダン。

【翻訳】難しいデッキって何?PVの基準とスタン各デッキの評価(後編)

   

記事の後半部分です。(タイトル直しました)

Paulo Vitor Damo da Rosa(PV)が意見を募って作成したスタンダード各デッキの難しさを公開。PVが考える難しさの考え方は前編を参照。

(原文はこちら)

Ranking the Decks of Standard From Easiest to Most Difficult to Play(Channel Fireball)

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(翻訳)

物事をシンプルにするため、僕はどのデッキがプレイするのが難しい、または簡単かを測る事を目指す「難易度ランキング」を作ることにした。

僕は2種類のグループのプレイヤーに投票をお願いした:チームメイトのプロプレイヤーたちと、競技プレイヤー全体のコミュニティ(r/Spikesとr/MTGLegacyのサブレディット内で世論調査を通して)だ。それからデッキについて関心を引く事が見つかるか、2つの結果を比べてみた(僕自身の意見も加える)。

僕が聞いた質問はこうだ:

「1から5で、このデッキまたは似たデッキを大会で使えるようになるために必要な練習/経験はどれくらいですか?」

これにはどれだけ理解するのが簡単か、マリガン・サイドボーディング・ゲーム内の判断を直感で出来るか、完璧にプレイするのがどれくらい難しいか、完璧にプレイ出来なければどの程度咎められるか、などを含む。もし君が完璧にプレイするのはとても難しいけど勝つために完璧にプレイする必要はないと思うデッキがあるなら、それはプレイするのが簡単なデッキだ(理論上は完璧にプレイするのが極めて難しかったとしても)。

1は、このデッキを大会前日に全く使ったことが無い状態で手に取っても、満足できるレベルで動けるという意味だ。

5は、君がそのデッキの経験を積んでいなければ大会に持ち込んではいけないという意味だ。

今日はスタンダードを見ていく。後でモダンとレガシーもやるつもりだ。各デッキをコミュニティがランク付けした難しさで、簡単な順番に並べている(もし僕や、コミュニティや、プロ達が君のデッキを君が思っているよりも低いと評価しても、どうかそれで悪く思わないで欲しい)。

1.白ウィニー/ボロス

みんなの評価:1.81
プロの評価:1.3
PVの評価:1

白ウィニーは「1」デッキに必要な条件を完璧に満たしている・・・君は取りあえず手に取ってプレイしたら、成功するために十分高いレベルでプレイ出来る機会がある。このデッキにも明らかに複雑になっているところはある。結局はマジックだ、しかしおそらくはリセットをケアするためのプレイの仕方(大抵の場合は、出来ない)以外に難しいところは無いだろう。ボロスの構築ではサイドボーディングが少しややこしくなるが、各マッチアップで何が良いかの構造を理解出来たら、どんな新しいシナリオにも簡単に適応できるだろう。

2.赤単アグロ

みんなの評価:1.86
プロの評価:1.7
PVの評価:1

赤単はすぐ手に取って比較的上手くプレイでいるという意味では1だが、コミュニティが赤単と白単をほとんど同じように評価したのには驚いた。赤単は複雑ではないが、僕は白単よりは多くの判断が問われるからずっと複雑だと思う。白ウィニーの場合はデッキがほとんどクリーチャーだから、君がやる事は大抵の場面では可能な限り最も効果的なクリーチャーをプレイするだけだ。赤単では、例えば、クリーチャーをプレイするか、相手のクリーチャーを殺すか選ぶことが出来る。赤単の場合、普通のやり方で勝てるかどうか判断するゲームもあり、それによってプレイの仕方も変わる(例えば、クリーチャーの自殺覚悟で攻撃して、致死ダメージになる火力をトップデッキする)、そして白単はこんな形のプレイは単純に持っていない。

3.ビッグレッド

みんなの評価:2.51
プロの評価:2
PVの評価:2

ビッグレッドは赤単アグロとそこまで異なるわけではないが、各マッチアップで君の役割を分かってないといけないからより難しいと思う。赤単アグロでは、常にアグレッシブに行けば正しい可能性が高いが、ビッグレッドはもっと微妙で特定のマッチアップではコントロールの役割を担うべき時がある。コントロールを相手にするときも直感的なプレイは出来ない、なぜなら《苦悩火》で勝てる状況を作るためにダメージを通す必要があり、経験の浅いプレイヤーはその評価を間違えるかもしれない。

最後に、これが3ではなく2になったのは勝つために完璧なプレイをする必要が無いからだ。君が大会に出てジェスカイに対してどうプレイしたら良いか分からなくても、君は赤くてアグレッシブな要素を含んでいるから、多くのラウンドはそれで良い。

