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【翻訳】マルドゥ機体(タッチ青)調整とサイドボードガイド

      2017/05/18

アモンケットのリリース直後はマルドゥ機体がトップメタに居座っていましたが、プロツアーで景色は一変しました。それでも充分な力を持っているデッキですし、禁止の気配もだいぶ無くなったと思います。

そこでChannel Fireballからタッチ青型のデッキ記事がサイドボーディング付きで登場。《霊気池の脅威》が増えた環境でもまだまだ現役から引退することは無さそうです。

(意訳・省略もあります。原文はこちら)
Mardu Blue Update and Sideboard Guide By Andrea Mengucci

(翻訳)

シーズン3回目のプロツアーはいつも私にとって最高のイベントだった、直近3回では2回のトップ8、トップ16が1回だ。ナッシュビルに向かいながら期待していて、特別なものになると私は知っていた、そしてその結果、親友のCristian Calcanoが初めてのトップ8になって私自身もゴールドレベルまであと1ポイントになった。

過去数回のプロツアーと違って、オンラインでのリミテッドの準備とローカルのブランプリのために、本番前の月曜日までナッシュビルに到着はしなかった。

スタンダードでは、私達のチームは2つに分かれた。8人は黒単ゾンビをプレイして、4人はマルドゥブルーをプレイした。リーダーのLee Shi Tianは信頼していたが、今回はKelvin Chewと私で今回使う事になったデッキに取り組み、私たちはともに7-3の記録を決めた。

このリストはプロツアーでプレイしたものとカードが少し違うが、先週末の後で私が推奨するものだ。

Mardu Blue

クリーチャー17
4:《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger》
4:《スレイベンの検査官/Thraben Inspector》
4:《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar》
2:《経験豊富な操縦者/Veteran Motorist》
3:《歩行バリスタ/Walking Ballista》
呪文19
4:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》
4:《キランの真意号/Heart of Kiran》
3:《霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester》
3:《致命的な一押し/Fatal Push》
4:《無許可の分解/Unlicensed Disintegration》
1:《木端/Cut》
土地24
3:《平地/Plains》
3:《霊気拠点/Aether Hub》
2:《泥濘の峡谷/Canyon Slough》
4:《秘密の中庭/Concealed Courtyard》
4:《感動的な眺望所/Inspiring Vantage》
4:《産業の塔/Spire of Industry》
4:《尖塔断の運河/Spirebluff Canal》
サイドボード15
2:《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》
2:《石の宣告/Declaration in Stone》
3:《金属の叱責/Metallic Rebuke》
2:《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger》
1:《さまよう噴気孔/Wandering Fumarole》
2:《儀礼的拒否/Ceremonious Rejection》
2:《チャンドラの誓い/Oath of Chandra》
1:《グレムリン解放/Release the Gremlins》

カード選択

《霊気圏の収集艇》

この機体を忘れた人もいるだろうが、このデッキが一番苦手なマッチアップであるゾンビ相手の強力な武器だ。4色のマナベースで《霊気拠点》を補充する助けにもなる。

ミラーマッチでは《致命的な一押し》を避けるのが素晴らしい、マナが立った相手にも攻撃出来て、《キランの真意号》ではできないからだ。搭乗1はゾンビに強いカードである《歩行バリスタ》をプレイできると言う事も意味する。《経験豊富な操縦者》よりもずっと良いカードだ。

《木端》/《微塵》

プロツアーでは、2枚の《木端》と3枚だけの《無許可の分解》を使う事を選んだ。ゾンビ相手には良いが、《大天使アヴァシン》や《奔流の機械巨人》には弱くなる。全体として悪い選択ではなかったが、私は従来の4/1に戻そうと思う。

《大天使アヴァシン》または《栄光をもたらすもの》

私たちは24枚の土地をプレイしてサイド後に25枚・・・《耕作者の荷馬車》無しだ、それは4マナ域までしかプレイできない事を意味する。少ない土地の枚数はマナフラッドを起こしたくなければ重大だ。《霊気圏の収集艇》を選択したからアヴァシンを入れるスロットが無くなり、ゾンビ相手なら問題無い時もあるかもしれないが、《霊気池の脅威》とのマッチアップでは弱い。

