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初心者向けにマジックの用語集をまとめてみた(色の組み合わせ編)

      2016/06/18

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デッキを知るうえで特に分かりづらいのが、色の組み合わせです。現在よく使われている呼び方は、どれも一度は過去のセットで登場したストーリー上の名前が由来になっています。なので当時を知らないと困惑する人が多いでしょう。というかしました
あと、ここでは資料としての側面を重視して、フレーバーよりメカニズムや得意分野、デッキ中心の解説になっています。覚えておくと、いろいろな記事が一気に読みやすくなりますよ!解説はユルめなので適宜ツッコミお願いします

2色

2色の組み合わせは「ラヴニカ」ブロック、「ラヴニカへの回帰」ブロックに登場する、10のギルドに由来します。ギルドとは、ジェイスの本拠地等で知られる「ラヴニカ」という次元を支配する10個の組織で、それぞれが2色の組み合わせに対応した思想や能力を持っています。

・アゾリウス(白+青)

CardDetentionSphereJ

法と秩序の番人。この2色は昔ながらの守り(コントロール)のデッキを象徴する色の組み合わせです。クリーチャーをまとめて薙ぎ払う《神の怒り》《審判の日》など白のリセット呪文と、青のカウンターの組み合わせは定番中の定番。マジック・オリジン以降はリセット呪文の中心が黒や赤になってきて、純粋な青白コントロールは減少してはいます。

・ディミーア(青+黒)

裏社会を牛耳る暗殺や諜報の組織。カウンターの青、手札破壊と軽いクリーチャー除去(最近はプレインズウォーカー除去も兼ねる)が強い黒の組み合わせで、環境次第では青白以上に凶悪なコントロールデッキが組める色。また、青黒はライブラリー破壊が多い色でもあります。

・ラクドス(黒+赤)

鉄鋼業や傭兵稼業の裏で夜な夜な苦痛や流血を楽しむパーティーを開くイカれた奴ら。黒の手札破壊で相手のやりたいことを妨害、邪魔な敵は赤の火力(ダメージ呪文)や黒のクリーチャー除去で破壊。相手が手をこまねいてる間に殴りこむ、攻撃特化のアグロか攻防一体のミッドレンジになりやすい色です。

・グルール(赤+緑)

野生に生きるならず者軍団。この色で組まれるデッキは主に2種類。火力が得意な赤、そして高性能なクリーチャーを誇る緑の組み合わせで攻めに特化したデッキ。もう一つは、緑の土地を増やすマナ加速を利用して凶暴なドラゴンなどの重いカードを連続で唱えるデッキ。このデッキでは序盤の守りを赤の火力が補います。

・セレズニア(緑+白)

自然を守り続ける共同体。緑と白はともにマジックでもクリーチャー重視の色であり、ストレートに攻めるデッキが中心です。他には、カードの効果で戦場に出るトークンを使ったデッキも特徴。

・オルゾフ(白+黒)

宗教の皮をかぶった金の亡者軍団。死んでも骨の髄までしゃぶりつくすと言わんばかりに、クリーチャーからアーティファクトからエンチャントまで、ひたすら破壊または追放しまくる色です。コントロールがやりたいけどカウンターを扱うのが苦手と思うならオススメの色。

・ゴルガリ(黒+緑)

生と死の循環と食糧事情を支える。この色の組み合わせはとにかく墓地のカードを再利用するギミックが多いです。また、敵クリーチャーの対処が得意な黒とクリーチャーが強い緑がお互いの弱点を補い合って、強力なミッドレンジやコントロールが生まれることがよくあります。

・シミック(緑+青)

バイオ研究と医療を生業とする集団。青が得意なカウンターとドロー、緑の得意なクリーチャーの組み合わせで、巨大な生物を繰り出すロマン溢れるデッキや、カードアドバンテージに優れたクリーチャーデッキが豊富に登場します。そのダイナミックさから、特別なファンが結構いるイメージがあります。

・イゼット(青+赤)

研究のついでにインフラを支えるマッドサイエンティスト軍団。この色は赤のダメージと青のカウンターで相手を妨害しつて勝つコントロールの色の一つですが、タフネスの高いクリーチャーに弱く、白や黒を足す場合が多いです。それよりもこの色は変則的なカードが多い2色でもあり、特別なコンボで勝つデッキがよく出て来ます。シミックと同じく固定ファンが多いイメージのある色の一つです。

・ボロス(赤+白)

