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無名の黒好きプレイヤーによるMTG記事の翻訳中心ブログです。ほとんどモダン。

血染めの月が強い!マルドゥパイロマンサーの使用感を解説してみた

      2018/01/01

みなさん、マジック楽しんでいますか?

管理人は以前モダンでマルドゥナヒリを使っていたのですが、その時のデッキの遅さや決定力の低さを補うかのようにレシピが最近注目を集めて流行り出したのでつい使ってしまいました。呼び名はいろいろありますが、マルドゥ歓楽者、マルドゥパイロマンサーという感じで呼ばれるデッキです。

FNM規模の大会ですが幸運にも3-0出来たので使ってみた感想を紹介します。

(12/29追記:メインデッキの血染めの月についてちょっとだけ追加)
(1/1追記:ブルームーン系と緑黒トロンのサイドボーディングを追加)

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はじめに

この記事は大した実績も無い管理人が自分の思考を整理するために書いた記事です。プロプレイヤーなどの翻訳ではありませんので、しっかり自分で考えてデッキを使いましょう!

このデッキの立ち位置と強み

まずは管理人が使っているレシピを軽く載せてみます。

サンプルレシピ

クリーチャー10
2 僧院の速槍
4 若き紅蓮術士
4 騒乱の歓楽者
呪文30
4 信仰無き物あさり
4 コジレックの審問
3 思考囲い
1 集団的蛮行
4 稲妻
3 致命的なひと押し
2 終止
1 戦慄掘り
4 未練ある魂
3 コラガンの命令
1 血染めの月
土地20
4 黒割れの崖
4 血染めのぬかるみ
2 乾燥台地
2 湿地の干潟
2 聖なる鋳造所
2 血の墓所
3 山
1 沼
サイドボード15
3 血染めの月
1 戦慄掘り
1 致命的なひと押し
1 集団的蛮行
1 配分の領事、カンバール
3 虚無の呪文爆弾
1 力づく
2 摩耗/損耗
1 反逆の先導者、チャンドラ
1 真髄の針

管理人のレシピはほとんどこのリストをモデルにしています(リンク先はMTG Goldfish)。またここから晴れる屋で同じようなデッキがたくさんチェックできるので見比べてください。

デッキの動かし方のほとんどはこちらの津村プロの記事を見れば全部分かります、というか管理人もこれで予習しましたが、ぶん投げるのもアレなので自分の感じた事を書いていきます。

マルドゥパイロマンサーの最大のアドバンテージ、それは手札破壊と除去とクロックで戦う黒のミッドレンジという伝統のアーキタイプと、《血染めの月》によるイージーウィン極めてスムーズに両立するという点です。

基本的な動きを解説すると、最序盤はモダンでおなじみ《コジレックの審問》《思考囲い》の手札破壊から入り、大量の軽い除去で相手の序盤の動きをストップしつつ、墓地に呪文を貯め込みます。同時並行で《若き紅蓮術士》と最小2マナまで軽くなる《騒乱の歓楽者》、個人的にモダンで一番お世話になっている《未練ある魂》を通すことでフィニッシャーを置きつつカードアドバンテージを補給します。

ここまでの動きだけでは、いわゆるジャンドやアブザン、または8-Rack等とほとんど変わりません。このあたりのデッキはウルザトロン赤緑ヴァラクートのようなデッキに対してはメインもサイド後もいずれトップデッキで負けてしまう不利な相性になっていました。

それをカバーするのが《血染めの月》です。メインカラーを赤と定めて勝ち手段も全部赤に寄せているため、ブルームーンや(たまに《血染めの月》が入る)ジャンドと違って沼が1枚あれば、最悪沼が無くても3ターン目に《血染めの月》を積極的に置きに行けます。それでもメインは厳しいでしょうが、手札破壊で対策を潰してからの《血染めの月》というアンフェアな勝ち筋があることで勝てるゲームが予想以上にありました。

(モダン最強のカードと名高い《思考囲い》)

またMOで使われ始めたのはメタゲーム上に「5色人間」が増えたことも大きいと思います。人間デッキはマナベースが完全に特殊地形依存で、こちらは除去コントロールしつつ《血染めの月》を通せばほとんどのカードが唱えられなくなり、《霊気の薬瓶》もメインから《コラガンの命令》で破壊出来るので初動で事故らなければ極端に有利と言えます。

デッキの微調整の話

他の似たようなリストと比較した場合の変更点などを解説します。

土地は20枚!

