スポイラー中に強いカードを見極める方法を整理してみた!
時間が経つのは早いもので、既に『イクサランの相克』に収録されるカードがちらほら出始めています。
今回は『イクサランの相克』を見据え、これから公開されていくカードで活躍するのはどれか、どのカードが「買い」なのかを判断する、そのための基準をもう一度見直すことにしました。
ベースになるのは以前翻訳したこの記事、それに自分なりの経験則や失敗例を足したものです。ここで大事なポイントは、過去に似たようなカードがどうだったかをチェックすること。そして環境と比較すること。
似たような性能のカードが使われていたらそのカードも活躍する可能性があります。逆に同じようなカードが前にもあったけどいつの間にか忘れてたな・・・と思ったらそのカードも怪しいと考えるわけです。
また環境に多いデッキや除去にと比較してどうかも考えたいところ。例えばトップメタに赤入りのデッキが多く《削剥》が存在する今は、アーティファクトが一歩評価を落とすかもしれませんね。
ここではいくつか、過去の実績から大会で活躍する力あるカード、少なくともデッキを組める軸になる可能性が期待できるカードの例を並べて行きます。
サーチカード
(例)
《探検の地図》
《森の占術》
《ウルヴェンワルド横断》
《発明博覧会》
これは鉄板中の鉄板。特定のカードを探して手札に加える効果は、コンボやシナジーのパーツを探すだけでなく状況にあわせたカードを見つけるシルバーバレット戦略も可能にします。
ウルザトロンなど優秀な潤滑剤のお陰で成立するデッキは少なくありません。
コストを踏み倒せるカード
(例)
《召喚の罠》
《堀葬の儀式》
《出産の殻》
《集合した中隊》
みんなのトラウマ
本来払うべきコストを払わずに、払うマナ以上のコストのパーマネントを戦場に出せる効果は、場合によっては異常な爆発力から環境に圧倒的な影響を与え、最悪《出産の殻》みた一部フォーマットで禁止にもなりかねない凶悪なカードです。
手札、ライブラリー、他にリアニメイトも可能性に注目したいところです。
パワー2以上になれる1マナクリーチャー
(例)
《秘密を掘り下げる者》
《教区の勇者》
《実験体》
《クメーナの語り部》
イクサラン発売前、管理人は何人かのモダンプレイヤーに「《クメーナの語り部》で青緑マーフォークを組めないか?」と聞いたのですが、全員の答はノーでした。その中にはマーフォーク使いもいます。
しかし発売後すぐにイクサランのマーフォークを加えたデッキが結果を出し、メタゲームの一部になりました。その中には《クメーナの語り部》もしっかり入っています。
条件付きでも2ターン目から2点のクロックを刻める存在がいれば、その色や部族のビートダウンが組める証といっても良いです。どんな環境でも油断は出来ません。
2マナ以下で4/4以上になれるクリーチャー
(例)
《タルモゴイフ》
《氷の中の存在》
《金属製の巨像》
《虚ろな者》
シナジーでコストが軽減されたり、条件を達成したら爆発的なスペックを出せるクリーチャーも見逃せない。
2マナ3/3や3/2だとそこそこ見かける数字ですが、2マナで4/4だとデッキを考える価値があります。あの《タルモゴイフ》でさえ始めはカスレア扱いだったとよく言われますね。
特にモダンで見た場合、4/4というのは特別な数字。
まずタフネス4は単純に《稲妻》と《神々の憤怒》を耐えられる除去耐性。これだけで対処できない相手が出てきます。
そしてパワー4はモダンだと《頑固な否認》が本気を出すライン。グリクシスシャドウのようなカウンターを仕込める骨太のデッキを組める可能性が生まれます。単純にパワーが3から4に上がると相手を倒すまでの回数も7から5まで減るので脅威として段違いです(《甲鱗のワーム》なら3回ですが)。
各ターンにトークンかカードを増やす4マナ以下のパーマネント
(例)
《ネクロポーテンス》
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》
《薄暮見の徴募兵》
《反逆の先導者、チャンドラ》
《アズカンタの探索》
みんなのトラウマその2
《薄暮見の徴募兵》やギデオンがクリーチャーを増やしていくのをただ指をくわえて見るしかない、そんなスタンダードもありました。
仮に構築や手札に加える対象に条件があったとしても、回数制限も無しにリソースを毎ターン増やす効果は、4マナ以下だとスタンダードのバランスを狂わせるカードだと確信しています。
4マナというのは例えば赤単のような速いデッキでも手が出せるコストです。そのようなコストで強力なドローエンジンを手軽に使うことが出来れば、他のデッキはすべてそのアドバンテージを前提に組まなければならず、シナジーやギミックを駆使するようなデッキ、その他多くのデッキが締め出されることになります。
ちなみに管理人はイクサラン環境でコントロールは死滅すると思ってましたが、《アズカンタの探索》がドローエンジンとしてコントロールを大きく強化しました。プロツアーイクサランではほとんど使われていませんでしたが、まだやれると思います。
最後に
今回書いた基準に入らないからカードが弱いと言うことはありません。
しかし、当てはまるカードは何かしらデッキを生み出したり、カードパワーが高かったり、悪用出来る可能性があるものです。新しい環境でデッキを組むとき、カードを予約するときに、冒頭で紹介した記事と一緒に思い出してくれたら幸い。
他にこんなカードは大体強い、逆にそうでもない例はあるでしょうか?もしあればコメントしてもらえると、記事を読んだ他の読者が助かります。
それでは、隠された《宝物》が見つからんことを。