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ようやくMTGに復帰できた雑魚プレイヤーの翻訳中心ブログです。

セス・マンフィールド本人による白黒コントロール解説を翻訳

   

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白黒コントロールを見事調整し切ってGPニューヨークを制したマンフィールド氏本人のデッキ解説を発見。彼自身がどう悩み、コンセプトを決めていったか注目です。
2色でまとめたいプレイヤー、コントロールが好きだけど青は苦手と思うプレイヤー(管理人はこれ)、ついでにコントロールやりたいけどジェイスを買うのが辛いというプレイヤーは必見。

グランプリまでの生活部分は省略もありますが、カードの解説は出来るだけ厳密に翻訳しています。
原文はこちら
Winning in New York with W/B Control by Seth Manfield

(翻訳開始)

正直なところGPニューヨークでここまで上手く行くとは思わなかった。1か月前のGPアルバカーキ以来、上手く行きすぎてニューヨークでは運が尽きると思っていた。しかし、幾つかのデカい大会を過ぎたらいつの間にかPlayer of the Yearの暫定一位にまでなってしまった。とりあえず先の事は置いておき、僕がどうやって今回の白黒コントロールを使おうと思ったのか話そう。

当日までの間、僕はグランプリ仲間の友人たちと議論を重ねていた。単純にMOにこもるよりも有意義なこともあるし、今回はそうだった。数週間の間、僕はデッキを入れ替えて、今のメタゲームを少しでも正確に《予期》しようとしていた。スタンダードは多彩なアーキタイプが入り乱れた広いフォーマットなら、メタゲームを正確に読み取ることが一番の決定打になる。単純に僕自身トロントで使ったクリーチャーデッキに強い「4色《謎の石の儀式》」をスリーブに入れるよりも、もう一歩進みたいなと思った。白黒コントロールは大量の全体除去が入れられるので、《謎の石の儀式》に対しては有利だ。4色カンパニーがニューヨークで最も使われていたデッキになっていて、コントロールを使うのは結果的に良かった。

既に多くの白黒コントロールが結果を残してきて、僕が登録したのはトロントで活躍したデッキを合成しつつ、よりコントロールに寄せたものだ。

★デッキリスト 白黒コントロール(GPニューヨーク優勝)

土地 25枚
1 《荒廃した湿原/Blighted Fen》
4 《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
4 《放棄された聖域/Forsaken Sanctuary》
3 《平地/Plains》
4 《乱脈な気孔/Shambling Vent》
6 《沼/Swamp》
3 《ウェストヴェイルの修道院/Westvale Abbey》

プレインズウォーカー 9枚
4 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》
3 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》
2 《死の宿敵、ソリン/Sorin, Grim Nemesis》

呪文 26枚
3 《苦渋の破棄/Anguished Unmaking》
3 《闇の掌握/Grasp of Darkness》
2 《神聖なる月光/Hallowed Moonlight》
4 《衰滅/Languish》
1 《次元の激高/Planar Outburst》
4 《骨読み/Read the Bones》
2 《破滅の道/Ruinous Path》
3 《荒野の確保/Secure the Wastes》
2 《精神背信/Transgress the Mind》
2 《究極の価格/Ultimate Price》

サイドボード 15枚
1 《静寂を担うもの/Bearer of Silence》
2 《死の重み/Dead Weight》
3 《強迫/Duress》
1 《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer》
1 《神聖なる月光/Hallowed Moonlight》
3 《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet》
1 《難題の予見者/Thought-Knot Seer》
2 《精神背信/Transgress the Mind》
1 《究極の価格/Ultimate Price》

一番大きな選択は、クリーチャーを1枚も入れない事だった。《乱脈な気孔》でクリーチャーは出せるが、単純に相手の除去と交換して終わるクリーチャーにスロットを割くのとは違う。この決断には良い面も悪い面もある。

黒と白には強力なクリーチャーが存在する。《ゲトの裏切り者、カリタス》は回答されなければ相手のクリーチャーデッキを壊滅させてしまう。しかし大量の単体除去を持っている相手であれば、クリーチャーが入っていないデッキというのは素晴らしい。相手は腐った除去を抱えることになるからだ。

Languish

メインデッキにクリーチャーを入れないという選択をしたもう一つの理由は、選択肢がどれも高コストで、タフネスが4までしかなかったからだ。僕は《衰滅》を4枚欲しかったし、《衰滅》を少しでも強くしたかった。《難題の予見者》がいる状態で《衰滅》を撃つ気にはなれなかった。《変位エルドラージ》や《難題の予見者》がいるデッキの方が緑白トークンには強いが、それ以外では明らかに悪かった。結局は1度だけ負けたが、それ以外は緑白トークンに勝てた。《変位エルドラージ》で相手の《搭載歩行機械》をブリンクできるのが一番の強みだが、それ以外ではこの能力は頼りにならず、あるいはそこからアドバンテージを稼ぐのに間に合わない。

