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ようやくMTGに復帰できた雑魚プレイヤーの翻訳中心ブログです。

【翻訳】8-Rack(メガハンデス)でGP11位!本人の解説とサイドボード

   

メガハンデス、またの名を8-Rack。黒単か黒タッチ白の手札破壊に特化したプリズン寄りのデッキです。管理人も一時期使っていましたが、グランプリでトップ8にあと一歩の所までたどり着いたプレイヤーがいました。もう1か月前の話ですが(笑)。カナダのFace to Face Gamesが運営するメディア、ManaDeprived.comにアップされた本人によるサイドボードまで含めた解説です。

(大会レポート部分など一部省略もあります。原文はこちら)
Nearly Top-8-Rack by Mike Penner

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(翻訳)

「おいマイク、そんなデッキはゴミだよ。」これはGPバンクーバーの前も大会中もずっと言われていたことだった。

ああ、確かにゴミかもしれない、だけどこれが大好きなんだ。よく言うだろ、誰かにとってはゴミでも別の誰かにとっては宝だ。もし5年前のマジックプレイヤーに《エルドラージの寺院》と《低木林地》はモダンで強力な土地だと言ったら笑われるだろう、しかし今はどうだ。

俺はグランプリ前にエルドラージトロンの一部を貸した、だからバンクーバーでは8-Rackを使う事に決めた。その夜にデッキリストを登録して、どういう訳か俺のねじれた頭はこのハンデス呪文の束が仕事してくれるとオレに語っていたんだ。君は1日目の終わりのタイムシフトされているマッチや、トップ8を賭けたマッチで俺を見たかもしれない。いずれにせよ、俺は8-Rackの認識を「低予算デッキ」から「真面目にモダンで戦うデッキの候補」に変えるためにここにいる。これが登録した75枚だ。

白黒 8-Rack(メガハンデス)

(Mike Penner グランプリバンクーバー 11位)

呪文36
1:《脅迫状/Blackmail》
2:《四肢切断/Dismember》
3:《致命的な一押し/Fatal Push》
2:《葬送の魔除け/Funeral Charm》
4:《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》
4:《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
3:《カラスの罪/Raven's Crime》
4:《金切り声の苦悶/Shrieking Affliction》
4:《小悪疫/Smallpox》
4:《拷問台/The Rack》
2:《思考囲い/Thoughtseize》
3:《精神ねじ切り/Wrench Mind》
土地24
2:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
4:《秘密の中庭/Concealed Courtyard》
1:《神無き祭殿/Godless Shrine》
4:《変わり谷/Mutavault》
7:《沼/Swamp》
4:《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
2:《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
サイドボード15
3:《死の影/Death's Shadow》
1:《解呪/Disenchant》
1:《鞭打つ触手/Flaying Tendrils》
2:《断片化/Fragmentize》
2:《大爆発の魔道士/Fulminator Mage》
1:《虚空の力線/Leyline of the Void》
2:《未練ある魂/Lingering Souls》
3:《外科的摘出/Surgical Extraction》

8-Rackについて

さあ、リストについて話そうじゃないか。グランプリの後からいろいろな質問を聞かれたから、特に多かったものに答えていこう。

なぜ《罠の橋》は無いの?

まず、《罠の橋》は除去されなければ一方的な試合を展開できるけど、他のデッキには効果が無いカードでもある。俺はむしろ除去と「布告(訳注:相手がクリーチャーを生け贄に捧げる)」効果で戦場にクリーチャーを残さないデッキを組む。《未練ある魂》のようなトークン生成に弱くなるが、相手の《破壊的な享楽》や《突然の衰微》を無駄牌に出来る。《罠の橋》が8-Rackで駄目なカードだとは思っていないけど、環境に《コラガンの命令》が増えている今はできる限りアーティファクトの数を減らしたい

なぜ《ダクムーアの回収場》は無いの?