4.セレズニアトークン

みんなの評価:2.55
プロの評価:2.05
PVの評価:1

僕はセレズニアトークンはプレイがシンプルなデッキだと思っているから、この評価には驚いた。このデッキは間違いなく経験が無いプレイヤーに僕がおススメするデッキだ。唯一複雑そうなところは攻撃するか《大集団の行進》をプレイするか判断する所だが、それ以外はほとんど白単と同じだ。

5.黒緑ミッドレンジ

みんなの評価:2.79
プロの評価:2.55
PVの評価:2

もし黒緑ミッドレンジをプレイするなら、一番難しいのは正しく構築することだと思う。プレイできるカードがいろいろあって、どのカードも君が何に当たると予測するかによってメリットがある、だからその部分は非常に困難だ、しかし一度リストが出来上がってゲームをプレイしたら、それほど複雑ではない。多くの場合、マナコストごとに1枚しかプレイできるカードは無く、君はただ唱えられるカードをプレイして、それで機能する。

判断に迫られる時もある、特に探検だが、それらも直感でやれる方だ。黒緑に入っているカードは両極端だから、必要なカードとそうでないカードは大抵はっきりしている。

6.青単

みんなの評価:3.19
プロの評価:2.95
PVの評価:2.5

青単は奇妙な位置にいる、というのも一部のゲームは極端に複雑で(特に複数の物をケアしてインスタントスピードのカードでトリッキーに動かないといけない場合)、しかし多くのゲームはイージーウィンにもなるからだ。ブロックされないクリーチャーをプレイして、《執着的探訪》をつけて、それを殺そうとするもの全てから守り切るのは全く複雑なところは無い。同じように、ただ《大嵐のジン》を2枚プレイして3ターン攻撃するのも特に苦労は無い。青単で勝つゲームは大抵は非常に簡単に勝つが、君が負けるゲームの多くはどう操縦して流れを変えるか分かっていれば勝てたものだ。君が勝つゲームの大半は簡単な方だから、このデッキは手に取っても良いものになる。

青単は僕が投票を募集したデッキの中で飛びぬけて最も平坦なグラフになった・・・「1」と思った人と「5」と思った人が同じくらいのパーセンテージだった。それはもしこの手のデッキ(受け身のインスタントが入っているけどアグレッシブでもあるデッキ)をプレイしたことが無ければ、非常に手が出しにくそうに見えるからだと思う。僕はこのデッキをテスト無しプレイしても、過去に似たようなデッキを大量にプレイしてきたから不安は無い(独特な動きのアイアンワークスとは対照的だ)。だから現実的にはこの特定の構築に対する経験がどれくらいあるかに関係なく、僕はこのスタイルに慣れた人にはお勧めするが、そうでない人には勧めない。

7.青赤ドレイク

みんなの評価:3.34
プロの評価:3.7
PVの評価:4

僕の考えでは、ドレイクはスタンダードで最もプレイが難しいデッキだ。また若干「難易度詐称」のあるデッキだとも思っている、というのも一見簡単に勝ったように見えるゲーム(3ターン目にフェニックスを1~2体戻してからドレイクをプレイしたら勝ち)も多いからだ。だが、そこまで簡単なものじゃなく、実は非常に難しい。多くの呪文は軽くい上に捨てるカードを要求するから、毎ターン大量の決断を問われる。《弧光のフェニックス》自体がデッキのプレイを困難にする、なぜならアグレッシブなクリーチャーであると同時にブロッカーとしても優秀(ここでよく判断が要求される)で、残りのゲームをどうプレイするかを左右する・・・あるターンに呪文を使って2ターン後にフェニックスを戻せなければ、それが簡単に勝敗の分かれ目になってしまう。

全てのスタンダードデッキの中で、ドレイクはプロプレイヤーがコミュニティ全体よりも難しいと評価した唯一のデッキだった(プロプレイヤーは妥協しようとしても物事を簡単に感じるだろうから、この傾向は妥当だ)。これは僕にとっては、多くの人がドレイクデッキで行うはずの判断を見落としているという兆候だ・・・ただ頭の上をすり抜けている。だからもしドレイクデッキを手に取って弱いと感じたら、少し練習してからまた試してみよう。かなり複雑なゲームもある。