メインデッキにエルドラージを入れるよりも、サイドボードに1枚挿しすることにした。おかげでマナベースが安定し、25枚だけでも動けるようになった。《難題の予見者》は先手だと使えるが、後手になると酷い事になり、予見者を使える頃には相手がマスト除去をプレイしてしまっている。《静寂を担うもの》はなぜサイドボードに入ってるのかと思うだろう。このカードは他のコントロールデッキ、特にエスパードラゴンに対して入れる。《龍王オジュタイ》をサクらせたら、《静寂を担うもの》の強さが分かるはずだ。もちろん、単純な2マナパワー2の飛行クリーチャーで終わることもあるが、それでも悪くはない。僕はこういう相手が予測し辛い1枚挿しが大好きだ。

GideonAlleyOfZendikar

クリーチャー無しにしたおかげで、大量の呪文、特にプレインズウォーカーを入れるスペースが出来た。《ゼンディカイの同盟者、ギデオン》を何としても4ターン目に唱えたいので4枚入れた。ギデオンはこのフォーマットを定義するカードであり、このデッキのプランとも合っている。大量の除去を入れまくってるから、序盤にクリーチャーが並びすぎることは無い。安定した盤面にギデオンを投入することで、ゲームを支配出来る。

このデッキの勝ち筋はどれも一枚でゲームを終わらせられる強力なものばかりだ。9枚のプレインズウォーカーはそれぞれが圧倒的なカード・アドバンテージをもたらすし、白黒は今のスタンダードで最強のプレインズウォーカー3種にアクセスできる色だ。

このデッキではプレインズウォーカーが返しで即死しないのであれば、いつでも迷わず唱えたい(もちろん、相手が《破滅の道》を持っている場合は別だが)。例えば決勝戦では、僕は忠誠度が1になると分かってても喜んで《死の宿敵、ソリン》を唱えたが、忠誠度0になるより全然違うし、アンタップ後は間違いなく守り切れたからだ。

もう一つの勝ち筋が《荒野の確保》だろう。ギデオンの紋章や《ウェストヴェイルの修道院》と組み合わさった時の《荒野の確保》はこれまでも成功していた。それでも4枚もデッキに入れようとは思えなかった。トーナメントの間複数引いたこともあったが、嬉しくはない。このカードは何枚も引くべきものではない。《ドラゴンの餌》は終盤でマナが溜まった後の《荒野の確保》よりも弱すぎる。《荒野の確保》はビッグマナ級の重い呪文と考えなければならない。そして、《骨読み》を4枚入れたデッキなら1枚を見つけることは難しくない。

《ウェストヴェイルの修道院》と《荒野の確保》を組ませるという事は、潜在的に簡単なゲームエンドが手に入るという意味だ。これだけ多くのデッキで使われているのに、オーメンダールに回答できるデッキは驚くほど少ない。このデッキはライフ3点が苦しいけど《苦渋の破棄》がある。万能の追放呪文は時として致命的な状況を解決してくれる。例えば、《龍王シムルガル》にプレインズウォーカーを奪われそうになった時に対処できればゲームは有利になるし、《搭載歩行機械》を追放できればライフは守られる。

このデッキは多種多様な除去が含まれているが、対象の範囲が少ない呪文から先に消費していき、《苦渋の破棄》のようなのは本当に必要な時まで取っておくのが重要なプレイングだ。これでメインデッキの残りは2枚の《神聖なる月光》だ。これは対戦相手にとっては本当にサプライズだった。このデッキは青が無いが、《集合した中隊》や《荒野の確保》を使うデッキには《否認》みたいなものだ。これを決めたら、確実にゲームが動く。最悪キャントリップにもなるしね。

HallowedMoonlight

スタンダードにもっとキャントリップがあればと思うが、今は調査がその代わりのようだ。2ターン目にサイクリング出来ることがメインデッキに入れられる理由で、土地を減らすことが出来る要因にもなった。実際に《神聖なる月光》をサイクリングして絶対に必要な3枚目の土地を引けたこともある。このカードは相手が《衰滅》を恐れて4マナを立たせ、《集合した中隊》を狙った時に構えるべきカードだ。相手を驚かしてやろう。間違いなく苦しんでいるはずだ。

サイドボードには《死の重み》を入れることにした。白ウィニーが相手だった場合に一番欲しいカードだったからだ。それに黒緑サクリファイス系のデッキ相手にもほとんどのクリーチャー、《ナントゥーコの鞘虫》ですら殺せるんだ。メインデッキには少数の手札破壊が入っているが、白ウィニーなどに当たってしまう事もある。メインには《精神背信》を2枚だけにしておき、サイドボードにほとんどを移した。ニューヨークではグリクシスコントロールが結構な数存在して、マッチアップは白黒コントロールが有利だ。《精神背信》は相手の《骨読み》や《コラガンの命令》を追放して《ゴブリンの闇住まい》のプランを崩すことが出来る完璧なカードだ。

白黒コントロールは良い位置にいるし、今後どれくらいの利用者が増えるか楽しみだ。今はまだ多くないが、変わっていくと思う。《神聖なる月光》メインデッキは知れ渡るが、それでも込みでプレイするのは難しい。正直なところ、GPニューヨーク時点での僕のプレイングはベストではなかったが、デッキと引きが強くて運よくトップに立てた。君がイベントでどんなデッキにも何一つ恐れず戦えたとしたら、それは君のデッキ選択が良かったからだ。今回は、それが白黒コントロールだった。

(翻訳終了)

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