《カラスの罪》と《ダクムーアの回収場》は相手の手札をゼロに保っていればよい相互作用がある、しかし厳しい欠点もある・・・タップインする土地は何もプレイしたくない。これらの土地は4枚目の土地が必要になるまでは手札破壊にも使う。1ターン目に手札破壊、2ターン目に《小悪疫》という動きが多くのマッチアップで必要だ。《ダクムーアの回収場》はそれが出来ないから、リストに入れなかった。

なぜ白をタッチしたの?

これまでの黒単8-Rackは特定のゲーム前の効果に弱かった。《神聖の力戦》は相手の手札をゼロにすることに依存したデッキでは勝つことがほぼ不可能に近かった。これに加えて《致命的な一押し》をプレイするために紛争誘発用のフェッチランドが欲しくなった。そこでシングルトンのショックランドが土地からのダメージを抑えつつ(他のデッキよりも関連が大きい)安定して色をタッチで来たんだ。結果的に白は不利なマッチアップに対しても助けになる。もし《血染めの月》がモダンのメタゲームに増えたら、黒単に戻すかマナベースの調整が必要になる。

なぜ毎回後手を選ぶの?

モダンでは必ず先手を選ぶのが常識的だ。8-Rackではそれを覆そうとしている。8-Rackは場に何があろうが相手の手札に何があろうが関係ない、関係あるのは相手が何枚持っているかだけだ(一般論で、必ずそうだとは限らない)。さらに、2ターン目と比べて1ターン目にクリーチャーをプレイするデッキは少ない。これが後手の《小悪疫》を一段と強くしている。もし相手が先手で、序盤の展開が

先手ターン1:タップイン土地

後手ターン1:《コジレックの審問》

先手ターン2:《タルモゴイフ》

後手ターン2:《小悪疫》

という感じだったら、相手はゲームに負けるだろう。サイド後に先手を取るマッチアップは2つあるけれど、後でそれは教える。

サイドボードガイド

サイドボード15
3:《死の影/Death's Shadow》
1:《解呪/Disenchant》
1:《鞭打つ触手/Flaying Tendrils》
2:《断片化/Fragmentize》
2:《大爆発の魔道士/Fulminator Mage》
1:《虚空の力線/Leyline of the Void》
2:《未練ある魂/Lingering Souls》
3:《外科的摘出/Surgical Extraction》

他のどんな質問よりも、サイドボードについて聞かれた。後手を取ることを忘れるな。これが俺の「ほとんどトップ8-Rack」のガイドだ。

バーン(互角、たぶん微不利)

+3 死の影
+1 鞭打つ触手

-2 思考囲い
-2 四肢切断

このマッチアップはゲーム1が厳しく、他のゲームではサイドボードのカードに依存する。それでも《精神ねじ切り》が効くから勝つことは間違いなく可能だ。相手は土地1枚でキープすることもあるから《小悪疫》が刺さる。《死の影》のためにマリガンをする必要はないが、3ターン目には相手の手札を空に出来るキープをしよう。それから《拷問台》と《金切り声の苦悶》は我慢するんだ、相手は必ず《破壊的な享楽》を持っているから、差し出してしまってはいけない。

死の影ジャンド(非常に有利)

+3 外科的摘出
+1 虚空の力戦

-2 拷問台
-2 四肢切断

《思考囲い》や《コジレックの審問》をこちらに撃って来るデッキは苦労するだろう。このジャンドの派生形はゲームを奪われる可能性があるが、君のデッキの布告効果に弱い。《死の影》を殺せないことが多いし相手は《タルモゴイフ》を少なくとも5/6にできるから《四肢切断》は抜く。相手は《古えの遺恨》とメインに《コラガンの命令》が入っているから《拷問台》を減らす。相手の勝ち筋になる《未練ある魂》を止めるために《外科的摘出》を入れるんだ。トークンを除去するために《拷問台》をさらに減らして《鞭打つ触手》を入れる可能性もあるだろう。

通常のジャンド(非常に有利)

+2 未練ある魂

-2 拷問台

ジャンドはスイスラウンドで当たったらbyeに近い。相手の並べる脅威はただただ8-Rackと相性が悪く、相手は《ヴェールのリリアナ》を使う。君がやるべきことは、《ヴェールのリリアナ》の奥義を止める事だ。他の全てのモードは効果が薄い。もし要らないと思うなら《未練ある魂》すら入れなくても良いかもしれないが、《コラガンの命令》の対象は減らしたい。

