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【翻訳】SCGより、EDH(統率者)でシナジーを組むための基本

      2016/06/23

BannerJoriEn

少し前に統率者に大金は要らないという記事を書いた方がその続編として、シナジー中心のデッキ構築を解説する記事を書いていますので、翻訳してみました。EDHをこれから自分で組んでみようと思うプレイヤーは参考になると思います。

翻訳はある程度要約と簡略化を含むので原文もどうぞ。
Building For Synergy in Commander by Erik Tierman

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翻訳

前回は「統率者はお金持ち専用だ!」という考え方に異を唱えた。その中で、シナジーを意識してデッキを構築するということも話したよね。統率者では、良いカードを入れようとするとテーマが薄れてしまうという性質がある。基準と呼ばれるカードの多くが、特に悪影響を与えるんだ。

CardJacetheMindSculptorJ

《師範の占い独楽》は強力だが、君のデッキが継続的に3枚くらいカードを引けるなら他のカードの方が強い。《精神を刻む者、ジェイス》は確かにモダンで禁止されたが、統率者ではせいぜい4マナの《渦巻く知識》だ。強いカードを使うなとは言わないが、適材適所というのもある。

ここでシナジーが出て来る。君の中にいるSam BlackやPatrick Chapinを呼び覚ませ。統率者ではシナジーに富んだ、イノベーターになる必要がある。面白いデッキを目指そう。

さっきから言っているシナジーとは何か?簡単だ。君のカードは常に自分のゲームプランを進めなければならない。シナジーは単純にグッドスタッフを使うのとは違う。デッキの全てが一つの機械のように動くという意味だ。

例えば《帰化》はアーティファクトやエンチャントを破壊するが、《胞子の教祖、ゲイヴ》を統率者にしてデッキを組むなら《隔離する成長》と《火花の結実》がトークンのテーマに適している。一見して弱く見えるカードを使う方が、デッキ全体としては優秀なカードになることがある。果たしてすべてのデッキが《大修道士、エリシュ=ノーン》を使う必要があるだろうか?(友人の半分以上がこのカードを使わなければならないと思い込んでるので取り上げた。)ノーンがそのデッキの何に貢献する?

僕自身、先ほど挙げたSam BlackやPatrick Chapinのような優れたビルダーではないから、機械のようなシナジーデッキは簡単に組めない。しかし、雪だるま式のように考えればいい。雪玉は転がりながら大きくなる。やがて大きくなって雪崩のように止められなくなる。すべてのカードが雪である必要は無いが、雪玉を押して大きくしなければならない。

★統率者が構築を助ける

統率者はそれ自身がデッキの出発点になる。統率者に選んだカードを使いこなすようにデッキを組んでいけば、デッキの焦点が絞られていき、自然と機能的なデッキになる。

CardDamiaJ

僕が組んだ《石の賢者、ダミーア》は、ダミーアで手札を補充できることを利用するのが全てだ。全体的なテーマはコントロールすることだけだ。これから統率者を始めるプレイヤーは、自分が好きな伝説のクリーチャーを見つけて、その相棒と組み合わせたら強いカードを集めていくのが、構築済みデッキに頼らずにデッキを作る最適な方法だ。

君たちの中には統率者がそこまでシナジーに関係する必要があるのかと疑うかもしれない。たしかに、《威圧の杖》《玄武岩のモノリス》《ブライトハースの指輪》で勝つデッキなら、別に統率者は要らないと思うかもしれない。それでも統率者はデッキがこうしたいと思う事を表現する。大抵のプレイヤーならこの場合、アーティファクト利用を助けたり、カードを選択したり、カードアドバンテージを得られるような統率者を選ぶはずだ。

もし君が《大天使アヴァシン》を統率者にしたら、対戦相手は上記のコンボが潜んでいるとは思わないだろう。しかしデッキに選ぶカードは、《大天使アヴァシン》と絡むけど君のゴールを助けない。あるいは君のゴールを助けるけど統率者には絡まない。統率者がデッキの中心かデッキの補助をする存在でなければ、君のデッキは動きがぎこちなくなる。(色合わせだけに統率者を選ぶという選択肢もあるが、それは退屈だし、意味も無くカードを突っ込むだけのヴィンテージもどきに付き合うつもりはない。)

真に統率者として人気のあるカードは、統率者がもたらす継続性とシナジーによってデッキの中心になる存在だ。例えば《結界師ズアー》のデッキは、ズアーを素早く唱える手段とズアーの攻撃で戦場に飛び出すパーツで作られている。

