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ようやくMTGに復帰できた雑魚プレイヤーの翻訳中心ブログです。

【翻訳】サイドボードの作り方とハマりやすい罠

      2017/07/08

デッキを作ったとき、おろそかに出来ないのが、やはりサイドボード。

1コマ漫画目当てで時々チェックしているカナダのMTGサイト、manadeprived.comで見つけた記事です。サイドボードを組む時の基本、特殊な変形サイドボーディングの考え方など。

(意訳・省略も多少含みます。原文はこちら)

A Brief Guide to Sideboarding(manadeprived.com)

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(翻訳)

サイドボードを適切に組んで使うことは、マジックのデッキ構築でも最も熟練した技術の1つだ。多くの場合、それぞれのプレイヤーがゲーム間で自分のカスタマイズできた後に適用されるアドバンテージかディスアドバンテージが勝者を決める。そこで、その15枚の黄金の鉱脈の異なる組み合わせ、変形サイドボーディングがどんなものか、「罠」になるカードは何か、サイドボード後に戦術やカードがどう変わるかを見ていこう。

君は何を達成しようとしているのか?

サイドボードを組む時に最初に聞くべきことだと思う。カードは絶対に単なる小さな強化の集まりであってはならず、マクロとミクロのレベルで個々のマッチアップにインパクトを与えなければならない。君のサイドボードの変更は、単体で引いたときに強くインパクトがあり、理想的にはマッチアップ全体で君のデッキの大きなゲームプランを補強するものだ。

《霊気池の脅威》が無くなった新しいスタンダードでのティムールエネルギーがサイドボードから入れてくる《本質の散乱》を考えてみよう。エネルギークリーチャーのミラーではこのカードは強力な1対1交換で序盤に引くと効果的だ。しかし長いゲームを通して、君がメインデッキでは対処できない《逆毛ハイドラ》と《栄光をもたらすもの》の両方に対して1対1の回答を与えてくれる。つまり、君のデッキや手札の《本質の散乱》によって、君は呪禁ハイドラで追い詰められないようにプレイできるのだ。

「自分の」デッキのためにサイドボードを組め

サイドボード、サイドボードカードは、自分がどのアーキタイプをプレイしていて、君のゲームプランがどれだけ直線的か、または受動的かで全く異なる。典型的な「フェアデッキ」は幅広いマッチアップに対処できる柔軟なサイドボードカードを求める。これは、どのマッチアップにも5~6枚のカードを入れるモダンのジャンドみたいなデッキの事だ。アンフェアな戦術、例えばモダンの《むかつき》では、サイドボードで異なるアプローチを行う。これらは自分の核となるゲームプランが損なわれないようにして、予測される特定の対策カードへの回答だけを入れる。例えば、《ルーンの光輪》か《神聖の力戦》を破るために《解呪》を入れたり、手札破壊の効果を抑えるために自分でも《神聖の力戦》を持ってくる。しかし君はこういうコンボデッキが自分の戦術を見直して7~10枚もカードを入れることは無い、なぜならメインの戦術をあまりにも薄めることになるからだ。

経験上、この理屈は以前は誤りだった。過去にはレガシーのストームみたいなデッキがよりフェアな《闇の腹心》を絡めたサイドボードのパッケージで成功した例もあった、しかし一般的にこの手のアイデアは失敗する。有名な例はモダンのバーンがサイドボードから使う《流刑への道》だ。私は今まで数えきれないくらい自分の《タルモゴイフ》が流刑されて、《溶岩の打ち込み》じゃなくて喜んでいた。このような直線的なデッキでは、サイドボードの入れ過ぎは、サイドボードの入れ替えが少な過ぎる場合よりも弱くなる。