エルドラージトロン(互角)

+2 大爆発の魔道士
+3 外科的摘出
+1 解呪

-3 精神ねじ切り
-1 カラスの罪
-2 葬送の魔除け

エルドラージトロンは相手が《虚空の杯》X=1を持ってるかにかかっている。持っていなければ簡単なゲームだが、持っていたら勝つのは難しい。出来るだけウルザトロンを揃えさせないようにしよう、そうすれば《変わり谷》と《拷問台》で相手が回答を見つける前にゲームを奪えるはずだ。相手はトロンを探す力が一番強いわけじゃないから、《大爆発の魔道士》は殴る事も少なくない。《致命的な一押し》は相手が《歩行バリスタ》をプレイするなら強くなる。

親和(微不利)

+2 死の影
+2 断片化
+1 解呪
+1 鞭打つ触手
+2 未練ある魂

-3 精神ねじ切り
-2 思考囲い
-1 ヴェールのリリアナ
-1 カラスの罪
-1 ヨーグモスの墳墓、アーボーグ

このマッチアップでのアドバイスは、祈る事だ。相手が何を使っているか事前に知ってなければ勝ち目はないから、ゲーム1は良い手札が来ることを祈ろう。サイドボードでは強力な選択肢が山ほどあり、まず《精神ねじ切り》をカットすることが出来る。《ヴェールのリリアナ》は凡庸になるが、相手の脅威が無くなったら「手札破壊のアドバンテージ」を生み出す何か必要だ。脅威の密度を上げる必要があるから土地も切り詰める。祈ろう、そして《金切り声の苦悶》の誘発忘れに気を付けろ!

アブザン(有利)

+1 鞭打つ触手
+2 外科的摘出

-1 拷問台
-1 金切り声の苦悶
-1 葬送の魔除け

このマッチアップは相手の《未練ある魂》さえ対処出来たら簡単だ。《台所の嫌がらせ屋》と《未練ある魂》に備えて《外科的摘出》を構えておこう。それ以外はジャンドと似ている。相手の手札によるだろう。

バントエルドラージ(微有利)

+1 鞭打つ触手
+2 大爆発の魔道士

-1 拷問台
-1 金切り声の苦悶
-1 致命的な一押し

鳥を焼け!このマッチアップは主にそこで分かれる。《鞭打つ触手》は戦場に並んで《ヴェールのリリアナ》や《小悪疫》を悪くする「エルドラージ・末裔」と《貴族の教主》を掃除するために入れる。《大爆発の魔道士》は《エルドラージの寺院》を壊すか色事故を起こし、またブロックするためにも使う。このマッチは振れ幅が激しく、バントエルドラージは引きによってはモダンのどんなデッキでも倒すことが出来る。

ヴァラクート・タイタン(非常に有利)

+3 外科的摘出
+2 大爆発の魔道士
+1 解呪

-3 致命的な一押し
-1 ヨーグモスの墳墓、アーボーグ
-2 拷問台

相手の大型クリーチャーが着地してこちらに布告除去が無ければ死ぬだろう。一部のデッキはみんなの敵#1、《虚空の杯》を使うから、《解呪》を1枚だけ入れる。運が良ければたまに《カルニの心臓の探検》を割ることもある。《大爆発の魔道士》と《外科的摘出》パッケージで(分かっていなければ)相手はサイド後にプレイしない傾向になるヴァラクートを狙う。《小悪疫》と《精神ねじ切り》はこのマッチアップで非常に良く、6枚目の土地が着地することを防ぐだろう。《強情なベイロス》に気を付けろ、しかし相手が《小悪疫》で捨てた場合は生け贄に捧げることになる事を覚えておこう。全体的に有利なマッチアップでヴァラクートを封じてしまえば負けることはほとんど無い。

G/Xトロン(微不利)