★例:ジョリー・エンの場合

CardJoriEnJ

私の《遺跡潜り、ジョリー・エン》デッキはシナジーを活かしつつ、生き残るために他のデッキも入っている例だ。ジョリー・エンはカードを引く能力を誘発するために少なくとも2枚の呪文が必要だ。1ターンにでっかい呪文を2つ唱えることも無くはないが、相当のサポートが必要だろう。それよりも、私は小さな呪文をたくさん唱えて継続的に効果を誘発できる方向にデッキを組んだ。

(デッキの予算についての補足:このデッキは僅かに高額カードが入っている。私は「ミラディン」当時にスタンダードを始めてパックから《世界のるつぼ》を引いた。さらに、この年に引退して引っ越す友人から要らないカードを安く買い取った。フェッチランドは「タルキール覇王譚」のものを発売された直後に入手したので実際安い。《世界のるつぼ》などは手頃だが、他の高額カードはどれも予算に合わせて代替が利く。)

★サンプルレシピ 《遺跡潜り、ジョリー・エン》

土地 37枚
10:《島/Island》
9:《山/Mountain》
1:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
1:《統率の塔/Command Tower》
1:《進化する未開地/Evolving Wilds》
1:《イゼットの煮沸場/Izzet Boilerworks》
1:《イゼットのギルド門/Izzet Guildgate》
1:《汚染された三角州/Polluted Delta》
1:《聖遺の塔/Reliquary Tower》
1:《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
1:《シヴの浅瀬/Shivan Reef》
1:《背骨岩の小山/Spinerock Knoll》
1:《蒸気孔/Steam Vents》
1:《硫黄の滝/Sulfur Falls》
1:《急流の崖/Swiftwater Cliffs》
1:《邪神の寺院/Temple of the False God》
1:《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》
1:《トレイリア西部/Tolaria West》
1:《Volcanic Island》
1:《アカデミーの廃墟/Academy Ruins》

クリーチャー 17枚
1:《エーテリウム角の魔術師/Etherium-Horn Sorcerer》
1:《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》
1:《占いフクロウ/Augury Owl》
1:《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》
1:《氾濫の始源体/Diluvian Primordial》
1:《濃霧の層/Fog Bank》
1:《霜投げ/Frostwielder》
1:《にやにや笑いのイグナス/Grinning Ignus》
1:《イゼットの時術師/Izzet Chronarch》
1:《稲妻の狂戦士/Lightning Berserker》
1:《精神叫び/Mindshrieker》
1:《金切り声のドレイク/Shrieking Drake》
1:《地の底の精霊/Subterranean Spirit》
1:《粗石の魔道士/Trinket Mage》
1:《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》
1:《竜英傑、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Dracogenius》
1:《空召喚士ターランド/Talrand, Sky Summoner》

呪文 45枚
1 《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》
1 《連合の秘宝/Coalition Relic》
1 《統率者の宝球/Commander's Sphere》
1 《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》
1 《ダークスティールの鋳塊/Darksteel Ingot》
1 《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》
1 《探検の地図/Expedition Map》
1 《ゴルゴンのフレイル/Gorgon Flail》
1 《ゴルゴンの首/Gorgon's Head》
1 《イゼットの印鑑/Izzet Signet》
1 《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
1 《精神石/Mind Stone》
1 《ギルドパクトの印章/Seal of the Guildpact》
1 《太陽の指輪/Sol Ring》
1 《思考の器/Thought Vessel》
1 《不安定なオベリスク/Unstable Obelisk》
1 《ヴィダルケンの宇宙儀/Vedalken Orrery》
1 《予期の力線/Leyline of Anticipation》
1 《紅蓮術師の突撃/Pyromancer's Assault》
1 《渦まく知識/Brainstorm》
1 《転覆/Capsize》
1 《彗星の嵐/Comet Storm》
1 《捨て身の狂乱/Desperate Ravings》
1 《時を越えた探索/Dig Through Time》
1 《嘘か真か/Fact or Fiction》
1 《巨人の陥落/Fall of the Titans》
1 《核への投入/Into the Core》
1 《ウーナの寵愛/Oona's Grace》
1 《反復/Reiterate》
1 《星の嵐/Starstorm》
1 《空砕きの呼び声/Call the Skybreaker》
1 《連鎖反応/Chain Reaction》
1 《押し潰す触手/Crush of Tentacles》
1 《豚の呪い/Curse of the Swine》
1 《加工/Fabricate》
1 《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
1 《炎の突き/Flame Jab》
1 《精神の願望/Mind's Desire》
1 《ミジックスの熟達/Mizzix's Mastery》
1 《神秘の回復/Mystic Retrieval》
1 《定業/Preordain》
1 《複製の儀式/Rite of Replication》
1 《呪文ねじり/Spelltwine》
1 《盗品/Stolen Goods》
1 《汚損破/Vandalblast》