先手と後手のサイドボーディング

先手と後手の違いは、強力なサイドボードの対策がある下環境よりも、スタンダードやリミテッドのようなクリーチャー中心でカードパワーの低い環境で強調される。スタンダードはサイドボード後の先手と後手の違いを理解することで有利になりやすい環境だ。まず、現在のスタンダードのようなクリーチャーが殴り合うフェアなマッチアップでは、どちらのデッキもサイドボード後は低速化することを理解しなければならない。どちらのデッキにも回答が増えるので、適切に脅威を並べて脅威の密度を最大化するのが鍵だ。まず先手から始めよう。先手の場合、君は質問を投げかける側で、対戦相手が回答を出す側だ。そのため、君はデッキに可能な限り多くの脅威を入れるのだ。もう一度スタンダードのティムールエネルギーのミラーを例にしよう。これらのデッキはだいたいサイドボードに追加の除去を2~4枚入れている。反射的に君は必要な回答のためにこれらを入れたくなるかもしれない。たぶん《反逆の先導者、チャンドラ》は《栄光をもたらすもの》に弱いからサイドアウトして、もう少し削る必要があるから《牙長獣の仔》を2枚へらす。君は知らぬ間に先手の状態で除去や受け身のカードに偏って、対戦相手は《逆毛ハイドラ》を叩きつけて突然戦場をコントロールする。こういう環境では先手が持つ優位性を可能な限り活かすことが肝要だ。先手ではデッキを薄めてはいけない

後手では、これが変わる。君はアドバンテージを失った状態で始まるから、それらの受動的なカードが欲しい。君はアドバンテージを取り返す手立てを見つけるまで、何が何でもカードを交換しないといけない。このケースでは《栄光をもたらすもの》を見つけるまでだ。君のデッキではこのカードがゲームのテンポを変える可能性が高い。これを全部考えると、もしかしたら《牙長獣の仔》は要らないかもしれない、なぜなら相手が2マナのマナクリーチャーを持ってたら荷が重いからだ。相手に2マナ分も先を越されないことが最重要なので、《マグマのしぶき》の見方も変わってくる。

最後に、先手か後手かで君のサイドボード後の回答の強さを変える、相手のデッキに入っているカードに注意しよう。スタンダードの一番の例は《キランの真意号》だ。マルドゥ相手のサイドボード後で、君が先手なら真意号を打ち落としてギデオンへの回答にもなる《否認》が強い。一方で、君が後手で2マナ域を《否認》しようとしていたら、君は酷い目にあうだろう

変形サイドボーディングとは?

この説明の基準のため、私自身、Daniel Fournier(トップ8)、Jeff Swaluk、Jonny Teigesserがグランプリモントリオールで使った《霊気池の脅威》デッキを見てほしい。

(※現在スタンダードで《霊気池の脅威》は禁止です!)

クリーチャー17
4:《導路の召使い/Servant of the Conduit》
4:《ならず者の精製屋/Rogue Refiner》
4:《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger》
3:《つむじ風の巨匠/Whirler Virtuoso》
2:《不屈の追跡者/Tireless Tracker》
呪文21
4:《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel》
4:《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning》
4:《霊気との調和/Attune with Aether》
3:《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller》
2:《否認/Negate》
土地22
4:《霊気拠点/Aether Hub》
4:《植物の聖域/Botanical Sanctum》
4:《尖塔断の運河/Spirebluff Canal》
2:《獲物道/Game Trail》
1:《伐採地の滝/Lumbering Falls》
5:《森/Forest》
1:《山/Mountain》
1:《島/Island》
サイドボード15
4:《牙長獣の仔/Longtusk Cub》
3:《金属の叱責/Metallic Rebuke》
2:《不屈の追跡者/Tireless Tracker》
2:《否認/Negate》
2:《焼けつく双陽/Sweltering Suns》
2:《慮外な押収/Confiscation Coup》

我々は《霊気池の脅威》が倒さなければならないデッキだと分かっていて、この変形サイドボーディングのプランでテストして成功していた。これはDaniel Fournierが自分が「発明した」と実際に主張した唯一のものでもある。振り返ると、Paul Deanが自身の形でスタンダードのグランプリに2連続でトップ8を決め、上記の形がミラーに対抗する一番良いやり方ではないと証明した。それでも、これは変形サイドボーディングのプランがどういうものかを示す良い具体例になる。

Fournierはミラーマッチで13枚のカードを投入して、《霊気池の脅威》パッケージを全部サイドアウトしていた。また、サイドボードの枠を増やすと同時にサイド後には追跡者を4枚デッキに入れられるように、メインデッキに《天才の片鱗》の代わりに《不屈の追跡者》を入れていることも特筆すべきだろう。私の考えでは、その選択が変形サイドボーディングの真髄だ。君はメインデッキとサイドボードではなく、75枚のカード全体を通してゲームプランを考えさせられるのだ。