このデッキは見た目以上にマナスクリューに弱いです。実質3マナ以下のカードしかない軽いデッキですが、《信仰無き物あさり》があるからと言って土地1~2枚でキープすると絶対に失敗します。青いデッキが使う《血清の幻視》ほどの信頼性はありません。

《信仰無きもの漁り》を使わなくても安定して土地を置けるキープをするために、土地を少し多めにします。

《致命的なひと押し》の増量、《噴出の稲妻》《二股の稲妻》の削除

これはメタゲーム次第ですが除去できる幅が狭く弱い火力を削り、《死の影》や《タルモゴイフ》などのタフネスの高いクリーチャーへの除去を増やしました。このデッキは決してバーンデッキとして動くほどの速度は出せないので、メインデッキから勝てるマッチを盤石にした方が強いと感じます。ただ、《未練ある魂》の撃ち合いで勝つために《二股の稲妻》はどこかでスロットを削って残したいなと思っています。

メインデッキに《血染めの月》1枚

最終的にサイド後は《血染めの月》を3~4枚入れるようにしたいのですが、サイドボードを圧迫するため1枚程度メインデッキに入れています。お守り程度に1枚くらい挟むことで、一部のデッキにワンチャンが生まれたり、親和などのミシュランを使うデッキにも無駄にならなくなります。

《血染めの月》が何もしないマッチアップでも1枚程度なら《信仰無きもの漁り》で捨てる用のカードとして許容できます。引きすぎると流石に辛いですが。

《虚無の呪文爆弾》の採用

このデッキでは《虚空の力線》を採用しているものが多いですが、初手か序盤に引けないとすごく弱いカードで必ず4枚前提になります。なのでサイドボードの枠を使いすぎるという欠点が重く、管理人はどのデッキでも《虚無の呪文爆弾》を墓地対策の主力にしています。

《反逆の先導者、チャンドラ》の採用

ミラーマッチフェアデッキ対決になった場合の追加のアドバンテージ手段兼フィニッシャーとして1枚お試しで入れています。

プレイングで感じた事

土地の多いハンドをキープするべし

ここを管理人が当初勘違いしてボロボロに負けまくっていました。土地についての部分でも書きましたが、このデッキで土地が止まることは見た目以上に苦しいのです。

実際、マナスクリューの不安があるキープで土地を引くために《信仰無き者あさり》を使ってる時点で遅れているというのが現実です。たいていの場合そのままゲームを落としてしまいます。少なくとも土地3枚に到達しなければこのデッキの真価を発揮できません。

逆に土地が多少余っても、《信仰無きもの漁り》で捨てるカードとして必要になりますので、このデッキではマナスクリューよりはマナフラッドの方がまだマシです。

理想は土地2枚+《信仰無き物あさり》か土地3~4枚がキープ基準でしょうか。

《信仰無き物あさり》は中盤~終盤に使うのが理想

マリガンの話と重なりますが、序盤に事故を防ぐために使う時点で既に不利な展開です。最初の数ターンはしっかり相手の動きに干渉するアクションを行うようにした方が勝ちにつながります。

ゲームが進んだら、《若き紅蓮術士》と組み合わせたり《騒乱の歓楽者》を狙うために《信仰無きもの漁り》を使い始めます。

《血染めの月》を積極的に狙う

このデッキのパワーを大幅に高めている《血染めの月》。これで有利になれるマッチアップはとにかく最速で叩きつけます。手札破壊で相手の《コジレックの審問》《思考囲い》《突然の衰微》を落としたり、人間相手に多少ライフやリソースを失っても《血染めの月》をプレイする、などなど・・・いろいろありますが、ゲーム全体のプランを考える時に《血染めの月》をゴールに据える意識を持ちたい。

サイドボーディング

これが正解とは限りませんしレシピや調整によって微妙に変わるので、細かい枚数は自分のデッキと相談。プレイ済みで分かる範囲だけになりますのでご了承ください。足りないところは上で紹介した津村さんの記事を見よう(笑)。

ミラーマッチ

OUT
-2 僧院の速槍
-1 血染めの月
-1 思考囲い
-4 コジレックの審問
IN
+1 致命的なひと押し
+1 戦慄掘り
+1 反逆の先導者、チャンドラ
+1 配分の領事、カンバール
+3 虚無の呪文爆弾

ジャンドやアブザンのミラーと同じ感覚で、トップ勝負で勝てる状態を目指していきます。墓地対策で《未練ある魂》や《騒乱の歓楽者》を潰された側がすごく不利になるので、唱えられそうな状態になったら積極的に起動。逆にこちらは《未練ある魂》を出来る限り手札から唱えるようにしましょう。相手が《虚空の力線》を使ってくるなら手札破壊をさらに削り《摩耗/損耗》を追加。

5色人間

OUT
-2 僧院の速槍
-3 思考囲い
-1 コジレックの審問
IN
+1 致命的なひと押し
+1 集団的蛮行
+1 戦慄掘り
+3 血染めの月

最初の2ターンを捌き、《血染めの月》を叩きつけましょう。クリーチャー除去を優先し、《霊気の薬瓶》が入ってない場合もあるのでアーティファクト専用の除去は入れてません。《コラガンの命令》でついでに除去する程度に抑えます。