アゾリウスが役所で、こちらは警察というか機動隊のイメージ。白のクリーチャー、赤の火力の組み合わせは、赤緑のグルールよりもさらに軽いカード中心でスピードを重視したデッキが組まれやすくなります。

隣同士の3色

白→青→黒→赤→緑という色の順番で隣同士の色を3つ組み合わせた色は「アラーラの断片」ブロックに出て来る「断片」が由来です。もともと一つのアラーラという次元が分裂したのが断片です。ストーリー上で最後は一つのアラーラに戻りました。

・バント(緑+白+青)

CardRafiqJ

全ての国が正義と騎士道を重んじる断片。クリーチャーの緑と白を中心に、ドローやカウンターの青でサポートするという形が多いです。クリーチャーを使った個性的でダイナミックな動きが多い色だと思います。

・エスパー(白+青+黒)

金属で体を改造しまくる機械文明の断片。白と黒の豊富なクリーチャー除去、青のドローとカウンターを組み合わせた、伝統的なザ・コントロールの3色です。構築もプレイングもとにかく選択肢が豊富。スキルの高いプレイヤーが使えば難攻不落、鉄壁の守りが実現されることでしょう。

・グリクシス(青+黒+赤)

ゾンビやデーモンまみれの断片。クリーチャーよりもインスタントやソーサリーでのコントロールが強い3色です。エスパーのように伝統的なコントロールの3色ですが、白が無いために手軽にライフを回復する手段が無く、常にギリギリの判断が要求されることが多いイメージです。

・ジャンド(黒+赤+緑)

ドラゴンが支配する火山帯の断片。黒と赤の除去、黒の手札破壊、緑のクリーチャーによる攻撃力が組み合わさり、攻めながら守り、守りながら攻める、そんなデッキが豊富な3色です。特にモダンでは常連で、対応力に優れててミッドレンジ、コントロールが組みやすい反面、上手にデッキを調整しないと器用貧乏に陥ってしまう色でもあります。

・ナヤ(赤+緑+白)

ジャングルに覆われた野性的な断片。この3色では赤のダメージ、白と緑の強力なクリーチャーを活かした攻撃寄りのデッキが中心です。スタンダードではクリーチャーやプレインズウォーカーの強さでゴリ押しを狙うデッキになりやすく、モダン等ではZooと呼ばれるスピード重視の攻撃型デッキが人気です。

楔型の3色

上記以外の組み合わせは「タルキール覇王譚」ブロックに登場した氏族が呼び名になっています。環境の土地がどうなってるかで組みやすさがかなり変わってきます。

・アブザン(緑+白+黒)

CardSiegeRhynoJ

龍の鱗を掲げる「忍耐」の氏族。ジャンドと並び攻防一体のオールラウンドなデッキが組まれやすい色です。また《包囲サイ》《苦渋の破棄》など汎用性の高いパワーカードが発生しやすい色でもあります。

・ジェスカイ(白+青+赤)

龍の眼を掲げる「狡知」の氏族。タルキール覇王譚が出るまではトリコロールと呼ばれていた色。白青コントロールに赤の火力を足すことで、弱点を補うというよりもお互いの長所をさらに伸ばすような、非常に防御寄りのデッキが組まれやすい3色です。

・スゥルタイ(青+黒+緑)

龍の牙を掲げる「残忍」の氏族。3色の中では特に珍しい色の組み合わせ。環境が合えば青と黒のカウンター・除去・手札破壊に緑の強力なクリーチャーとスキの少ないデッキが組めるようになります。一番よく見られるのはレガシーかも。

・マルドゥ(黒+赤+白)

龍の翼を掲げる「迅速」の氏族。こちらも少しレアですが、あらゆる角度から除去が可能な色でもあります。カウンターよりも積極的に相手の手札と戦場を潰しながらこちらの攻めを通していくスタイルの色になります。

・ティムール(赤+緑+青)

龍の爪を掲げる「獰猛」の氏族。スタンダードではあまり見かけない3色ですが、モダンやレガシーでは常連の色です。青の《秘密を掘り下げる者》と緑の《タルモゴイフ》を青のカウンター、赤の火力でサポートするデッキが存在します。また、赤緑の大ぶりな動きを青のカウンターで補う事も。

以上です。2色は普通に色で呼ばれることの方が多いので、まずは3色の組み合わせを先に覚えた方が良いでしょう。始めはわかり辛いかもしれませんが、マジックをしているうちに必ずあなたの好きな色の組み合わせが出て来るはずです!そこから覚えてみてはいかがでしょうか?

(続き)
初心者向けにマジック用語集をまとめてみた(デッキ編)

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