《尖塔断の運河》

《霊気池の脅威》はプロツアーで3つのTier1デッキの一つで、私たちはそれは分かっていた、だから従来のマルドゥが上手く行かなかった。このマッチアップでは手札破壊はカウンターほど効果的ではない。また《新たな視点》も私が使っていて手堅い選択だと感じていたから警戒していた。《新たな視点》相手には《否認》を使ったが、今後は《儀礼的拒否》を使うだろう。

《耕作者の荷馬車》は無いが、私たちはそれでも12枚の青マナ源(サイドボードには《さまよう噴気孔》)があり、3ターン目に安定して青い呪文を唱えるには十分だった。《霊気拠点》は《霊気圏の収集艇》で強化され、他のマルドゥのリストよりもわずかに良い土地になった。

私は55位で終わり、ドラフトで3-3、構築で7/3になりプロポイントを6点獲得、ゴールドレベルまであと1点になった。これが私が戦った相手だ。

マルドゥ:4-1
霊気池の脅威:2-0
白青フラッシュ:1-0
ゾンビ:0-2

Lee Shi Tianのような達人がチームにいた事がミラーマッチの4-1に不可欠だった。彼は多くのマッチアップでの秘密を私に公開してくれて、プレインズウォーカーのプランは私がいつも求めていたものだった。

ゾンビは明らかに最悪のマッチアップだった。テストでは50-50に近い結果だったが、プロツアーでは相手はいつも私を轢き殺して、私は《石の宣告》を全く引けなかった。

サイドボードガイド

対マルドゥ

OUT
4模範的な造り手
1霊気圏の収集艇
2経験豊富な操縦者
1木端/微塵

IN
2チャンドラの誓い
2反逆の先導者、チャンドラ
2先駆ける者、ナヒリ
1さまよう噴気孔
1グレムリン解放

先手でも後手でもギアを変えられるようにするべきだ。《模範的な作り手》は相手の除去に弱く、君の焦点はプレインズウォーカーと機体で有利な戦場を作ってゲームを伸ばすことに集中するべきだ。

《死の宿敵、ソリン》をプレイしないことを強く勧める、6マナは無限のようにも思えて、このカードでは他の選択肢ほど大きな改善にはならない。多くの相手は私に対してソリンをプレイしたが、毎回タップアウトを待っている《キランの真意号》があったから、1ターンより長く生き残る事は無かった

対ゾンビ

OUT
4模範的な作り手
4屑鉄場のたかり屋

IN
2チャンドラの誓い
2先駆ける者、ナヒリ
2反逆の先導者、チャンドラ
2石の宣告

テスト中に《光輝の炎》と《燻蒸》が多くの人が思う程強くないことが分かった。《無情な死者》には死んでほしくなく、相手は理由もなく過剰に展開をしたくなかった。なにより《リリアナの支配》と《闇の救済》があるからリセットは関係なく、このデッキの一番の問題だった。

空の戦場にプレインズウォーカーを着地して、ブロックされないフライヤーで攻撃できればゾンビに勝てる。君は常にコントロールの側に立ちたいから、《模範的な作り手》と《屑鉄場のたかり屋》はサイドアウトだ。

対《霊気池の脅威》

OUT
3致命的な一押し
1無許可の分解
3歩行バリスタ
1霊気圏の収集艇
1泥濘の峡谷

IN
2儀礼的拒否
3金属の叱責
2反逆の先導者、チャンドラ
1さまよう噴気孔
1石の宣告

これはサイドボード後に非常に有利なマッチアップだったが、私たちは4枚の《炎呼び、チャンドラ》を入れた形を持ってなかった。もしその形が増えるなら、《否認》を戻す。君は相手にプレッシャーを与えつつ《霊気池の脅威》を打ち消すマナを立てなければならない。

プロツアーでは《逆毛ハイドラ》と《栄光をもたらすもの》を入れた形と対戦して、私は《否認》と《グレムリン解放》が手札にある自分が馬鹿げて見えた。これが私にサイドボードプランを変更させて、今は私は必ず3枚の《無許可の分解》は残している、相手が何を持ち込んでくるか分からないからだ。

マルドゥ機体は私にバントカンパニーを思い出させる。プロツアーでは、誰もかれもが倒そうと準備していて結果を残せていない、しかし今警戒が薄れているから、リーダーの座を取り戻すこともできるはずだ!

(翻訳ここまで)

カラデシュの頃の環境みたく、《霊気池の脅威》に戦うためにマルドゥ機体がタッチ青をした形が復活しましたね。どんなデッキにも意外な調整でメタに適応する可能性がまだまだあります。

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 - スタンダード