★デッキに込められたシナジー

マナ・アーティファクト

多くの統率者デッキは《スランの発電機》《金粉の水蓮》のようなマナ加速を使う。ジョリー・エンはそういうデッキではない。代わりに11枚のコスト3以下であるマナ・アーティファクトを入れている。それらを唱えてから、そのマナを使ってジョリー・エンの能力を誘発する呪文を唱えたいんだ。

デッキには《粗石の魔道士》や《加工》で探してすぐに唱えられる軽いアーティファクトを入れてある。《太陽の指輪》、《バジリスクの首輪》、《探検の地図》、《永遠溢れの杯》はどれもジョリー・エンのドロー能力を誘発しやすい。マナ・アーティファクトはマナ基盤になるし、装備品はデッキのサブテーマに関係する。

接死ティム

今回入れたサブテーマはこいつらだ:《霜投げ》、《狡猾な火花魔道士》、《地の底の精霊》、《竜英傑、ニヴ=ミゼット》。《霜投げ》は対象を追放し、《地の底の精霊》は地上のクリーチャー全体にダメージ(自身はプロテクションでダメージを受けない)だ。ニヴ=ミゼットはカードを引き、終盤ではダメージ源にもなる。どれも接死を得ることで素晴らしい威力となり、デッキに必要なリセット呪文を抑える。

回顧

《ウーナの寵愛》や《炎の突き》はジョリー・エンのドロー能力を誘発させる。しかし真の力は墓地に行ってから発揮され、余分な土地を捨てることで何度でも唱えられる。《空砕きの呼び声》は5/5飛行を生み出し、《シヴ山のドラゴン》並みのエレメンタルが数体もいたらゲームは終わらせられる。このデッキで一番勝利に貢献しているカードがこのカードだ。

なお回顧呪文が《世界のるつぼ》をデッキに入れた理由だ。回顧に《世界のるつぼ》は関係ないが、、捨てた土地をプレイできれば多大なアドバンテージになる。フェッチランドとも相性が良いが、このデッキをフェッチだらけにする気はない。念を押すがたまたま持っていたから入れてるだけで、《世界のるつぼ》はこのデッキに必須ではない。

瞬速

手札のカードに瞬速を与えるカードがあれば、《遺跡潜り、ジョリー・エン》のドローを相手のターンにマナを立てて誘発させられる。特に《金切り声のドレイク》は一見とんでもないデメリットを持っているようだが、「青青」を全てカードに変える影のヒーローなのだ。

カードを唱えるカード

最後は、1枚で2回呪文を唱えるカードだ。《エーテリウム角の魔術師》は特に準備もいらないし簡単だろう。《盗品》はコストも軽く、相手のデッキからカードを唱える。《ミジックスの熟達》は墓地のインスタントかソーサリー1枚、あるいは墓地にある呪文の山を全部唱えられる。《精神の願望》は特に勝ちに繋がる可能性が高い。サポートは必要だがストームを稼ぐのは難しくない。私がこれまで《反復》と組み合わせて1ターンに作ったコピーの最高記録は23回だ。

★シナジーを維持しよう

このデッキ全体が、《遺跡潜り、ジョリー・エン》の能力を最大限誘発して流れるようなドローを続けるために一つになっている。中には若干《連鎖反応》や《豚の呪い》のような回答のカードも含まれている。死んだらそのゲームは勝てなくなるからね。

このデッキで、シナジーがどういうことか、雪玉が大きくなって雪崩になるようにデッキを作るという意味が分かったと思う。デッキを構成する全てがデッキの目的を後押しして、雪玉を転がすんだ。

君ならどんなシナジーデッキを組む?このデッキに追加したい効果はあるかな?シナジーを加えるカードと君の友達のパーマネントに回答するカードのバランスはどうするかな?

(翻訳終了)

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 - EDH/統率者, カジュアル