気になるデッキ:グリクシス《死の影》の固まってきた基本形
2017/07/27
今回は面白そうなデッキ・・・ではなく、もう何度も見てきた《死の影》系のデッキです。トップメタとして大きな大会では何度も上位に複数入賞しています。相当メタられているはずですが、それでもきちんとプレイングを練り込んだ《死の影》は確実に大会上位を荒らしまわる力を十分持っていますね。
グリクシスシャドウ
(SCG Atlanta チーム構築4位)
クリーチャー16
4:《死の影/Death's Shadow》
4:《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
4:《通りの悪霊/Street Wraith》
2:《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》
2:《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》
呪文25
4:《致命的な一押し/Fatal Push》
2:《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》
4:《血清の幻視/Serum Visions》
3:《頑固な否認/Stubborn Denial》
4:《思考掃き/Thought Scour》
4:《思考囲い/Thoughtseize》
2:《終止/Terminate》
2:《コラガンの命令/Kolaghan's Command》
土地19
2:《血の墓所/Blood Crypt》
4:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
1:《島/Island》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
4:《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
1:《蒸気孔/Steam Vents》
1:《沼/Swamp》
2:《湿った墓/Watery Grave》
サイドボード15
1:《力ずく/By Force》
2:《儀礼的拒否/Ceremonious Rejection》
3:《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》
2:《集団的蛮行/Collective Brutality》
1:《対抗突風/Countersquall》
1:《戦慄掘り/Dreadbore》
2:《神々の憤怒/Anger of the Gods》
1:《イゼットの静電術師/Izzet Staticaster》
1:《コラガンの命令/Kolaghan's Command》
1:《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope》
このリストはたくさんあるレシピの中から比較的値段が安めのものを選びました。一応調べた時にMTGGoldfishで1000ドルを切っていた数少ないリストです。
メインデッキはここ最近よく見かける形で非常に安定性に優れた調整です。重ね引きして困らないように《黄金牙、タシグル》を3枚から2枚に減らし、《グルマグのアンコウ》を2枚に増やしています。また《稲妻》《ティムールの激闘》などが入れられる枠を削って《頑固な否認》を3枚と若干多めに入れてるのも、グランプリ神戸があったころのレシピと微妙に違います。
『破滅の刻』が出た当初は《立身/出世》なども話題になりましたが、汎用性の高いカード、デッキの動きを崩さないいつどんな相手に引いても強いカードを優先して入れるという方向性みたいです。
サイドボードはドレッジもケアできてアグロデッキに1枚で勝てる《神々の憤怒》、バーンに大きく有利を取れる《集団的蛮行》2枚はメジャーですが、親和対策なのか《力づく》が珍しい。
墓地対策は《虚無の呪文爆弾》が選ばれていて、コントロールや同系対決でもアドバンテージを失わずに相手の墓地ギミックを止められます。ここにも安定性を追求するという一貫性が見られますね。
またこのデッキは白をタッチしていないので、サイドボード後は相手の《未練ある魂》が最大の障害になります。
白なしのグリクシスでは大抵《イゼットの静電術師》で対抗するほか、《最後の望み、リリアナ》でトークンを削りつつアドバンテージ勝負に勝つプランも存在します。自分で白なしを使っていた時はそれでも相手のトークンは苦しかったですね。たまにですがトークン対策のためだけに《集団疾病》が採られているリストもあります。
人数的に膨れ上がってきたグリクシスシャドウの中でも、特に安定性や一貫性に特化したリスト。モダンで使うデッキが分からない、とりあえずトップメタを使いたい方はまずこのデッキを試してみてはいかがでしょう?ライフと引き換えに巨大なクリーチャーが1マナ2マナで出てきて瞬殺する感覚は病みつきですよ・・・
MTG 黒(WWK)死の影(JPN) |
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