これらのプランを考える上でカギになるのは、身を委ねることだ。これだけ思い切ったことをする決断をしたら、もうゲーム中は引き返せない。君は《牙長獣の仔》を狙う相手の《蓄霊稲妻》に対して、相手のデッキに《霊気池の脅威》があると分かっていても《否認》を打たなければならない、なぜならそれが君のデッキ構築に託したことだからだ。もちろんこれらのプレイングには微妙な違いがある。もし別の脅威があるなら、《蓄霊稲妻》を解決させても良いかもしれない、しかし大事なことは、サイドボード後にこのような大きな変更をしたなら、君のデッキが求めるようにプレイするべきだという事だ。これが変形サイドボーディングの本当のリスクだ。機能するためには大量のスロットとマクロのゲームプランの大部分を喰う。それを理解しなければ死ぬのだ。

カードがどう変わるか

サイドボード後はどちらのプレイヤーも回答を詰めこむのでゲームが遅くなりやすいと前述した。これは君の一部のカードのテキストを事実上変える、それを把握しよう。これが《不屈の追跡者》がサイドボードで注目される理由だ。追加のカードアドバンテージとマナの利用先はロングゲームで強力であり、君のデッキにはたどり着きたいカードが大量にある。ゲーム1では、追跡者は自身と似たようなカードを引くのみでむしろ遅く、それほど仕事をしない。この論理はレガシーでストームでも利用されている。相手が妨害手段を大量につぎ込むことが分かっているので、禁止前は1~2枚の《師範の占い独楽》をライブラリーのトップからより良いカードを引くためによくサイドインしていた。

外科的摘出の罠


これはたった1つ、プロコミュニティがサイドボードの問題で良く文句を言う事・・・誤解されているカードだ。

《外科的摘出》効果:これらのカードをデッキに入れるべき時は指定するカードが無ければ相手が勝てない、または指定するカードを排除しないと君が勝てないと感じる時だ。この例外はもちろん《外科的摘出》が対策になるリアニメイトデッキ。フェアなマジックの範囲内でどれだけ0対1交換が酷いかいくら強調してもし足りない。これを《死の影》デッキに相手に入れて《死の影》を奪おうと思ってはいけない。君は《黄金牙、タシグル》に殺される。《没収》はデッキの多くのカードを無力化出来たから《霊気池の脅威》デッキに強かった。同じように《外科的摘出》はレガシーのLandsやリアニメイト相手にカード1枚の力を発揮するから実際に良かったのだ。

サーチなしで1枚挿しの爆弾カード:これはもっと状況次第だが、話す価値はある。私は前のスタンダードでよく《霊気池の脅威》を相手に《虚空の選別者》を、または《瞬唱の魔道士》《未練ある魂》デッキで《安らかなる眠り》を2枚ほど入れるのを見ていた。この記事で何度も何度も言ったように、サイドボードは全体的なゲームプランを考えなければならない。君のデッキが完全な能力で機能するようにしつつ効果的なサイドボードカードを入れることがほとんどすべての場合正しい。君はより強力な《安らかなる眠り》よりも《貪欲な罠》か《虚空の力戦》の方が欲しいかもしれない。《虚空の選別者》についても同じように感じた。これは「うっかり勝った」カードだが、君のデッキがやろうとしている他の事と噛み合っていない。サイドボードは尖るのではなく戦略的にならなければいけない。この例外は君のデッキがサイドボード後に《虚空の選別者》のような尖ったカードに適合して、唱えるか探すことが出来る場合だ。これが《召喚の調べ》《集合した中隊》デッキでシルバーバレットが強力な理由でもある。

君が使いたくない相互干渉:もし君がサイドボードのカードに合わせてプレイの仕方を変えたくなければ、サイドボードにそれを入れてはいけない。単純に聞こえるが、デッキ構築で考えるべきことだ。もしクリーチャーデッキのサイドボードに4枚の《否認》を入れた場合、君は《否認》2枚の手札をキープしたいか?マナカーブ通りにクリーチャーをプレイする事を諦めて《否認》を握っておくか?すべての選択は、15枚の金脈のフルパワーにアクセスする前に回答が必要な課題を伴う。

(翻訳ここまで)

サイドボードとメインデッキの噛み合わせ、難しいですね。この記事を見て思い出しましたが、モダンのジェスカイフラッシュが時々入れている《黄昏+払暁》も、こちらの《呪文捕らえ》や《瞬唱の魔道士》は残しつつ相手の《死の影》やエルドラージだけをリセット出来て凶悪。

デッキ本来の流れを崩さないカード選択は難しいけど意識するべきですね。

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