Gathered!

無名の黒好きプレイヤーによるMTG記事の翻訳中心ブログです。ほとんどモダン。

MiniDeckTech:青赤ウィザード(モダン)

      2018/08/29

モダンが開始された初期から時々出てくるデッキの一つが、青赤絡みのクロックパーミッションデッキ。主に《秘密を掘り下げる者》のようなクリーチャーで殴りながら青赤の軽いインスタントで妨害、相手がやりたいことをやる前に勝てるコンボに強いアーキタイプです。モダンよりはレガシーで定番になっていますね。

これまで管理人が見た中では上陸を使った構築、《窯の悪鬼》を使ってデカい一撃をお見舞いする構築、《氷の中の存在》の変身を狙う構築、アタッカーの中心が黒にシフトしたグリクシスシャドウなどがありましたが、最近になって新しいパターンがMOに出てきて、SCGの大きな大会で結果を出すようにもなりました。

スポンサーリンク




青赤ウィザード

(Jake Rutkowski、 SCG Modern Classic Dallas 4位)

クリーチャー16
4:《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
2:《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
4:《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
4:《敏捷な妨害術師/Nimble Obstructionist》
2:《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
呪文22
2:《噴出の稲妻/Burst Lightning》
4:《稲妻/Lightning Bolt》
4:《選択/Opt》
2:《呪文嵌め/Spell Snare》
2:《削剥/Abrade》
4:《差し戻し/Remand》
4:《魔術師の稲妻/Wizard's Lightning》
土地22
1:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
3:《島/Island》
1:《山/Mountain》
4:《変わり谷/Mutavault》
4:《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
4:《尖塔断の運河/Spirebluff Canal》
3:《蒸気孔/Steam Vents》
2:《さまよう噴気孔/Wandering Fumarole》
サイドボード15
2:《高山の月/Alpine Moon》
1:《払拭/Dispel》
2:《マグマのしぶき/Magma Spray》
3:《外科的摘出/Surgical Extraction》
2:《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
1:《幻惑の旋律/Entrancing Melody》
1:《否認/Negate》
2:《イゼットの静電術師/Izzet Staticaster》
1:《魔術師の反駁/Wizard's Retort》

(デッキリストはMTG Goldfishから翻訳)

クリーチャーを完全にウィザードでまとめて、《魔術師の稲妻》を4枚フル投入。5枚目~8枚目の《稲妻》として運用できます。クリーチャーで殴りながら相手のテンポを奪い、最後は火力で素早くゲームを終わらせる。そんなプランに噛み合っています。

採用されるウィザードは1マナ域はおなじみ《秘密を掘り下げる者》と、1マナながら2点クロック兼除去として活躍する《渋面の溶岩使い》。ただし、《秘密を掘り下げる者》は変身して《昆虫の逸脱者》になったらウィザードのクリーチャータイプを失うのでそこは注意。

そこに青い呪文デッキなら定番の《瞬唱の魔道士》。状況に応じて必要な回答を再利用できますし、いつどこから《魔術師の稲妻》→《瞬唱の魔道士》→《魔術師の稲妻》フラッシュバックなんて動きで止めを刺されるか、相手からしたら一瞬でも油断できないでしょう。

3マナ域の《ヴェンディリオン三人衆》はモダン以下に慣れているならおなじみですが、珍しいと思われるのは《敏捷な妨害術師》

普通に唱えても《ヴェンディリオン三人衆》と同じ3/1飛行クロックを瞬速で出せるという高いスペックを誇り、線が細くなりがちな青系デッキのスピードを支えてくれます。

サイクリングした場合は起動型能力か誘発型能力を打ち消します。レガシーの《もみけし》のようにフェッチランドを潰したり、トロン相手に《探検の地図》や《忘却石》の起動を打ち消す機会があるかも知れません。

相手がプレインズウォーカーを使っていたら、他のクリーチャーを除去するためにマイナス能力を使わせてからサイクリングして、そのまま返しのアタックでプレインズウォーカーを倒す、という動きでアドバンテージを取れそうです。

こういうデッキは一度クリーチャーを除去されたら追加のアタッカーを引けなくなって負けるという展開がありがちでしたが、このリストでは追加の部族シナジーを兼ねた《変わり谷》が4枚、さらに《さまよう噴気孔》まで採用されて息切れを防止。粘り強いだけでなくインスタントタイミングで回答できなければそのままゲームを決めてしまいます。

呪文の微妙な選択も最近のメタを反映しているように思えます。特に比較的新しい《削剝》は、クリーチャー除去でありながらアーティファクトにも対応。KCIやホロウワンに当たった場合は早い段階でアーティファクト破壊を出来るかで勝負が変わってきます。これらに対応しつつ普通にクリーチャー除去として運用できるとびっくりするくらい柔軟。

2枚採用されている《呪文嵌め》は意外と腐りにくいカウンター。青赤では除去が困難で通したら負けに近い《タルモゴイフ》の他に、カウンターカンパニーが探すコンボパーツの《献身のドルイド》《療治の侍臣》、親和の《電結の荒廃者》た《頭蓋囲い》、バーンの嫌らしい《大歓楽の幻霊》、トロンの《森の占術》、青いコントロールデッキならほぼ確実に数枚は入る《瞬唱の魔道士》や《アズカンタの探索》・・・とだいたい何かしらあります。

《差し戻し》は特定のカードに対して確実な回答にはなりませんが、相手にターンを消費させたうえでこちらはクロックを刻むというテンポ重視のデッキには最適です。

このリストで使われていないカードでは、ウィザードではないものの大量の呪文から爆発力を得られる《若き紅蓮術士》、素早く決着を付けるコンセプトと相性が良い《マナ漏出》、殴るデッキなら破格のコストになる2枚ドローの《航路の作成》があります。

まだまだ改良や調整の余地がある新しいデッキ、青のクロックパーミッションが好きな方や、アンフェアデッキを何としても対策したい方は試してみる価値があると思います。

関連

 - モダン