MiniDeckTech:黒単でベルゼンロック様を讃えよ(スタンダード)
2018/06/13
リリアナ・ヴェスが契約破棄を狙う4体の悪魔のうち最後の1体である《悪魔王ベルゼンロック》。ストーリー上は・・・まあこのシリーズ恒例で微妙な扱いのまま退場してしまいました。(むしろヤーグルの方が善戦してないか?)
しかしマジックの世界にはこのお方を活躍させたい、または「デーモンはいいぞ」と純粋に悪魔という存在の魅力に惹かれる、ある種のサタニスト(悪魔崇拝者)と言うべき存在が一定数存在します。
そしてその中から少数ですがリーグ5-0という結果を残しているリストも公開され始めました。
早速見てみましょう!
黒単コントロール
(スタンダード競技リーグ5-0)
クリーチャー13
4:《才気ある霊基体/Gifted Aetherborn》
4:《探求者の従者/Seekers' Squire》
3:《豪華の王、ゴンティ/Gonti, Lord of Luxury》
2:《悪魔王ベルゼンロック/Demonlord Belzenlok》
呪文21
3:《死の権威、リリアナ/Liliana, Death's Majesty》
4:《致命的な一押し/Fatal Push》
2:《喪心/Cast Down》
4:《大災厄/Doomfall》
4:《ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt》
4:《不帰/Never》
土地26
4:《栄光の砂漠/Desert of the Glorified》
2:《廃墟の地/Field of Ruin》
2:《イフニルの死界/Ifnir Deadlands》
4:《愚蒙の記念像/Memorial to Folly》
2:《屍肉あさりの地/Scavenger Grounds》
12:《沼/Swamp》
サイドボード15
4:《強迫/Duress》
2:《アルゲールの断血/Arguel's Blood Fast》
2:《喪心/Cast Down》
2:《本質の摘出/Essence Extraction》
1:《豪華の王、ゴンティ/Gonti, Lord of Luxury》
2:《貪欲なチュパカブラ/Ravenous Chupacabra》
2:《害悪の機械巨人/Noxious Gearhulk》
(MTG Goldfishより引用)
レガシーですら使われる《致命的なひと押し》をはじめとする大量の黒の除去、手札破壊と布告を兼ねる《大災厄》、そしてフィニッシャーとカードアドバンテージを兼任する《悪魔王ベルゼンロック》や《豪華の王、ゴンティ》《死の権威、リリアナ》の力で相手をねじ伏せる重めのコントロールデッキ。
《悪魔王ベルゼンロック》は6マナ6/6飛行トランプルという充分なサイズに加えて、単純に戦場に出ただけでも土地でないカードが追加で1枚増える上に、そのカードが重ければさらに繰り返しカードを手に入れられます。
過去の《グリセルブランド》などと違い一般的なミッドレンジやコントロールで唱えられるコストとサイズに堅実なアドバンテージと言うコンセプトが魅力です(コソ何とか?知りませんな)。
この《悪魔王ベルゼンロック》と最高に相性が良いのが4枚搭載された《不帰/回帰》。
序盤からソーサリー版《英雄の破滅》として使える上に、《悪魔王ベルゼンロック》でめくれたら分割カードの性質上コストは両方の合計扱いで4マナ以上という条件を達成し、さらに追加でもう1枚カードが手に入ります。
このカードが入っているおかげでメインデッキから8枚のプレインズウォーカー除去が搭載されていることになり、また墓地にカードを残さず追放する手段も多くなっているのが分かります。
プレインズウォーカーを絶対に許さず、さらに《再燃するフェニックス》や《屑鉄場のたかり屋》、不朽や永遠、《王神の贈り物》のような墓地からクリーチャーを復帰させる手段も通しません。
相手に何が何でもカードアドバンテージを与えないという強い意志を感じます。
あと、他のデッキではあまり見られないカードがイクサランで加わった《探究者の従者》。
いわば序盤に時間を稼ぎつつドローを調整するデッキ全体の潤滑剤のようなカードです。
探検で土地がめくれたら手札に加わるようになっていますが、その土地も単色だからこそサイクリング、除去、墓地対策、クリーチャー回収など色々な能力を持ったものが採用出来て、土地が揃ったゲーム終盤でもしっかり息切れ防止に貢献してくれます。
サイドボードは非常にシンプル。コントロール相手には《強迫》で手札を落とし《アルゲールの断血》でカードアドバンテージを稼ぎます。
流行りの赤黒をはじめとするアグロデッキには、除去と同時にライフゲインで相手を突き放す《本質の摘出》と《害悪の機械巨人》が襲い掛かります。
管理人は一応黒好きでこのブログのデザインも全体的に黒をコンセプトにしています。しかし使っているデッキはどちらかと言えばグリクシス、マルドゥ、ジャンドのような黒を含む多色がほとんどです。
そんな管理人のようなある意味では紛い物の黒好きとは違う、本当に黒単色で拘りぬきたい真に黒を愛する人間ならば、このデッキは手に取る価値がきっとあるでしょう。