グリクシスシャドウ

OUT
-2 僧院の速槍
-1 集団的蛮行
-2 コジレックの審問
IN
+1 致命的なひと押し
+1 戦慄掘り
+3 虚無の呪文爆弾

正直言って相性の悪いマッチアップで、このサイドボーディング自体津村さんのガイドから《虚空の力戦》を《虚無の呪文爆弾》に変えただけです。このマッチアップのために《致命的なひと押し》が最終的に4枚になるよう調整しています。最大の負け筋は《黄金牙、タシグル》や《グルマグのアンコウ》を通すことで、それを妨害するために墓地対策を全力で通します。また《頑固な否認》があるのである程度は手札破壊も残したいところ。

ジャンド/アブザンミッドレンジ

OUT
-1 思考囲い
-4 コジレックの審問
-2 僧院の速槍
IN
+1 致命的なひと押し
+1 戦慄掘り
+1 反逆の先導者、チャンドラ
+1 真髄の針
+3 血染めの月

マルドゥパイロマンサー側が守りに入って長期戦を目指すマッチアップです。《血染めの月》以外は黒緑系デッキ対決の基本と同じで、終盤のトップデッキに弱い手札破壊を削り、除去とアドバンテージを追加します。

青系コントロール

OUT
-3 コラガンの命令
-3 稲妻
-2 終止
IN
+1 集団的蛮行
+1 配分の領事、カンバール
+2 摩耗/損耗
+1 真髄の針
+3 血染めの月

マルドゥ側が攻めるマッチアップ。手札破壊で前方確認して《血染めの月》を通すのが一番の勝ち筋、それ以外では厳しいマッチアップです。《摩耗/損耗》は《安らかな眠り》と《アズカンタの対策》を意識してます。

ブルームーン系

OUT
-1 血染めの月
-3 致命的なひと押し
IN
+1 戦慄掘り
+1 集団的蛮行
+1 配分の領事、カンバール
+1 反逆の先導者、チャンドラ

まずは並んでいく土地から見抜いて相手の先手3ターン目までに沼を確保するところから始めましょう。この系統のデッキは《裂け目の突破》+《引き裂かれし永劫、エムラクール》、または《向こう見ずな実験》+《白金の帝像》のようなコンボが入ってるリストが増えています。手札破壊を使って全力でコンボを妨害(無ければ《謎めいた命令》《電解》《イゼットの静電術士》を狙う)していけば、リソース・カードアドバンテージ勝負で勝ち目があります。相手にミシュランが無く《ヴェンディリオン三人衆》と《ピア・ナラーとキラン・ナラー》が入ってくるので、使いにくい《致命的なひと押し》をサイドアウト。

黒緑トロン

OUT
-3 致命的なひと押し
-2 終止
-1 集団的蛮行
IN
+3 血染めの月
+2 摩耗/損耗
+1 真髄の針

いわゆるエルドラージではないトロンです。確定ではないですが勝った時のサイドボーディングを掲載。メインは無理に近く、サイド後に《血染めの月》を置いてやっと互角というマッチアップ。相手が普通に土地を並べて《忘却石》《ワームとぐろエンジン》が通ったらこちらの負けですが、その前にクロックと火力で倒し切れば勝ちです。最後まであきらめないように!

《血染めの月》とメタゲーム

最後にこのデッキを使うかどうかという判断の基準になると思うので、《血染めの月》の有効度をざっくり整理しました。もちろん異論もあるでしょう。このリストを参考に、自分の良くいく店や身内に有利なデッキが多いなら、ぜひデッキを試してみてください!

《血染めの月》で完封されるデッキ

マナベースや勝ち手段の大半を特殊地形に依存し、《血染めの月》を処理出来ないと機能停止するデッキです。3~4枚投入して全力で狙いに行きましょう!

5色人間
アブザン
ジェスカイコントロール
エスパーコントロール
グリクシスコントロール
赤緑ヴァラクート
白黒エルドラージタックス

《血染めの月》が有効だけど、完封ではないデッキ

無力化される主力カードがあり使われる側からしたら相当嫌だけど、デッキが止まるわけではなくリカバリーや通常のプレイが可能なデッキです。サイド後はお守り程度に1~2枚仕込んで存在だけアピールするのが正解かも。

黒緑トロン
ジャンド
《死の影》
エルドラージトロン
親和
ランタンコントロール
青白コントロール

《血染めの月》が役に立たないデッキ

マルドゥ(ミラー)
ストーム
ブルームーン
8-Rack
マーフォーク
エルフ
赤緑ポンザ
バーン

読んで頂き、ありがとうございました!他に気づいたこと、デッキ改良のアイデアなど、お待ちしています!

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