+3 外科的摘出
+2 大爆発の魔道士
+1 解呪
+2 断片化

-3 精神ねじ切り
-3 致命的な一押し
-2 四肢切断

ゲーム1は厳しく、解決後の《解放されたもの、カーン》に勝つのは難しい。引きが強くプレッシャーをかけられたら運よく《小悪疫》がゲームを盗ってくれることもある。《外科的摘出》《大爆発の魔道士》パッケージはトロンを潰す可能性を入れるだけで、あとは《拷問台》《変わり谷》のビートダウンで相手を殺し切るようにしないといけない。もしトロンのピースを《外科的摘出》することが出来たら、次は手札破壊として残すか、もっと良いのが相手が色マナを生むデュアルランドを狙うことだ。《解呪》の効果は大半が、相手がプレッシャーから解放される手段の(そしてこちらの除去が効かない)《忘却石》を壊すためだ。このマッチの有利な点は相手の土地がトロンが揃っていない3枚以下なら、唱える事も出来ない弱いトップデッキを抱える事だ。

むかつき(非常に有利)

+2 断片化
+1 解呪
+3 外科的摘出

-3 致命的な一押し
-3 外科的摘出

もし《むかつき》を倒すためだけに組まれたデッキがあるとしたら、こうなるだろう。ただ《外科的摘出》で《むかつき》を潰すようにしたら、あとは勝ち手段を探す時間はいくらでもある。《むかつき》のプレイヤーはサイド後に《神聖の力戦》を求めてマリガンする可能性が高いから、白マナか《解呪》効果のどちらかは最初の手札に確保しよう。もし可能であれば、ゲーム1は白の土地をプレイしないようにしてタッチしていることを隠そう。

グリクシスコントロール(祖先の幻視があれば不利)

このマッチアップは相手が《祖先の幻視》を使っているかどうかに完全にかかっている。もし相手が《祖先の幻視》を持っているなら:

+3 外科的摘出
+2 大爆発の魔道士
+2 未練ある魂

-3 致命的な一押し
-4 拷問台

相手が《祖先の幻視》を使うなら先手を取れ。8-Rackのようなデッキにとって《祖先の幻視》は1番見たくないカードで、すぐに奪うために後手のカードアドバンテージを捨てる価値がある。相手とレースに勝つほどのクロックは無く、相手はどんな脅威でも俺たちを殺すことが出来る。《大爆発の魔道士》は単にこちらの脅威を大量に減らしているのと、相手の《忍び寄るタール孔》が軽すぎて対処(瞬唱とタール孔しか《致命的な一押し》が通らない)もダメージレースも出来ないからだ。

もし相手が《祖先の幻視》を使っていないなら、3枚の《外科的摘出》はサイドボードに残し、《致命的な一押し》2枚と《拷問台》1枚を戻そう。この(祖先の幻視が無い)マッチアップは簡単で、タシグルに殺されないように(《小悪疫》で倒せる)して、ジャンドと同じようにゲームをプレイしよう。サイドプランはこうなる:

+2 大爆発の魔道士
+2 未練ある魂

-1 致命的な一押し
-3 拷問台

他の先手を取るべき唯一のデッキはみんな大嫌いな《虚空の杯》を(《類人猿の指導霊》で)1ターン目にプレイするデッキだ、あまりにも対処が困難だからね。

読んでくれてありがとう、君を相手に後手を選ぶ時を楽しみにしているよ。

(翻訳ここまで)

《虚空の杯》と《祖先の幻視》だけは先手ハンデスに賭けないと無理、と言う事ですね。それ以外はあえて後手を選ぶことが必要。アグロ環境が怖いですけど、練習する機会があれば後手を選んでみます。またこのデッキも復活させたくなりました。

《大爆発の魔道士》は高いですが、クロックにならない以外は《涙の雨》で代用可能。一番高くて一番必須である《ヴェールのリリアナ》もすぐに揃えるのは辛いと思いますが、毎ターンハンデスを維持する《屍気の霧》などで代用できなくも無いです。サイドの《死の影》が高騰しているなら過去のレシピにちらほら見かける《グルマグのアンコウ》や《精神病棟の訪問者》はどうでしょうか?低予算化しやすいデッキなのでモダンを始めるのにもオススメですよ!

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