ニヴ=ミゼットを4枚入れたジェスカイ

みんなの評価:3.62
プロの評価:2.75
PVの評価:2.5

僕はあるポイントを指摘するために、特別にジェスカイを《パルン、ニヴ=ミゼット》入りとニヴ=ミゼット無しに分けた。《パルン、ニヴ=ミゼット》のようなカードを4枚プレイする事自体がデッキを簡単にする。ニヴ=ミゼットはどんな悪い状況からでも脱出できる1枚のゲームプランだ。君はあらゆるミスを犯しても良い、後からニヴ=ミゼットをプレイしたらもう関係ない。ああ、これはジェスカイデッキで、簡単ではない(完璧にプレイするのもかなり難しい)、しかし究極的には、僕は単にコントロールデッキは難しいという風評のせいで、コミュニティがこのデッキの難しさを大きく過大評価していると思う。

9.ニヴ=ミゼット無しのジェスカイ

みんなの評価:3.81
プロの評価:3.05
PVの評価:3.5

逆にこれは僕の意見ではずっと難しいデッキだ。ニヴ=ミゼットがいないから、不利な状況から脱出するカードが無いし、君のゲームプランは確立していない。「ニヴ=ミゼットを唱えるまで生き残る」というのはこのデッキが持たない明確な方向性だ。少し前はシンプルに「テフェリーをプレイするまで生き残る」というのがゴールだたコントロールがあり、そのプレイは難しくなかった(例えば前のシーズンのエスパーコントロール)、しかし今の状況は同じではない、そしてこのデッキは多くの入り組んだ要素を持っている。《アゾールの門口》を含むバージョンはさらに難しい、なぜなら《アゾールの門口》自体が多くの選択肢と複数の道筋を与えるからだ。選択を1つ間違える(土地を追放するべき時にコストの高いカードを追放する、またはその逆など)だけでゲームに負けることもある。

まとめ

これで出来上がりだ。コミュニティが決めた評価はこうなった:

・白ウィニー(1.81)
・赤単アグロ(1.86)
・ビッグレッド(2.51)
・セレズニア(2.55)
・黒緑ミッドレンジ(2.79)
・青単(3.19)
・ニヴ=ミゼット入りジェスカイ(3.62)
・ニヴ=ミゼット無しジェスカイ(3.81)

難しさの基準の中では低い方だが、それもおかしくない。スタンダードは多くのプレイヤーにとって入門となるフォーマットだから複雑になっては駄目だ、そしてあらゆるカードが1マナや2マナになってプレイする順番が変わりやすいレガシーやモダンのデッキと違い、多くのスタンダードデッキは「手札をマナカーブ通りにプレイするしかない」現象に苦しむからプレイが簡単になる。下の環境に行けば多くの「4」や「5」を見かけるだろう。

僕のここまでの意見をまとめる:

・白ウィニー、赤単、セレズニアトークン、ゴルガリミッドレンジは取りあえず手に取って良いデッキだ。ゴルガリミッドレンジは他よりもちょっとメタゲームの知識が必要になる。
・ビッグレッドは取りあえず手に取れる、しかし僕はまず少しプレイする事を推奨する、特にコントロール相手のマッチアップは。
・《パルン、ニヴ=ミゼット》を含むジェスカイは驚くほど直線的なプレイで、僕はこれがコントロールデッキの入門として非常に良いと思っている。
・青単はとてもプレイが簡単な時もあるが非常に困難な時もある。もしこのタイプのデッキで経験があるのならただ手に取ってプレイしてもと思う。そうでなければ、このデッキのポテンシャルを最大限に発揮するにはいくらか時間がかかるかもしれない。
・《パルン、ニヴ=ミゼット》が入っていないジェスカイ(特に門口型)はプレイするのが結構難しい。僕は経験が無い人には勧めない。環境の大半に対して十分なテストが必要だと思う。
・青赤ドレイクはシンプルに見えるが現実にはとても複雑だ。プレイして上手く行くこともあるが、このデッキの全てを引き出すことが出来なければ、君にとって次善策のデッキでしかない。君が練習を積み重ねている優れたプレイヤーでなければ、大会でこのデッキをプレイするのはお勧めしない。またこのデッキに対するテストの結果も気を配らないといけない・・・もし君のテスト相手がドレイクの上手いプレイヤーでなければ、テスト結果は君が有利に見えるように偏り、実際の大会でもっと上手い相手とプレイしたら驚く事になるはずだ。

(翻訳ここまで)

デッキの難しさを言語化したPVの記事でした。他にも人によっては「戦闘が苦手だけどコントロールは得意」など向き不向きもありますから、デッキ選択は特に意志を持って行いたいですね。なお管理人はそんなに練習出来ないくせに、ミゼット様少なめのジェスカイコントロールに嵌り込んで負け続けてます(笑)。

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